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セガ スーパー32Xに新作ソフト登場、ウルフェンシュタイン3D 移植版



絢爛たるセガハード失敗史のなかでもいぶし銀のような存在感の無さを誇る「スーパー32X」にいまさら新作ソフトがリリースされました。セガ SUPER 32Xは当時6~7年目に入ろうとする16ビット機 メガドライブに取り付けて32ビット機にパワーアップ!をうたった「アップグレードブースター」。後継機のセガサターンが比較的高価であったため、特にメガドライブ / ジェネシスの好調だった海外では次世代機への移行ペースが遅いことから、現行世代のインストールベースを活かして高度なゲームをアピールする中継ぎとして発売されました。

しかし国内発売日がソニー プレイステーションとおなじ1994年12、3とサターンよりも後発だったこと、どう見てもソフトが不足していたこと、主戦場であった海外でも曖昧な位置づけと別に安くない価格などから敬遠され逆にサターンの普及に悪影響を与えるボディブローのような失敗に終わっています。

というわけであまりソフトもでなかった32X用に21世紀になってリリースされたのは、FPSジャンルの父祖として名高い Wolfenstein 3D (id Software)の移植版。公開されているソースコードを元に "JLF65"氏が個人的に移植した、いわゆるHomebrew (自作ソフト)にあたります。ダウンロードはリンク先のdcemuフォーラムから。落としたところで実機で実行できる環境をキープしているかたは日本に何人いるのか分かりませんが、32Xにも対応したエミュレータ上なら誰でも動かせます。

現在の最新リリースはアルファ3。音はでないもののゲームとして問題なく作動しています。作者によると、サウンドの次は最適化にとりかかるとのこと。発売から14年ほど経った失敗ハード向けに自作ソフトを作っている、しかもこれから最適化をする人物がいるという事実にはほとんど畏敬の念にかられますが、アンティーク時計やクラシック車のリストアといった趣味とおなじようなものかもしれません。

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