ノートPC用の超小型ACアダプタ Dart が、クラウドファンディングサービスの Kickstarter で量産に向けた出資兼予約の受付を開始しました。今年一月の CES 2014 で発表され話題になった Dart は、他社の一般的な製品と比較して体積で1/4、重さで1/6という小型軽量のACアダプタ。

Dart はMIT で開発された VHF (Very High Frequency)スイッチング技術によりACDC変換効率の向上と小型化を実現しています。メーカー FINsix は、このVHFスイッチング技術の商業化のためMIT出身者が中心となって創業したスタートアップ企業。1月の発表時にはメーカー名しかありませんでしたが、今回の一般向け出資予約受付に際して " Dart " という製品名が付きました。



FINsix の Dart は、コンセントに直接挿すタイプのスティック状ACアダプタ。出力は65W (18-21V対応)。ACプラグの形状は米国型(日本でも使える)ですが、AC入力は90V-265V、50/60Hzに対応するため、形状を変換するアダプタだけで世界各国で使えます。

ACプラグの反対側からケーブルが伸び、ケーブルの先は給電用のUSBポート x1と、チップ(変換アダプタ)を交換して各社のPCに対応できる電源コネクタの二股になっています。USBポートの出力は最大5V2.1A。ノートPCを充電しつつ、USB機器も急速充電できることも売りのひとつ。重量は60g。



ノートが小さく薄くなってもやはり邪魔なACアダプタが大幅に小さく軽くなり、USB電源アダプタ程度になる時点で非常に魅力的ですが、Dart は1月の時点で試作品が広く公開されテストされていたことや、技術的な出自がはっきりしていることもあり、予告どおりのKickstarter 入りから約1日で調達目標の20万ドルを超える出資宣言を獲得しています。

仮にプロジェクトが問題なく成功した場合、見返りとしてDartが手に入る出資メニューは、最安の先行1000個限定が79ドル。ただしあっと言う間に売り切れています。出荷予定は、順調に進んだ場合は今年11月。

89ドルならば個数制限なしで Dart ひとつ。カラーはKickstarter 限定を含む 5色から選べます。こちらも11月に出荷の見込み。出資者への見返りを出荷し終わったあとに販売される見込みの市販版は予価119ドルのため、量産化に頓挫したり遅延するリスクはあるものの、「通常価格」より30ドル安く数か月早く手に入る計算です。

ただし残念なことに、この79ドル〜89ドル版は、米国内向けにしか出荷してくれません。米国外向けには、出資額が130ドルで、各国にあわせたプラグ変換アダプタが付属するグローバル版が来年3月出荷予定で用意されています。


またさらに残念なことに、Dart は標準では MacBook / Pro / Air には対応しません。これは口径と極性をあわせるだけでなんとかなる各社向けノートPC充電プラグと異なり、MacBook の場合はアップル独自の MagSafe 2 コネクタが必要になるため。

しかしFINsix は、現在でも特別にMacBook対応させたバージョンを限定で用意しています。こちらが見返りになる出資額は、早期出資割引が500個限定で148ドル、通常版が1500個限定で168ドル。

非Mac向けと比較して80ドルも高いのは、FINsix 側でまずアップル純正のMacBook用ACアダプタを購入して、MagSafe 2コネクタ部分を手に入れる必要があるため。

メーカー FINsix では、将来的には正式にアップルとライセンス契約を結んで MagSafe版 / MacBook版の市販を目指すとしています。なおこちらのMac版も米国内のみ出荷です。
ノート向け超小型ACアダプタ Dart が予約開始、79ドルから。MacBook用は148ドル〜
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