初のAndroid版 Chromeブラウザ 公開に続いて、本流のデスクトップ版が新バージョンに更新されています。安定版 (一般公開版) は今回でバージョン17。新機能を溜めずに次々と反映してゆくラピッドリリースではバージョンナンバーにそれほど大きな意味はありませんが、デスクトップ版のv16ベースだった Android版 (v0.16)をひとつ追い越したことになります。

今回の主な更新点は、Omnibox (アドレス&検索バー) 入力予測からのプリレンダリング、およびセキュリティ機能の Safe Browsing にダウンロードファイルのスキャンと警告が加わったこと。

アドレスバーからのプリレンダは、Chrome 13 で導入された Instant Pages を拡張したもの。アドレスの入力途中から補完候補を表示するのは従来と同じですが、訪れる可能性が高いURLだった場合は勝手にプリレンダリングを開始することで、場合によってはエンターを押した途端にページを開くことができるようになります。

ダウンロードファイルのスキャンは読んで字の如く。.exe や .msi のようにリスクの高いファイルをダウンロードした場合、まずChromeのホワイトリストと照合し、該当しなかった場合はファイルのハッシュやバイナリサイズなどをGoogleに問い合わせます。Google いわく、この問い合わせ情報は Safe Browsing 以外の目的で利用することはなく、また問い合わせから2週間後にはIPアドレスなどの除去されたファイル情報のみがデータベースに蓄積される仕組みとのこと。

余計なお世話だという場合は、オプションの高度な設定 - プライバシーからフィッシング対策なども含め無効にできます。なお従来からあるフィッシング対策のほうは、起動時および約30分間隔でGoogle から差分送信されるフィッシングサイトのブラックリスト (URLのSHA-256ハッシュの前方32bitだけ) と、ユーザーが訪れたサイトのURLをローカルで照合し、該当した場合にのみ、その部分ハッシュと適合する既知のフィッシングサイトURLを改めてGoogleから送る方式。部分だけ送ってDBサイズを節約しつつ、コリジョンの可能性からプライバシーもある程度確保できる仕組みです。