初代ニンテンドーDS、二代目 DS Liteに続くDSプラットフォーム第三のモデルことニンテンドー DSi が発売になりました。初代からLiteへの変化が小型・薄型化と画面輝度向上など主に外見上のものであったのに対して、DSiはデュアルカメラと内蔵ストレージ(256MB)そしてSDカードスロットを追加、GBAスロットを廃止するなど同一プラットフォームながら大きな変化を遂げた製品。

スタイリングはLiteを踏襲していますが、画面が上下とも3インチから3.25インチに大型化・本体は2.6mm (12%)薄く4gだけ軽くなった一方で幅4mm 奥行き1mm大きく、電源ボタンが側面のスライドから下画面左の押しボタンに(1回押して本体メニューへ、長押しでOFF)・音量が手前側のアナログスライダーから左側面のデジタル+ / - スイッチになど変化しています。サウンドが音量・音質ともに向上しているのもポイント。

とはいえ最大の進化は本体ソフトウェアの充実と、WiFi経由のDSiショップから追加アプリをダウンロードして保存できるプラットフォームになったこと。従来のDSもWiFiでゲームやサービスのクライアントを落として電源断まで一時的に使えるダウンロードプレイの仕組みはありましたが、DSiはWiiチャンネルのようにアプリを追加して本体メニューを埋めてゆく仕組みです。従来はパッケージ販売されていたOperaブラウザも「DSiブラウザ」として無償提供中。

おさらいは適当に済ませて実機の印象を並べれば:


  • 薄さはわずか2.6mmの違いながら手に取れば感じられる。幅が広くなっていることもあり相対的により薄くなった印象。ただ、初代からLiteやPSP-1000 / 2000のように大きな薄型化が実感できるというよりは、「違和感の正体は薄さ」程度。
  • マットな質感は指紋の付きようもなく非常に好感触。自力でマットブラックを作ろうかと思い詰めた人にはコスメティックだけでも買い換える価値あり。
  • 画面ははっきりと大型化。3インチから3.25インチの17%とはいえ、従来機からの印象はかなり違う。でも解像度は変わらないため、もともとよく見えたピクセル間の黒いギャップはもはや方眼紙状態。 21世紀にもなって縦192ドットしかない恐ろしさが改めて実感できます。
  • 音量調節はスライダーから+ / - スイッチに。従来は微調節に精妙な力加減が必要でしたが、デジタルスイッチになり簡単に最低単位ずつ増減でき最低音量もかんたん。音量は電源を切っても引き継がれるものの、最大音量にしていた場合でも電源をいれる際に音量マイナスを押さえておけば無音で立ちあがります。
  • ステータスLEDは無線・充電・電源の3つになり左ヒンジに移動。ぼんやり隣に光が漏れていたLiteに比べてはっきりしたアクセントに。バックライトと連動して明るさは調節可能。無線アクセスランプの点滅もあまり明るくない黄色だからか瞬きが穏やかなためかそこまでうるさくはない。
  • バックライトは5段階へ。最低輝度はLiteよりやや暗く、最高はやや明るい印象。
  • 本体メニューはWii風味。無線LANのON / OFFは本体設定から。ハードウェアスイッチはなし。
  • DSiブラウザはまあDSブラウザー。動作速度的にも一般のサイトを観るには辛く、他の手段があるときに望んで使うものでもなし。テキストの画面幅折り返しを設定できるため、モバイル向けサイトなら実用的。下画面に全体レイアウト・上画面に部分拡大のモードのほか、上下つなげて256 x 384ピクセル画面として使うシングルコラムレンダリングもあり。PCでするようなブラウズ向けというよりはウェブ上のサービスやアプリにつながる意義。実質的に標準搭載になったことで最適化サイトやサービスに期待。
  • DSiになってWPA2-PSK(TKIP/AES)にも対応しましたが、DSi専用ソフト(本体のDSiショップやDSiウェアなど)以外の従来のDSソフトは結局レガシーなWEPのみ。複数のセキュリティ設定を持てる無線ルータでDS用だけWEPにすることをお薦めします。
  • カメラ・音楽プレーヤはおもちゃ・対人遊び道具としてはかなり楽しめる。ヘッドホンでいわゆる携帯音楽プレーヤに使う酔狂な方がどれだけいらっしゃるかは分からないものの、スピーカーがかなり良いこと・開いて立てて置けることから、デスクやベッドサイドに置いて使うのは普通にあり。一定時間で液晶バックライトOFF設定も。
  • ニンテンドーDSiサウンド」で上画面に流れるビジュアライザは十数種類あり、パーカッションなど多数プリセットされている効果音を鳴らすと画面も反応するなど任天堂らしい遊びに溢れた趣向。波形表示のバリエーションだけでも、曲にあわせて地形が上下するエキサイトバイク・コインの高低差が波を描くスーパーマリオ(しかもマリオのジャンプは操作できる)・曲にあわせて起伏が変化する斜面を転がり落ちる雪玉(なだらかな曲調では雪だるま式に大きくなり、曲が激しくなるとバウンドしたり砕けたり)etc。PS3の地球や波、Xbox 360のNeon Light Synthesizer、PSPのパーティクル乱舞ビジュアライザが好きという人はこれだけで購入して損なし。
といったところ。まあデジカメやiPodを置き換える・DSとまとめるために買うのはお子様向けの場合を除きありえません。既存のDSフォーマットのゲームを遊ぶ機械としては、大きくなって粗もよく見える液晶・音の改善・バッテリー駆動時間減少のバランスをどう捉えるか。DSカードのゲームだけでなくDSiウェアで供給されるであろう新しいゲームやアプリが気になる、ソフトウェアで進化するDSを見届けたい、あるいは起動するたびに猫や家族やそのほかお好みの画像が上画面に表示されるマイDSがほしい、という場合であれば、現在使っている初代・Liteをお下がりにして買い増しさせる任天堂の狙いにまんまと乗ってしまうに足る製品になっている印象です。細かい点については同梱マニュアル類のPDF版が任天堂のサポートページにあります。



もっとも印象が強いのは左ヒンジのLEDインジケータ。微妙に大きくなったディスプレイは下画面手前の余白が分かりやすい。
ニンテンドー DSi 発売&ファーストインプレッション
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