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速報:アップル iPhone 4 プレスカンファレンス

Ittousai , @Ittousai_ej
2010年7月17日, 午前01:15 in Antenna
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アップルが予告した「iPhone 4 についてのプレスカンファレンス」からの速報掲載予定地。開始時刻は現地時間 16日金曜午前10時、日本では翌17日の午前2時から。

9:56 まもなく。Engadget チームは会場で待機中。

(発表の内容は続きに掲載。アンテナ問題についての調査結果と対応、および質疑応答でした。まとめれば:


10:58 会場入り。直前の告知のためか、アップルのイベントにしてはめずらしく満員ではない。BGMはジャズ。


10:05 うわ。「iPhone 4 アンテナの歌」?!


「嫌なら買うな、気に入らなければ返品しろ♪」etc。状況を皮肉った動画。


混乱のなかジョブズ登壇。


いきなり流れた 「iPhone 4 アンテナの歌」は YouTubeで見つけたものと説明。まず15分のプレゼンのあと、質問に答える。

「ご存じのとおり、われわれは完璧ではない。携帯電話というものも完璧ではあり得ない。それでも、われわれはユーザーをハッピーにしたいと考えている。それがアップルだ。今日はどうやってユーザーをハッピーにするかを説明したいと思う。その前にデータをいくつか。」


3週間ですでに300万台を販売。



出荷数、Engadget や Wired、コンシューマーリポートで ナンバーワンの評価。(Consumer Report はアンテナ問題で「非推奨」だが評価としては最高)。

顧客満足度は歴代 iPhoneでも最高。


しかし、例のアンテナ問題についての報告が出回り始めた。左下を触ってアンテナががた落ちする問題。


一大スキャンダルのように「アンテナゲート」などという呼び方まで。


それから22日間、眼を背けていたわけではなく、エンジニアリング企業として問題に取り組んできた。本当の問題とはなにかを見極め、本当の解決をするために。ここまでで分かったことを伝えたい。



まず、携帯を握ってアンテナ表示が落ちる現象は、ノキアやBlackBerry、モトローラでも起きることが報告されている。しかしYouTubeのビデオを信じるわけにはいかないので、自前で試験をおこなった。




各社の携帯での結果。握ってアンテナ表示が落ちること、落ちるまでの時間、またそのあとに本数が戻る現象。
各社が採用する表示アルゴリズムに依存しており、落ちる・戻るまでの時間や挙動はソフトウェアによって異なる。


いずれも電波が弱い場所で計測した。ほとんどのスマートフォンで発生しており、これは避けられない現実。どの携帯にもアンテナの「弱点」がある。業界全体にとっての課題。


iPhone 4 の場合はここ。また、表示アルゴリズムに間違いがあり、アップデートで修正した。


しかし、握って感度が落ちる問題はまだある。物理法則を回避する方法はまだ見つけていない。



アップルの試験設備。17の電波暗室。1億ドルの投資。

握ってアンテナが落ちる問題は現実に存在している。完璧な携帯電話はない。しかし、iPhone 4で感度そのものは以前より改善したという報告が多数ある。



では、試験と調査で実際に分かったことはなにか。感度が落ちる「弱点」は iPhone 4ではなくすべての携帯に共通する。また、AppleCareの統計からは興味深いデータが得られた。

実際にアンテナや感度の問題をサポートに訴えたのはユーザーの 0.55%。(大問題と報道されて受ける印象のように) 多い数字ではない。次に、AT&Tの返品率がある。満足しなかった顧客に対して、条件なしの返品を認めている。


返品率は iPhone 3GSで6%、iPhone 4では1.7%。いずれも初期出荷に対して。iPhone 3GSの6%は平均より低い。
iPhone 4ではさらにその三分の一。


さらに、ほんの数日前にAT&Tから届いた通話のドロップ率 (途中で途切れる) の数字がある。AT&Tはネットワークの改善のためにこれを記録している。ほかのキャリアとの兼ね合いもあり数字そのものは公開できないが、3GSよりも切断率は高かった。

