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Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11レビュー:11ac 5GHz Wi-Fi、2.4GHz、USB接続など通信速度比較

Yutaka Katabami
2014年6月23日, 午前10:32 in 802.11 Ac
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既報のとおりUQコミュニケーションズはNECアクセステクニカ(NECAT)製のWiMAX2+対応モバイルルーター『Wi-Fi WALKER WiMAX2+ NAD11』の販売を開始しました。

IEEE 802.11ac 5GHz帯に対応し、​宅内やカフェやホテルといった屋内ならば、より快適な通信が可能です。本稿では外観・仕様・基本操作に続き、Wi-Fi WALKER WiMAX2+ NAD11の性能面をチェックしたフィールドテスト結果と連続動作テスト結果をお届けします。

 

Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11NAD11は、クレードルなしで802.11ac・5GHzのWi-Fiに対応。外出先でのネットワーク接続がこれまでよりも快適になるはず、ということで外出先でのフィールドテストを実施しました。

※計測は1セットを11回とし、最低な結果を間引いた10回平均としています。 使用機器はスマートフォンがGALAXY S5 SCL23 + RBB TODAYスピードテストアプリ、PCは、ASUS ZENBOOK + RBB TODAYスピードテストWeb版を使用しています。

屋外でのGALAXY S5 対 NAD11・2.4GHz Wi-Fi

まずは東京都港区にある札の辻(ふだのつじ)陸橋上です。ここは、JR山手線、京浜東北線、東海道線、東海道新幹線の乗客向け電波をしっかり拾え優良な電波測定スポットです。



GALAXY S5 SCL23がLTE Band41、つまりWiMAX 2+をしっかりと掴むポイントということで、電波状況の確認しました。GALAXY S5単体でのスピードテスト、および11ac・5GHz帯が使えない屋外ということで、NAD11で2.4GHz Wi-Fi接続した場合のスピードテストを実施しました。

802.11ac・5GHz Wi-Fi対応のWi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11NAD11はカフェでも快適

電波強度は、RSRP:-70前後、SNR:25~30とかなり良好で、電車が通過しないタイミングは、かなり帯域にも余裕があるため、高速なスピードテスト結果がでます。

GALAXY S5 SCL23単体では、下り最速86.99Mbps、NAD11に2.4GHz Wi-Fi接続したGALAXY S5 SCL23では下り最速71.25Mbps・平均でも63.85Mbpsとなりました。

環境 PC-2.4GHz Wi-Fi接続

下りMbps

上りMbps

1 64.22 7.55
2 64.97 7.56
3 62.59 7.58
4 60.92 7.60
5 57.33 7.60
6 63.54 7.58
7 63.54 7.58
8 64.30 7.59
9 71.25 7.58
10 65.86 5.89
平均 63.85 7.41

GALAXY S5 SCL23は、電波を掴む性能が他のスマートフォンより高い傾向にありますが、Wi-Fi接続によるロス、あるいは2.4GHz帯のWi-Fiを使用している干渉が、NAD11経由でSCL23より20%前後ものスピード低下の原因と推察しました。

カフェではNAD11・5GHz Wi-Fi接続


札の辻でのテスト結果を踏まえ、NAD11を11ac・5GHz帯Wi-Fiで接続した場合と、PCにUSB接続した場合とを含めたスピード性能差を比較しました。

麻布十番から六本木ヒルズエリアでWiMAX 2+の電波が最も強く、かつ11ac・5GHz帯Wi-Fiが使える屋内を探した結果、六本木ヒルズ・けやき坂下のスターバックスTSUTAYA TOKYO ROPPONGI店を電波測定スポットに決定しました。

802.11ac・5GHz Wi-Fi対応のWi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11NAD11はカフェでも快適

スターバックスは、テラス席も店内も満席状態で、TSUTAYAの客数もかなり溢れている状態。2.4GHz帯の干渉も含め、通信負荷が高いスポットです。

802.11ac・5GHz Wi-Fi対応のWi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11NAD11はカフェでも快適

