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アップル App Store の著作権侵害問題、日本書籍出版協会らが非難声明

Haruka Ueda
2010年12月14日, 午後02:00 in App Store
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社団法人日本書籍出版協会らが、アップル App Store を非難する声明を発表しました。『既に報道されている通り、アップル社の「アップストア」サービスにおいて、明白な著作権侵害行為が横行しています』という強い文体ではじまるこの声明は、App Storeにおいて著作権を侵害した海賊版の書籍やコミックが販売されていることを批判するもの。社団法人日本雑誌協会、一般社団法人日本電子書籍出版社協会、デジタルコミック協議会との連名です。

4団体いわく、こうした「デジタル海賊版」についてはこれまで米国アップル本社に削除を要請してきたものの、一部が削除されただけで大半が違法配信を続けるまま、とのこと。海賊版の提供者は権利処理など気にしない確信犯であり、アップルがそういった著作権を侵害するコンテンツを配信することは「違法行為の幇助であり、それ自体が違法」と断じています。

ご存知のとおりこの問題は昨日今日にはじまったものではなく、App Storeではアイコンの色や言葉づかいまで厳格な審査が行われる一方で、どう考えても著作権を侵害したコンテンツが堂々販売されるという、利用者視点ではなんとも奇妙な状況が続いています。アップル側の主張は、他社の著作権処理を自分たちでは事前審査できないというものですが、声明はこれに対しても「著作等の内容についての事前審査は行いながら、明白な著作権侵害行為をチェックできないとは、到底納得できかねる説明です」と非難しています。(写真はアップルがチェックできなかった230円の村上春樹「1Q84」。現在は削除済)

さらに声明は、そもそもApp Storeには削除要請窓口がない、削除手順も不透明、削除されたものでさえどういう判断があったのか分からない、違法コンテンツの販売データや得た利益も開示されていない(=データ開示があったらそれに基いた裁判もできる)......など、アップルの姿勢自体を疑問視。窓口がない、不透明、といった批判はiTunesの不正請求問題でも聞かれたことです。

アップルとしても、著作権者がなんといおうと新しいビジネスモデルで突き進むだけというなら、裁判は覚悟の上で簡単な話ですが、実際はテレビ(iTunes)や書籍(iBooks)などデジタルコンテンツ市場へのアプローチを続けており、こうしたトラブルを抱えたままでは今後コンテンツホルダーの協力を得られない可能性もあります。とはいえ、著作権を侵害したコンテンツはさらにフリーダムなライバルのAndroidマーケットでも横行しており、今後はこちらへ問題が拡大していくのも確実。デジタルコンテンツ市場が拡大する中、いかにコンテンツの権利を守る体制を作るか、ストア側も権利者側も難しい取り組みとなりそうです。

声明(PDF)


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関連キーワード: app store, apple, AppStore, copyright, itunes
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