実際にどの程度高かったか。3GSと比較して切断される割合は、100回につき+1回未満。(3GSで通話切断が100回発生するとして、4は101回未満)。


おさらいして強調。握って感度が落ちるのはどのスマートフォンでも発生する。実際に問題を訴えたのは 0.55%。また、3GSと比較して、通話の切断率は 100回につき1回未満しか増えていない。

これらのデータから、問題が存在するのは事実だが、影響は受けているのはごく少数のユーザーと言うことが分かる。
しかし、われわれはすべての使用者に満足してもらいたい。


まず、iOS 4.0.1で表示の問題と、Exchangeのバグを修正した。

さらに、Consumer Reports でも確認されたように、バンパーをつければ感度の問題は改善できる。


全ユーザーに対して無料でパンパーケースを配布。すでに購入していた場合は返金。

しかし純正バンパーは生産が間に合わないため、いくつかのケースから選択できるようにする。


それでも満足できない場合、購入から30日以内なら手数料なしで返品・返金する。


ほかの点についても改善予定。近接センサーの問題は修正中。また、ホワイトモデルは7月末に出荷する。


7月30日には、さらに17か国で販売開始。

「全力でユーザーを驚かせ、喜ばせたいと思っています」アピール。


われわれはユーザーを愛しており、間違いを犯せばさらに努力して直したいと考えている。もし成功すれば、見返りとしてユーザーであり続けてくれる。このことは本当にパーソナルな問題として取り組んでいる。渉外のプロを壁にして身を隠すこともできたが、それはしなかった。ユーザーとわたしたちの個人的な問題だからだ。22日のあいだこの問題に取り組み、核心に辿り着いたと思う。

核心とは、アンテナ感度はスマートフォンに共通する問題だが、われわれはアンテナを外部にさらして「ここ」と示すことで、問題を再現しやすくしてしまった。しかし実際のデータでは、iPhone 4が世界最高のスマートフォンであると評価されており、また報道で作り上げられているような、「アンテナゲート」大スキャンダルは存在しない。アンテナ技術の改良を通じて感度の問題を解決し、「弱点」を減らしてゆくのは業界全体の問題。われわれは影響を受けたユーザーに対して、さきほど述べたような手段で対応することにした。



ここからはQAセッション。ジョブズとTim Cook、Bob Mansfieldが回答。

Q:「ジョブズの健康問題について。最近調子どうですか?」このバカを入れたやつは誰だ!
ジョブズ:元気。問題ない。今週ハワイで休暇をとっていたときはもっと調子が良かった。

Q:ケースの配布とソフトウェア以外の対応は考えているか?ハードウェアの変更など。
ジョブズ:この問題は3GSにもあり、4では改善している。アンテナデザインを変更することでさらに改善するかどうかは分からないし、次の製品でどんなアンテナ設計を採用するかも分からない。

Q:いまBlackBerry Boldを持っているが、映像で見せられたようなアンテナ減は再現できない。どうやって持ったらできるの?
ジョブズ:発生するかどうかは場所による。


Engadgetの前編集長・現gdgtのライアン(Ryan Block):他社製でも感度が落ちると説明する映像では携帯をほとんど覆うような持ち方をしていたが、iPhone 4では例の場所に触れただけでも感度が落ちる。どんな違いがあるのか。

Bob:触れば感度が落ちるし、握ればさらに減衰する。


Q:アンテナ設計の問題について、発売前に報告を受けていたか。
ジョブズ:Bloombergの記事のことか? あれはデタラメ。ブルームバーグに対して証拠を示すように求めている。もし報告があったなら対処していただろう。

Q:投資家に対して謝罪することは考えているか。
ジョブズ:購入者からは iPhone 4に大満足したという報告を受けており、また問題があれば力を尽くして正そうとしてきた。投資家に対しては、投資はこのようなわれわれという企業に対するもの。だからたとえば株価が5ドル落ちたからといって、投資家に対して頭を下げなければならないとは思わない。

