東芝勝ちました(11か月ぶり3度め)。デジタル専用 DVD レコーダーの録画補償金をめぐる訴訟において、最高裁は私的録画補償金管理協会(SARVH)の上告を棄却しました。これにより東芝の勝訴を認めた二審判決が確定しました。おわり。

さて、そもそもなんの裁判だったか、というのは過去三度の解説(その1その2その3)や、上記の概念図を参照ください。ざっくり説明すれば、コピーでも劣化しないデジタルメディアについては、MD や CD-R、Blu-ray 、およびそれらの録音録画機器に対して、著作権者に還元することを目的とした補償金を課す制度があります。しかし昨今のデジタル専用の DVD レコーダーでは、コピープロテクト機能がかけられており、無限にコピーされることはありません。じゃあ、もうデジタル専用 DVD レコーダーは補償金制度の対象にはならないんじゃないか、というのが東芝の意見。いや、とにかく払ってくれ、というのが名前どおり補償金制度を管理する SARVH の意見です。



この問題に対し、地裁では「デジタル専用機でも補償金の対象になるけど、東芝に払う義務はない」という判決。SARVH が控訴した高裁は「そもそも補償金の対象にはならない」と判決。そしてさらに SARVH が上告した最高裁において、今回ようやく「補償金の対象にはならない」という判決が確定したことになります。終わってみれば 3-0 のストレート勝ち、という感じでしょうか。

ともあれ、ユーザーにしてみれば自由にコピーができるわけでもないのに、コピーで著作権者に被害が及ぶことを前提に補償金もとられるというのは、なんとも奇妙な話。もはやアナログソースとか、DVD レコーダーとか、すべてが過去の話題のような気もしますが(東芝の現行 REGZA は Blu-ray レコーダーのみです)、ともあれキッパリとした結論がでて良かったものです。
東芝、私的録画補償金を巡る裁判で SARVH に勝訴確定
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