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大手出版社が図書館の電子書籍貸し出しサービスに対抗、Kindleが影響か

Haruka Ueda
2011年11月23日, 午後12:00 in Amazon
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Ittousai, 23 時間前
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米国を代表する大手出版社のひとつ、Penguin Group が、全米の図書館に電子書籍ソリューションを提供している OverDrive 社への新刊供給を停止しました。もともと米国では1万1000を超える図書館で OverDrive のソリューションが採用されていることから、OverDrive 対応の電子書籍端末を持っていて、地元図書館への会員登録を済ませていれば、簡単にオンライン経由で電子書籍を借りることができます。しかし Penguin Group の方針転換により、今後は同社の新刊電子書籍が図書館からは借りられなくなるということになりました。同社いわく、供給停止の理由は「電子書籍のセキュリティに対する新たな懸念」のため。

いわゆる「電子図書館」構想に対抗しているのは同社がはじめてというわけではなく、米国の6大出版社のうち、Macmillan や Simon & Schuster はそもそもライセンスを提供していません。また、HarperCollins や Hachette Book Group も新刊の提供を限定したり、貸し出し回数に制限を加えたりと、試行錯誤を続けています(ちなみに6大出版社のもうひとつは、そもそも電子書籍への取り組みに慎重な最大手の Random House)。

それでも、このタイミングで Penguin Group が「新たな懸念」を示した背景には、ごぞんじアマゾン Kindle が OverDrive 対応の図書館サービス Kindle Library Lending を9月から導入したことがあるはずです。OverDrive はそれまでも Sony Reader や Barnes & Noble Nook、iRiver Story といった端末に対応していましたが、最大手の Kindle にも対応し、ユーザーベースがぐっと拡大したとなれば、出版社が「契約内容を考えなおしたい」と考えるのは自然かもしれません。この状況を裏付けるかのように、OverDrive は Penguin Group の書籍貸し出しを Kindle 向けにだけ完全停止中。ほかの端末であれば、これまでのコンテンツは従来どおり借りることができます。

おりしも日本では各出版社が取り分をめぐってアマゾンと協議を進めているころ、米国と比較して二年遅れほどの展開と考えれば、再来年くらいには電子図書館をめぐる議論が日本でも大きく盛り上がるかもしれません。もっとも、図書館のウェブページにクローラーを回したら逮捕されたなんてことがあったように(Librahack事件)、出版社のライセンス以前にそもそも図書館のネットインフラをどうするのかというのは、またまったく別の問題としてあります。

追記:
OverDrive によれば、Kindle 向けの貸し出しは再開されたとのこと。新刊の提供は停止されたまま。どのような交渉があったのか、詳細は現時点で不明です。



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