Q:ユーザーに対して、(アンテナ性能という) 機能をとるか、外見をとるかの選択を迫っているのではないか。
ジョブズ:いや。われわれは双方を満たすために努力している。たとえばiPhone 4 はさらに小さく薄くなった。Retina ディスプレイは上質の印刷にも迫る。他社のディスプレイを圧倒している。コストはかかったが、なんとか解決した。iPhone 4はアンテナが外部にあることで、バッテリーを大きくして駆動時間を延長できた。優れたデザインと性能の両立を目指している。


Q:(電話の返品だけでなく) AT&Tの契約の返金もあるのか。
ジョブズ:Yes。あると思う。


Q:iPhone 4の発表キーノートで、(過大な期待で失望したといわれないように) こう言っておけば良かったと思うことはあるか。
ジョブズ:(考えて) なかっただろう。「こういう持ち方をすると信号が減衰する場合もあるかも」などということも、できたといえばできた。われわれは人間で、間違いを犯す。しかし素早く正そうとする。それが世界で最高の顧客に支持されている理由だ。


Q:ケースの無償配布は9月30日までに購入したユーザーが対象とのことだが、そのあとはどうなるのか。ユーザーに「ケースが別に必要です」と告知するのか。
ジョブズ:そういうわけではない。それまでに問題を再び評価する。なにかほかの対応があるかもしれない。

Q:純正ではないケースを買っていた場合でも返金は受けられるか。
ジョブズ:非純正のケースは非常に少ない。だからNo。

Q:サードパーティ製ケースはほとんどなかったし、いまは買うのも難しい。購入を証明できるレシートがあっても返金しないのか。
ジョブズ:(発売時にサードパーティケースがあまりないのは) 簡単な話で、どんな新製品を販売するか事前に明かしてしまえば、現行の製品が売れなくなるだろう。一部のメーカーは盗んできた情報を元にケースを製作することもある。また、われわれが発表していない製品のケースを公開したりもする。そうしたメーカーはアップルと協力して発表前の製品を保護しようとはしてこなかった。

Daring Fireballとインサイダー情報でおなじみの John Gruber から質問:( 幹部3人に対して) あなたがたはケースを使っているのか?わたしは使わない。
ジョブズ:まあ、わたしも使っていない。感度は良くなったし、こんな風に(ぎゅっと)握っても一度も問題はない。


Q:調査で得た知識が発売前にあったら、なにかが変わっていたか。
ジョブズ:Consumer Reportの (アンテナ感度問題で非推奨という) 報告は良くないことだし、知っていればもっと早く対処しただろう。実際になにが起きているのかは学んだばかり。われわれはエンジニアリングの企業であって、エンジニアとして考える。それが好きだし、本当の問題を解決するための正しいやり方だと信じている。それが変わることはないだろうし、ユーザーを愛する姿勢も変わらない。

もしかすると、こうしたことは人間の性なのかもしれない。うまく行っているときほど貶そうとする人々が増える。Googleでも、話題になればなるほど叩かれることがあった。わたしには理解できない。韓国の企業と、われわれがここ米国の企業として世界をリードしているのと、どちらが良いと思うだろう。もしかすると、単に騒ぎを大きくして自分のウェブサイトに注目を集めたい人々がいるだけなのかもしれない。アップルが誕生してから34年が経つが、プレスから信頼を受けてきただろうか。ユーザーからは信頼されてきたと思う。だが、この問題を実際よりもはるかに大事のように報道してきた一部のプレスからはそうではない。われわれが間違いを犯さなかったといいたいわけではない。こんな問題があるとは知らなかったし、iPhone 4が標的になるとも思っていなかった。それでも、この問題は実際よりもずっと大げさに報道されている。こうすれば良かった、が分かるまでにはもう少し時間がかかる。


Q:iPhone 4の世代で、アンテナ問題を修正するハードウェアの再設計はありうるか。
A:ネットで調べてみれば、ノキア携帯の裏に「ここに触るな」と書いてあるシールが貼ってあるのが見つかるだろう。今日は3種類のスマートフォンで iPhone 4とおなじ問題が再現することをお見せした。いずれも良い製品だ。現時点では、最先端の技術を持ってしても、この問題はだれも解決していない。アップルが最初に解決策を発見する企業になりたいか?もちろん。では現時点で改善できるか? かもしれない。いずれ分かるだろう。

