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DS用アナログシンセシミュレータ新作 KORG DS-10 PLUS 開発者インタビュー

kentaro
2009年7月24日, 午後12:00 in Ds-10
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矢崎 飛鳥, 10月29日
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(画面は開発中のものです)

Nintendo DS 上で KORG 往年の名シンセサイザー「MS-10」を再現した「DS-10」のバージョンアップ版「KORG DS-10 PLUS」が発表されました。一体どんな新機能が搭載されるのか、ただいま開発まっただ中の AQ インタラクティブで佐野信義氏・岡宮道生氏にお話をうかがってきました。

DS-10 PLUSでは、以下の機能が追加になります。

・完成曲を再生する「ソングモード」の機能が大幅に強化
  • シンセパラメータが再生中に操作可能に
  • シーケンスも再生中にエディット可能
  • ソングエディット画面では、各小節でトラック単位でのミュートのプログラムが可能に
・DSi だと、DS-10 二台分になる
  • デッキ A とデッキ B の二台構成に
  • メロディ4トラック・リズム8トラックの計12トラックが同時再生可能
  • 各デッキごとに16パターンを持つ
  • チェーンモードを使うことで、ソングは200小節相当に

DSi での機能のアップグレードっぷりが目立ちますが、DS においてもソングモード中のエディットが色々可能になったのは、DS-10 を使ったライブ演奏をしていたパワーユーザには嬉しいところ。

続きでは開発中の画面写真と、佐野・岡宮両氏からうかがった DS-10 PLUS にまつわる裏話をお届けします。

画面写真は AQ インタラクティブからご提供いただきました。これらはあくまでも開発中の画面です。



タイトル画面。DSi で起動すると「SINGLE」「DUAL」の選択が可能になります。「SINGLE」は1つのデッキのみ使うモード。



記事冒頭に掲げた写真の解説。左はソング画面。一見 DS-10 とまったく同じですが、デッキを切り替えるためのボタンが右上隅に追加されています。右は新しく追加されたミュート機能の設定画面。ミュートはトラック単位での設定が可能。同じパターンでも、まずはリズムトラックから次第に音を増やしていく、といった演出ができるようになっています。


それではインタビューの様子をどうぞ。


(左から岡宮さん・佐野さん)

Engadget: DS-10 PLUS の開発のきっかけは何だったのでしょうか。

佐野: DS-10 の続編を考えろと言われても、最初はあまり乗り気じゃなかったんですよね。ちょっと変えたくらいで続編出したところで...と思っていたんですけど、ある日ポロッとうちのプログラマが「佐野さん、DSi だったら DS-10 ふたつ鳴らせますよ」と。それだったら是非やろう、というスタートでした。

ソング再生中にパラメータをいじれるようにするのは実装できそうだって話はもともとあったんですが、それだけだと弱いなぁと思っていたんですけど、PLUS の企画が動き出して、実装し始めてやってみたら、全然想像と違って、ものすごく面白いんですよ。もう、バージョンアップというよりも新しいヤツを手に入れたかのように遊べるものができました。


Engadget: DSi ではリアルタイムのシンセエミュレーションは4トラックに増える訳ですから相当な苦労があるかと思いますが...。

佐野: DS でここまで CPU ブン回すソフトってそうそうないでしょうね(笑)。「ふたつ鳴らせますよ」ってプログラマは始め気軽に言ってましたけど、実際にやり始めたらやっぱり色々なことが発生しまして、かなりの難産になりましたが、最終的には満足できるところまで来ました。

岡宮: コルグさん、プロキオンさん、そして自分達で言うのも何ですが、キャビアも含め、このプロジェクトのプログラマ陣は凄いです。

佐野: ま、自分でできるって言っちゃったもんだから引くに引けなくなっちゃったというか(笑)。すごく辛そうな時期もありましたが、すさまじい頑張りぶりでした。


Engadget: DSi の性能向上で実現できたということですね。

佐野: そうですね。DSi は画面も少し大きくなりましたし、音の出力がすごく良くなったので、DS-10 PLUS は DSi 向きだと思います。ツマミとか、とても小さかったので、画面が大きくなったメリットを享受できます。


