マイクロソフトが4月の開発者イベントBuild でチラ見せした新生スタートメニューは、次期Windows メジャーリリース『Threshold』の目玉のひとつとなるようです。



マイクロソフトはWindows 8 からライブタイルが並ぶ全画面の「スタート画面」を導入し、Windows 7 までの「スタートメニュー」を取り除いたのはご存知のとおり。アップデートでデスクトップにスタートボタンは復活したものの、押して開くのはスタートメニューではなく、やはり全画面のスタート画面でした。

4月のBuildカンファレンスでは、従来型のスタートメニューのなかにライブタイルが含まれたハイブリッドな新スタートメニューがプレビュー公開されましたが、あくまで開発中のプロトタイプの位置付けであり、導入時期も公式には明らかになっていません。

この新スタートメニューについては、Windows 8.1へのアップデートになるのか、さらに先の次世代Windows 『Threshold』(開発コードネーム)まで持ち越されるかは分からないものの、おそらくデスクトップ環境用のオプションとして導入されるのではないかと考えられてきました。


しかしWindows関連インサイダー情報の古参 Paul Thrrott 氏がマイクロソフト内部のソースから得たとして伝えるところでは、この新スタートメニューは Threshold の目玉仕様のひとつとして、現在のスタート画面を置き換える形で導入される見込みとのこと。

いわく、スタート画面とスタートメニューのどちらかを選ぶのではなく、新スタートメニューは両者を兼ねるカスタマイズ可能な新UIとして導入される予定。マイクロソフトが公開したプロトタイプはポップアップ式のスタートメニューにライブタイルが追加されたような見た目でしたが、タイルの代わりにリストだけでアプリ一覧を追加することも、逆にタイルを増やして全画面スタートメニュー的な使い方もでき、タブレットやデスクトップなどPCの種類に応じて変化するものとされています。


Windows 8世代ではわざわざスタートメニューを取り除いてまでスタート画面を強制した挙句、また次のThreshold (開発名)では新生スタートメニューを売りにするとはいかにも一貫性がありません。しかしもともとマイクロソフトは、メジャーリリースごとに乗り換えるとは限らない Windowsでは特に、不評なバージョンが出るとあっさり方針を切り替えて次で挽回を試みることを繰り返してきました。好評だったWindows 7 も、絶不評だった Windows Vista とほとんど変わらない中身のまま最適化と UI の洗練を施したバージョンです。

実際、前述の Thurrott 氏ソースでも、また業界きってのマイクロソフト番として知られる Mary Jo Foley 氏 (参考リンク先) がマイクロソフト筋から得た情報として伝えるところでも、マイクロソフト内部では Windows 8 を「Windows Vista 2.0」的な失敗作として認め、次のWindows Threshold ではできるだけWindows 8と距離を置くことで Windows 7からの乗り換え層の取り込みを狙っているとのこと。

具体的には、8の行き過ぎたタッチファーストで失ったデスクトップ(キーボード&マウス)ユーザーからの信頼を取り戻し、一貫性を保ちつつ入力方法によって最適な操作に切り替わる UI を導入する計画です。スタート画面の代わりに導入される新スタートメニュー(仮)もこの一部と考えられます。



なお、現時点で大方のソースで予測が一致している今後のリリーススケジュールは、

・この夏に Windows 8.1へのアップデートを提供。更新点は少なく、Update 1のように命名されるか、比較的さり気ないレギュラーアップデートになるかは不明。すでにほぼRTM(完成)と思われる。

・この秋に、次期Windows である Thresholdをプレビューリリース。正式名が Windows 9 になるか、8からの連続性を断つ意味でまた別の名前になるかは不明確。新スタートメニュー(こちらも正式名不明)に加えて、Metro / モダンUI アプリのウィンドウ内起動もサポートする。

・2015年春に次期 Windows Threshold 正式リリース。

となる見込み。


Threshold関連の未確認情報としては、Thresholdではデスクトップやフル機能タブレット向けと、携帯電話や小型タブレット向けで別のエディションが用意され(あるいは動作が変わり)、小型タブレットではデスクトップがなくなるという話もあります。

たとえばWindows関連のリークでは比較的信頼できる Neowin では、小型タブレットでのデスクトップ廃止を補う役割としてフルタッチ対応の Office (開発名 Gemini) を導入予定としています。いわく、タッチ対応 Office がマイクロソフトの中核アプリであるにもかかわらず最初は iPadに、次におそらくAndroidタブレット、最後にWindows という順でリリースされるのは、コードネーム Gemini として知られるタッチ対応 Office をThresholdと同時にリリースするため。

この「小型タブレットでデスクトップ廃止」は仮に正しいとして決定事項なのかも不明ですが、マルチタスクやアプリ間連携を強化するため、複数アプリを画面分割で使う Snapも 8.1からさらに進化するとされています。




マイクロソフト、次期Windows『Threshold』に新スタートメニューを導入。スタート画面を置き換え
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