ドリンクを調達して、ガラスの壁から3mほどの席につくと、RSRP:-80台、SNR:20前後と屋内としてはまずまず良好なポジションであることを確認しました。NAD11のWi-Fiを11ac・5GHzモードに切り替えます。


11ac・5GHz帯への切り替えは、機能設定(SET長押し) 5GHz帯を使用(YESでSET長押し) 「屋内でのみご利用下さい」アラート表示 「屋外移動時は要:設定変更」アラート表示となります。


Wi-Fi Analyzerで電波の混み具合をチェック

2.4GHz帯のWi-Fiアクセスポイントは数え切れないほどありましたが、5GHz帯はドコモやSoftBankのアクセスポイントなど数えるほど。街なかではよくあるケースです。

検証は、GALAXY S5 SCL23単体でのLTE Band41接続、GALAXY S5 SCL23でNAD11の11ac・5GHz Wi-Fi接続、GALAXY S5 SCL23でNAD11の2.4GHz Wi-Fi接続、PCとNAD11のUSB接続の4パターンです。


RBB TODAYスピードテストでネットワーク状況の事前チェック

環境 GALAXY S5 SCL23単体 11ac 5GHz Wi-Fi接続 2.4GHz Wi-Fi接続 PC-USBケーブル接続
下り 上り 下り 上り 下り 上り 下り 上り
1 35.04 7.60 48.75 7.58 17.08 7.55 27.97 7.55
2 34.38 7.59 42.57 7.56 17.20 7.55 27.19 7.62
3 33.32 7.57 44.68 7.55 17.41 7.48 30.47 7.67
4 35.46 7.57 44.16 7.55 18.78 7.56 30.88 7.62
5 33.82 7.58 45.62 7.00 16.47 7.55 32.12 7.64
6 37.02 7.53 42.69 7.55 21.28 7.55 28.72 7.64
7 36.09 7.60 41.69 7.55 19.02 7.55 30.59 7.65
8 35.97 7.58 41.58 7.55 21.29 7.55 29.26 5.92
9 36.26 7.59 44.16 7.56 18.87 7.55 30.96 7.64
10 35.44 7.58 42.23 7.55 15.32 7.55 27.06 7.39
平均 35.28 7.58 43.81 7.50 18.27 7.54 29.52 7.43

これまでの計測経験からGALAXY S5 SCL23単体が最速で、NAD11への11ac・5GHz接続が善戦する結果を想定していましたが、意外にもNAD11への11ac・5GHzが唯一下り平均40Mbps超えとなりました。

GALAXY S5 SCL23 単体は、下り平均35.28Mbpsと良好な結果ですが、約10%以上遅い結果となりました。

2.4GHz帯のWi-Fi接続は下り平均18.27Mbps。11ac・5GHzの半分以下という結果で、測定ポイントの電波干渉による影響の大きさを確認できました。

また、PCにUSB接続した場合は、下り平均29.52Mbpsと、2.4GHz帯のWi-Fi接続の1.5倍程度と良好ですが、11ac・5GHzより25%以上、GALAXY S5 SCL23 単体よりも15%以上遅いという結果となり、外出先でのPCはUSB接続よりも11acが有効という結果になりました。

PCとのUSB接続、5GHz Wi-Fi接続・2.4GHz Wi-Fi接続テスト



続いて、PCでのUSB接続に絞って、11ac・5GHz Wi-Fi接続、2.4GHz Wi-Fi接続での比較も行いました。スターバックスと同程度のWiMAX 2+電波強度があり、周囲のWi-Fiアクセスポイントも2.4GHz帯・5GHz帯ともに多い室内。PCはASUS ZENBOOK Prime UX31A(Intel Core i7/4GBメモリ)を使用しています。

802.11ac・5GHz Wi-Fi対応のWi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11NAD11はカフェでも快適