Engadget: ツマミのピクセル単位での微調整は地獄でしたからね。

佐野: ちなみにツマミの特性とか、音色に影響が出る部分については DS-10 の頃からコルグさんがかなり調整されています。なので、実際にやってみてとても気持ちが良い。

岡宮:
松武秀樹さんにお見せしたときにも、そこの調整は大事なんだと言われました。「ここがオイシイ、というところが気持ちよくいじれる」とおっしゃってました。オイシイ思いが出来るようなカーブにしてあるようです。

佐野:
その辺はまさに職人芸ですね。


Engadget: 今回インタフェース周りでの調整はいかがですか。

佐野: 今回ソングモードの自由度が拡がって複雑になっているので、それをプレイヤーに違和感なく、誤解なく伝えられるように調整中です。ただ、もうインタフェース周りは大きく変えようがないんですよね。ボタンの数を増やすのも難しいです。

岡宮:
普通のゲーム開発と違ってこのソフト、珍しくリソースは音周りから取っていくんですよね。

佐野: 最後、グラフィックの方にはほとんど残ってなかったですね(笑)。


Engadget: 元ナムコサウンドチームの佐野さんとしては、立場が逆転した感じでしょうか(笑)

佐野: というか、およそここまでいっちゃうとむしろ痛々しくて見てらんないですね(笑)。


Engadget: DS-10 のシーケンサー部分はすべてこちらでデザインされているんですか?

佐野: そうです。デザイン面では、もしかしたらあったもしれないデザインにしたいなと。シンセのデザインを邪魔しないように。でもそういうシーケンサーのデザインは無かったので、試行錯誤で作り上げました。イメージとしてはマトリックス状になっててピンを差し込むようなシンセがあったんですけど、あんなシーケンサーがあったとしたら、という感じです。


Engadget: スチームパンクみたいな発想ですね(笑)。

佐野: 本当はね、お金持ちの方にこれのハードウェアを作って欲しいんですよね。

岡宮:
メカニカルなスイッチで、パチンパチンとね(笑)。

佐野:
バブルだったら作れたかもしれないですね(笑)。


Engadget: DS-10 に搭載されている KAOSS PAD もこのデザインに落としこんでますね。

佐野: もっとサイバーな感じに、という話もあったんですけどね。リボンコントローラみたいなたたずまいになりました。プログラマは軌跡を表示したいとか言ってましたけど。

岡宮:
社内の企画会議でも必ず言われてましたね。逆に佐野はKAOSS PAD もいらないんじゃないとかも言ってたんだけど。

佐野:
反対してました。KAOSS PADはMS-10 とは時代も違うし。でも触ってみたらすごく面白い。当初はシーケンサーすら要らないとかも言ってましたけど、そのまま進まなくて本当によかった(笑)。


Engadget: ライブパフォーマンス支援は DS-10 ユーザーからの声を反映してのことでしょうか。

佐野: それもそうですが、自分達でも痛烈にそう思ったというのが一番です。

岡宮:
プロキオンの光田さんと、佐野と私の三人でライブをやっていたんですが。その名も「トリオ・ザ・DS-10」。それで色々な発見がありまして。

佐野:
ああしたいこうしたいってのが色々出てきて。元々ソングは後付けの機能でして、「自動演奏モード」程度に思っていたのですが、そうしたら思いの他、ソングで緻密に曲を作る人達が出てきたので、だったらライブでもやれるようにしようという経緯です。


Engadget: 最近の DS-10 ユーザーの動向はいかがでしょう。

佐野: 凄いです。日々進化してますね。ただ、スーパーユーザー達の作る楽曲のクオリティが凄すぎて、後から入ってきた人が突き放されちゃうんで、それをどうにかしようという思いもあります。この気持ちとも関係しているのですが、この前は子供向けのイベントを開催しました。


Engadget: 子供の反応はどうでしたか?