しかし、ユーザー全員がこの問題を感じているわけではない。実際に体感しているのはごく少数だ。そうしたユーザーに対して、無料のケースを進呈する。それでもダメなら、全額を返金する。そしてわれわれは、今後もこうした問題の発生しないアンテナの開発を続けてゆく。しかし今のわれわれは、ほかの携帯電話メーカーとおなじ位置にいる。

Q:リコールを検討したことは?
ジョブズ:いろいろな問題について、世界中の人々からメールを受けている。非常に真剣に取り組んでいる。問題を解明するために試験装置をもって直接各地に出向く。ログも見る。



Engadgetから、ソフトウェアである程度は解決できないか質問。New York Timesの報道で、ソフトウェアによる修正の可能性を示唆する関係者証言があったことから。ジョブズの回答は否定的。(メディアのあいだで未確認情報が一人歩きしていると指摘)。アップルの Scott Forstall がマイクを求めて、NYTの報道は明確な誤りと発言。

Q:売り上げに与える影響はどの程度と予測しているか。
Tim Cook:財務については、来週の第2四半期決算報告でお話しする。

Q:ソフトウェアで~の質問の続き。アンテナの物理的な問題とは別に、端末側のソフトウェアで輻輳問題をある程度改善できないか。
A:そもそも基地局が足りないのが最大の問題。AT&Tがテキサスにひとつタワーを建てるのに3週間。サンフランシスコに設置するのには3年かかった。AT&Tはネットワークの拡張のために膨大な投資をしているが、非常に時間のかかるプロセス。アップル側から常に問い合わせているから分かっている。AT&Tは大きな労力を傾けている。地元コミュニティにいるユーザーから手助けを得てはどうかと思っている。

Q:2年ほど前にも、iPhoneの感度を改善するソフトウェアアップデートを提供した。それなのに、今回の修正では最初の iPhone からずっと計算にバグがあったという。前回のアップデートと今回のものはどういう関係か。


ジョブズ:(アップルとソフトウェアについて延々と前置きしたのち)、質問に答えれば、本数を計算する式は最初から間違っていた。質問の意味がよく分からないが (2年前にもアンテナ表示でアップデートしたことだといわれて) たぶん別の問題についての修正だったのだろう。正直思い出せないが、おそらく今回とは別の問題だったと思う。

Q:ユーザーと頻繁に直接メールでやりとりしているようだ。このような問題に対処する上でなにか影響は。
ジョブズ:以前からやっていたことだし、ご存じのようにアドレスは公開されている。われわれの顧客だから、一部にはじかに回答しようと努力してきた。だが最近はやりとりをウェブに載せられるようになってきて、嘘のやりとりをでっち上げるものもいる。ネットで読んだことをなんでも信じないように!

Q:無料のバンパーは海外でも提供されるのか。

A:Yes。

Q:9月30日以降は?
A:再評価する。

ジョブズ:「さて、こんなところだろう。役に立てただろうか。もっと早くにこうして説明できていたらと思うが、まあそうしたら(プレスの) 皆さんはなにも書くことがなかっただろうし」。

ジョブズらしい軽口で締め。


お疲れさまでした。

(本文は加筆・訂正中)

質疑応答ではあいかわらず「アート・オブ・答えているようで答えていない」を発動しているものの、データに基づいた率直で「誠実」な回答と、バンパー配布という大方の予想どおりの対処でした。

アンテナ付近を覆うとある程度感度が落ちるという一般的な問題と、iPhone 4の露出したアンテナ配置に対する評価とはまた独立しているはずですが、とにかく「業界に共通の課題・物理法則だからどうにもならない」および「弱点を分かりやすく見せてしまったのが失敗」で説得できる程度の軽微な問題であるとの認識のようです。



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