環境 PC-USBケーブル接続 PC-11ac 5GHz Wi-Fi接続 PC-2.4GHz Wi-Fi接続
下り 上り 下り 上り 下り 上り
1 31.57 4.24 33.01 6.57 9.33 7.23
2 33.21 6.56 27.79 7.07 12.52 7.30
3 28.18 5.19 27.11 6.71 27.47 6.74
4 32.94 7.06 28.19 6.82 21.37 7.00
5 31.18 3.14 26.91 7.11 12.59 6.98
6 28.17 5.58 28.73 6.21 27.42 7.26
7 31.94 6.92 28.81 6.94 24.49 7.10
8 27.36 7.57 22.89 6.87 27.42 7.13
9 26.65 7.52 31.43 6.83 26.46 6.81
10 29.27 6.89 27.97 6.54 8.21 7.33
平均 30.05 6.07 28.28 6.77 19.73 7.09

結果としては、USB接続が最も良く、5GHz帯はUSB接続よりもやや遅い結果となり、PCのWi-Fi性能が低く、GALAXY S5 SCL23のWi-Fi性能が高いと推測できます。2.4GHz帯は、干渉などの影響もあり、USB接続の2/3程度に留まっており、予想通りの結果となりました。

以上、3か所でフィールドテストを実施しましたが、ユーザが使用する機器ごとの性能差、利用場所によるWiMAX 2+電波強度やWi-Fiなどの電波干渉による影響の違いなどがあり、時間帯に寄っても結果は異なります。屋内であれば11ac・5GHz帯を優先的に使用することで、安定かつ高速なインターネット接続環境を手に入れることができそうな、NAD11のテスト結果となりました。

ストリーミング連続再生による連続動作時間テスト

最後に、HWD14との差が大きい連続動作時間について、NAD11に11ac・5GHz Wi-Fi接続したGALAXY S5 SCL23で、Samsungの音楽ストリーミングサービスGAmusicを連続再生するチェックを行いました。
WiMAX 2+の電波は、NAD11本体ではアンテナマーク4本で安定接続している状況下です。

GAmusicストリーミング再生で連続動作をチェック

30分に1度、バッテリー残量を確認した結果が以下の通りです。
※残量不足で自動シャットダウンされたあと、充電を開始する際に表示された残量が3%でした。
時刻 1:40 2:10 2:40 3:10 3:40 4:10 4:40 5:10 5:40 6:10 6:40 7:10 7:40 8:07
時間 0:00 0:30 1:00 1:30 2:00 2:30 3:00 3:30 4:00 4:30 5:00 5:30 6:00 6:27
残量 100% 93% 86% 80% 72% 65% 58% 51% 43% 36% 28% 20% 13% 3%
減少率 7% 7% 6% 8% 7% 7% 7% 8% 7% 8% 8% 7% 10% -

スペックの7時間には30分ほど届きませんでしたが、ストリーミング連続再生で6時間27分は、十分な連続動作能力があるといえます。 
 

NAD11は買いなのか?

今回、性能面を中心にテストを実施しましたが、外出先の屋内で11ac・5GHz Wi-Fi接続によるNAD11を使用した際の快適さ想像以上でした。その他のテスト結果も、NAD11の安定性・高速性が実感でき、都心23区内であればエリアの穴も少ないことから、速度規制のない快適なWiMAX 2+での利用ができそうです。

その他の東名阪エリアや、7月よりWiMAX 2+サービスがスタートする札幌・仙台・広島・福岡エリアにおいては、Try WiMAXのレンタル試用などを活用して、マイエリアでWiMAX 2+およびWiMAXが使用できることを確認したほうが良いでしょう。

エリアとして満足できるようであれば、パケット使用量が多く月末前に速度規制されたり、直近3日間の使用量による規制で困っているユーザーにとって、今のところ制限なしのWiMAX 2+・WiMAXルータは、高速性・安定性も高く、「買い」といえるでしょう。
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