佐野: いやもう、ビビッドですね。画面見て「コンピュータだ!」とか言うんですよね(笑)。DS はコンピュータじゃないのかと聞いたら、「DS は DS だよ」って。その辺からして面白いですね。でも、やる子はもう、説明を聞くのももどかしいという感じで楽しんでますね。理解が早いです。

岡宮:
小さい子でも、例えばセーブとかロードとかの意味がもともとわかってますからね。大人より理解が早い。

佐野:
基本がわかってくると、もう後は何を言わないでもどんどんやっていきます。大人の方が細かい質問をしてきますね。


Engadget: 初心者向けという意味では「大人の科学」とのコラボレーション版も出ますね。

佐野: ノリ的には、YouTube やニコニコ動画を観る機会もなく、Amazon も使わないような大人でも、ふらっとよく行く楽器屋さんに行ってみたら目に入って、「DS とシンセ? なんだろう」と思ってくれるような方々を狙ってます。だから本の方も単にシンセの機能や歴史の解説だけではなくて、DS-10 を使ってこういう面白いことができる、という観点でいきたいと思ってます。「私達は DS-10 でこんなに人生が変わった!」みたいな(笑)。


Engadget: 「これで俺もモテ期再来か?!」とか?(笑)

佐野: そうそう(笑)。でも実際に DS-10 で人生が変わった人もいるんで、どんどん人の人生を変えたいなと。

岡宮:
DS-10 発売から一年経っているんで、その一年を凝縮した本を付けて、ブランクを埋めてあげたいんですよね。新しく入った人でも一年前から楽しんでいる人と一緒に楽しめるように。

佐野:
シンセの解説ってどうしても知識の乱れ打ちになりがちなんで、頭でっかちにならないように、単純に楽しめるような記事を載せつつ、サプライズなデモ曲も入れつつ。


Engadget: おっと、どれくらいサプライズなんですか?

佐野: まだ言えません(笑)。「おおっこれはっ!」となるような。

岡宮: 三十代後半かもっと上の人にとって、シンセと言えば、となるような。

佐野: 答言ってるようなもんですね(笑)。ただね、DS-10を取り巻く動向に詳しい方々なら、「あ~あ~やっぱそうきたか~!」という流れになるでしょうね。

岡宮: サプライズじゃないじゃん(笑)。

佐野: 納得、ですかね。なんだけど、改めて自分の DS から流れるデモ曲を聴いたら、驚愕だと思いますよ。

岡宮: 目下、権利を持たれているところにチェックしてもらってます。


Engadget: 楽しみにしています。さて、今回の DS-10 PLUS の感触はいかがですか。

佐野: 今のところの感想だと、発想はほぼ瞬間だったのにやってみたらかなり大変だったんですが、実際に出来たものを触ると、かなり進化したな、幅が強烈に拡がったなと思ってみます。DS-10 を買っていただいた方にもお勧めできます。ぜひ店頭などで触ってみてください。


Engadget: 発売前のイベントの予定はありますか?

岡宮: 発売前後かかわらず、いくつかやっていくつもりです。


という訳で一周年記念イベントのお知らせです。

「KORG DS-10 お誕生会」
日時: 2009年7月25日(土) 開場13:30・閉場18:00
場所: club axxcis(東京・渋谷)
備考: ドリンク代のみ500円(前売り券はありません)
スペシャルライブ: 松前公高

佐野: 皆さん是非来てください。


Engadget: 今後音楽シリーズを出す予定はありますか?

佐野: やっていきたいんですけどね。

岡宮: 企画はいくつかあるんですよね。DS-10 PLUS がいっぱい売れると、次の企画というか僕らの野望も実現するかな、と(笑)。

佐野: 値段も安くなりましたので、是非皆様のご協力をお願いいたします(笑)。


Engadget: 本日はありがとうございました。




「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



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