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ディズニーのDRMではないDRMシステム KeyChest

Ittousai , @Ittousai_ej
2010年1月11日, 午前07:29 in Ces
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今をさること四半世紀前のベータマックス裁判、すなわちソニーが米国の最高裁まで争って「家庭でテレビを録画して個人的に観る」ことは犯罪ではないという判決を勝ち取るよりもっと昔、家庭用映像再生装置の創成期に、「家庭で再生できるけど巻き戻し不可」という仕掛けのビデオを考案した企業がありました。観た後は店に持ち込んで有料で巻き戻すようにすれば、映画ソフトの再生回数を管理してそのつど課金でき、ユーザーに自由な再生を委ねるなど言語道断という映画スタジオも安心と考えたのです。説明を受けたスタジオ関係者はぞっとした表情で答えました。「再生は一回かもしれないが、テレビの前で何人が観たか分からないじゃないか。こんなものを認めるわけにはいかない。」

といううろ覚えの逸話とはあまり関係なく、2010年のディズニーがKeyChest という視聴権管理技術を発表しました。解説によれば複数のデジタル配信業者をまたいで機能するレジストリのようなもので、ある企業のオンラインストアで映画を買えば、購入した視聴権をKeyChestに登録して問い合わせ可能にすることにより、別の企業が運営する配信サービスでも視聴できるようにします。つまりiTunesで買った映画だから他社のネット接続テレビでは見られないとか、PSNで買ったテレビ番組だからなんとかポッドでは見られないといった問題をできればなくしたいな、というコンセプトです。(下に続きます)


オンライン配信方面では多くの企業が統一DRM形式やファイルフォーマットをめぐって合従連衡を繰り返していますが、KeyChestではデバイ スやフォーマットが違っても、レジストリに問い合わせるだけなので問題なく運用できると説明されています。もちろんそのためには個々のサービスが KeyChestに加入せねばならず、また加入オンラインストアとKeyChestの関係について、たとえばどのような費用負担なのか、視聴履歴の扱いな どについても詳細は明かされていません。

ただしレジストリは「サードパーティー」が運営するものであり、ディズニーとしては KeyChestで(直接)利益をあげることは考えていない、また配信業者に対してコンテンツを供給する権利者側も「ディズニーだけではあまり価値がな い」(ディズニー)ため、他のスタジオの加入を求めてゆくとしています。視聴履歴(あるいは視聴可能フラグ)のレジストリについてはアマゾンのお薦めを便 利と感じるか不気味と感じるかで受け取り方は変わってきますが、デジタル時代の不便を解決してくれるかもしれないコンセプトとして進展に注目したい動きで す。

関連キーワード: CES, CES 2010, Disney, DRM, KeyChest
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