話題の新製品を片端から分解する iFixit が、今度はアップルのThunderbolt「ケーブル」を分解しています。Thunderbolt といえばインテルとアップルの協力で開発され、最新世代 Mac に採用された新しい接続規格。双方向に10Gbps の高速転送に加え、種類の異なる複数の機器を直列に接続できる特徴を備えていますが、新興規格とあって対応機器は少なく、最初の周辺機器 Promise Pegasus RAIDストレージがようやく Apple Storeに入荷した状態です。また Pegasus RAIDシステムにはケーブルが付属しないため、接続には必ずThunderboltケーブル (アップル純正のみ、4800円) を購入する必要があります。

わざわざケーブルの分解という珍しい企画に至ったのは、形状は Mini DisplayPort と共通なのに4800円 / 49ドルと高価な Thunderbot ケーブルの中身を確認するため。iFixit によれば、やはりコネクタ部分には両端ともトランシーバチップ (Gennum GN2033) を含む複数のチップが見つかっています。載っているのは刻印のあるチップが計12個、そのほか抵抗などの部品が多数。単に動線とコネクタだけのパッシブケーブルではなく、独自の信号処理チップとファームウェアを内蔵し、超高速転送をサポートするアクティブケーブルが中身でした。

Thunderbolt 発表時の情報では、ケーブル側にチップを内蔵する設計により、将来的に銅線よりもっと高速な光ファイバーを使ったThunderbolt が登場した時も現在の機器で使える、つまり前方互換性を持たせられるという説明もありました。というわけで、もともと安くないアップルの純正ケーブル類にしても高いのは純正しか存在せず競争がないから (だけ) ではなく、ケーブル自体が複雑な製品だから、といえる結果でした。とはいえ、Thunderbolt機器の接続には必ずこのケーブルが台数分必要になるコストは変わりません。ケーブルを劇的に安価にはしづらいこの設計から、一般向けのUSB 3.0対抗よりかつてのFireWire的な位置づけになるのでは、との観測も無理からぬところです。

アップル純正 Thunderboltケーブル (4800円)の中身
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