ソニーがヘッドマウントディスプレイの新製品 " Personal 3D Viewer " HMZ-T1を発表しました。1280 x 720 解像度の0.7型有機ELパネルを左右2つ搭載し、シャッターや偏光ではない自然なステレオ3D表示を実現します。また水平視野角45度の広い視野も特徴。「20メートル先に750型画面相当」の映画館クラスワイドスクリーンを謳っています。

音声はオープンエア型のヘッドホンを備え、5.1chの仮想サラウンドに対応します。入力系統はHDMI x1。本体とは別にボックス状のプロセッサユニット(約600g)があり、入力のほかHDMIパススルー出力も備えます。テレビなどにつなげておけばケーブルのつなぎ替えなしで視聴が可能。

HMZ-T1は今年1月のCESでも名無しのヘッドマウントディスプレイとして展示され大きな期待を集めていた製品。HMDには「2メートル先に60インチ大画面 (相当)」等と謳いつつ、実感は「目と鼻の先に切手サイズ画面」の製品がよくありますが、HMZ-T1では大きな光学レンズを採用すること、さらに視界の全体を覆うシールディング構造により、従来のHMDとはかなり違う没入感を実現しています。たとえて言えば、小さな映画館の壁に穴を見つけて覗き込んでいるようなもの。20メートル先に感じるかは分かりませんが、真っ暗な映画館のようでいてディスプレイはくっきり高精細に見え、日常的な距離感の手がかりがない不思議な感覚です。

ただし大型で重いレンズを鼻先に置く構造のため本体の奥行きがかなりあり、またケーブルを除いても約420gとかなり重くなっています。(さらに重かったCESでの試作機では、頭に固定させず覗き込む展示で「ヘッドマウントできないディスプレイ」でした)。上のイメージ画像でも長髪のモデルと流れる髪で拘束具じみたヘッドバンドとケーブルをごまかす苦労が伺えます。なお電池駆動はしないため、公共交通機関などでこれを装着しつつ口を開けてしまう心配は残念ながらありません。(電源がとれる新幹線や飛行機ならあるいは)。

HMZ-T1 の発売は11月11日、店頭予想価格は約6万円。ゲーム機や映像ソフトでそろそろ3Dが増えてきたところで個人用のちょうどいいモニタを物色している、他人に覗かれると困る映像が趣味だ、鼻先とヘッドバンドに420gの重みがかかっても仰向けに寝転がって3Dゲームをしたいというユーザーには待望の製品です。没入しっぱなしで帰ってきたくないユーザーのために、純正オプションとして着けたまま寝返りがうてるヘルメット状まくらを用意するのもいいかもしれません。

Sony HMZ-T1 OLED Head Mount Display

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ソニー、3D対応有機ELヘッドマウントディスプレイHMZ-T1を11月11日発売。6万円前後
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