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自称「Xbox 720の流出資料」全56ページが出回る、2013年に299ドルで発売? ARメガネやKinect2、クラウドXboxも

Ittousai , @Ittousai_ej
2012年6月17日, 午前01:13 in E3 2012
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「マイクロソフトから流出した、次世代ゲーム機 Xbox 720の内部資料」と称する文書がネットに出回っています。次世代機のリーク情報 (自称) はハードウェアの世代交代期には毎月といって良いほど見かける風物詩のようなものですが、今回の物件が面白いのは全56ページにもなる内部向けプレゼンテーションの体裁をとっていること。またXbox 360の後継機 " Xbox 720 " 構想だけでなく、2011年から2015年にわたる長い範囲について、ARメガネやクラウドXboxといった次次世代技術についても予測と戦略を述べていること。

これが本当に流出資料なのか、猛烈に手間のかかった「ぼくの考えたさいきょうゲーム機」設定集なのか、あるいはビジネス文書作成の練習課題に大好きなゲーム業界を採りあげてみました!なのかは、マイクロソフトから Xbox 720なるものが発表されていない以上、また現時点でコメントがないため断定はできません。

しかし面白いのは、この文書の少なくとも一部はE3 2012前の5月に一部のゲーム系サイト( Nukezilla )で採りあげられており、その時点ですでに、タブレットやスマートフォンをXbox 360のサブ画面として使う戦略に触れていること。6月のE3 2012 で発表された Xbox Smart Glass はタブレットや携帯にHTML5ベースのリッチコンテンツを表示させ、Xbox 360と同期するまさにそのものの仕組みです。(下に本文と問題の資料が続きます)

更新:問題のプレゼン資料がアップロード先の Scribd から削除されました。Scribd によると、理由は Covington & Burling LLP (法律事務所) から著作権侵害の訴えがあったため。



中身を見てゆくと、2013年に予定される " Xbox 720 " の主な仕様(目標)は、

・現行 Xbox 360の6倍から8倍のプロセッサ性能
・分解能やキャプチャ性能、認識範囲が向上し4人まで同時にトラッキングできるKinect 2
・Blu-ray ドライブ
・低消費電力の Always On モード
・Xbox 360と後方互換性のためのハードウェア
・ネイティブ3D対応
・SSD とHDD、光学ドライブ、2.x2 802.11n WiFi、WiMAXなどの構成をSKUによって変化させるスケーラブル・フレキシブル設計
・10年ライフサイクルを想定して、バイナリ互換を保ったまま複数のハードウェアコンフィギュレーションを投入可能にする (たとえば光学ドライブのないモデル、後方互換性を省略して安くしたモデル etc )。
・価格は299ドル

など。

この Xbox 720案そのものは、おおまかには一般的な想像の範囲内といって差し支えない内容です。しかし2015年までをスコープとする資料はそこに留まることなく、翌2014年には ARメガネ " Fortaleza " の投入、さらにはクラウドベースのXboxなど、さらに先の胸躍るミライ計画にまで触れています。

いわく、ARグラスの " Project Fortaleza " は、当初は次世代 Xbox とWiFi 接続する室内向けの「Kinectメガネ」的な製品。Kinect の音声や全身入力に加えて、次世代 Xbox でレンダリングした結果を視界に重ね合わせることで、ゲームをテレビの画面から解放してさらに没入感の高い体験を可能にするとされています。( Fortaleza はマイクロソフトの研究施設があるブラジルの地名)。

さらに2015年の計画として、クラウドベースのXboxと4G接続の ARメガネを組み合わせることで、自宅以外の場所でも視界に情報を重ね合わせるエンターテインメントのアイデアも述べられています。 (すでにXbox Music などのサービスで始まっているように、マイクロソフトはXbox をゲームだけでないエンターテインメント全般のブランドにしたがっている)。そういえばGoogle のARメガネ " Project Glass " は、セルゲイ・ブリンの「個人的な希望」としては2013年にも最初のバージョンを市販したい、とされています。


さて、Smart Glass (っぽい)アイデアや Xbox 360のスマートテレビ化を正式発表より前に「予言」していたのだから本物に違いない、という主張がある一方で、中身については各所から怪しいという部分の指摘もあります。たとえば Xbox 720 の想定ハードウェアスペックとして、性能ターゲットがXbox 360比で 最大8倍なのに、SoC (プロセッサ) の消費電力が ~ 50W、システムとして~ 120W になっているのは低すぎるという Digital Foundry の指摘など。

しかしまた、そもそも「今後の2011年から2015年について」のプレゼンテーションなので本物だとしても2010年やそれ以前に作成されたと考えられること、またライバルの出方や技術動向など不確定な要素も含め、広い範囲のビジネス戦略について検討する材料という位置づけから、数字もおおまかな目標や案にすぎないという考え方も可能です。

実際の文書は下の埋め込みか、リンク先の Scribd で読むことができます。ゲーム業界の次の展開をああでもないこうでもないと議論するのが好きな層には格好の読み物になりそうです。

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