本日東芝本社でおこなわれた「HD DVD終了のおしらせ」、正しくは「HD DVD事業及び半導体新棟立地についての説明会」より。フォーマット戦争の直接の犠牲者あるいは被害者、つまり実際の購入者はどの程度だったのか?について。

西田社長からのHD DVD事業終息および半導体事業の拡大についての説明は十数分のうちに終わり、その後の質疑応答では「まずHD DVD事業についてのご質問を受けて、それから半導体事業についての質問をお願いします」との案内がありました。

BD参入はしないのか?(現時点で予定はありません)、米国の購入者からの訴訟リスクは?(心配していない)といったHD DVD関連のあとは半導体新工場(新棟)に関する質疑に移り、新工場の説明で触れられていた「次世代メモリ」とはなにか?(まだお話しできることではありません)、あるいは新棟建造による地元への雇用創出、新工場の耐震設計etc...とクライマックス後にふさわしい穏やかな話題が続いていたそのとき、「次の質問で最後とさせていただきます」の後に手を挙げた男性の第一声は「評論家の麻倉と申します」

麻倉怜士氏「恐縮なんですけれども、HD DVD関連で大切なことを聞き忘れておりまして。いままで何台売れたのかということでですね」。米国でプレーヤーはおそらく数十万だと思うが日本市場でプ レーヤーが何台で、レコーダーが何台で、また欧州ではどうなのか、「その人(数)だけ影響を受けるわけですから、何人くらいということはとっても大切だと思います」。


その瞬間の西田社長。「......お答えします」。


西田社長「えー。......国内でですね、HD DVDプレーヤーは(会場をまっすぐ見て) 約、一万台。約ですね、売れております」「レコーダーは約2万台売れております」。全世界ではプレーヤーが70万台。内訳は米国60万、欧州10万台。「もちろん日本の分はあの、数が少ないですから(苦笑)、端数と言うことで見ていただければ良いかと思います」。

Xbox 360用の外付けドライブについては、東芝には正確な数字なし。推測では「たぶん30万台くらいではないかなと。推測をしております」。

PCについては、HD DVDドライブ搭載PCが国内で2万台。世界では30万台。うち北米約14万、欧州13万程度。ドライブそのものの販売台数はこれまでに200万台。内訳は「ご勘弁願いたい」。


麻倉氏の質問が出た瞬間の会場の空気は例えば、「何かを察知したヨーダが険しい表情で顔を上げる」カット、漫画で言えば「ざわ・・・ざわ・・・」の擬音を挿入していただけるといくらか伝わるのではないかと思います。敢えて誰も聞かなかった(聞かなくてもある程度は伝わっていた)数字を正面から、しかもHD DVDの質問が締め切られたあとにぶつけられるとはさすが巨匠です。(かつてBDのイベントで感動度スライドが大写しになったときは別の意味で独特の空気が流れましたが)。

プレーヤ・レコーダが世界で73万台、国内ではプレーヤー「約」1万、レコーダ2万という数字については意外と売れていたような、やはり衝撃のような微妙な台数です。安いからうっかり買ってしまった米国の善良な消費者はさておき、国内のHD DVD購入者(「端数」の方々)についていえば犠牲者・被害者と呼んでは失礼にあたる「勇者」の皆さんが大半だったかもしれません。勇士に敬礼!
HD DVD終戦 -- 結局何台売れたのか?
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