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カシオ EX-FR10レビュー:セパレートを自由に気軽に使いたいデジカメ、動画GoPro比較

Satoshi Hinuma
2014年10月3日, 午後08:15 in Camera
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スマートフォンのカメラ機能が進化したおかげで、苦戦していると伝えられるコンパクトデジカメ市場。そんな中で不意打ちのごとく現れたのがカシオの"セパレートスタイル"のデジカメ、「EXILIM EX-FR10」です。9月19日に発売を開始し、実売価格は4万5000円前後となっています。

レンズ部と液晶モニター部が完全に分離するという風変わりなギミックが注目されるアイテムですが、果たしてどんな使い勝手の製品なのでしょうか。さっそく試してみました。

Gallery: カシオ EXILIM EX-FR10レビュー | 33 Photos

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防水・防塵・耐衝撃のフルHD撮影対応デジカメ

EXLIMの名を冠している通り、EX-FR10はカシオの製品ラインアップの中ではコンパクトデジカメに分類される製品です。カメラレンズ部と操作するための液晶モニター部を分離でき、軽量なレンズ部のみを離れた場所や狭い所に置いて、モニターでプレビューしながら遠隔操作で写真や動画を撮影できる、という点が特徴となっています。



レンズはF2.8と明るく、最大4倍のデジタルズームに対応。撮影可能な静止画はJPEG形式で、最大4320×3240ドットから最小2560×1920ドットまで3パターンの解像度を選択できます。15秒・2分・5分間隔のおおざっぱなインターバル撮影機能も用意しています。



動画フォーマットは拡張子MOVのMPEG-4 AVCで、フルHD(1920×1080ドット)30fpsのみ。解像度、フレームレート、画角の変更機能はありません。動画のビットレートは17Mbps前後で、音声はPCM形式。サンプリング周波数44.1kHzのモノラルで録音されます。



レンズ部、モニター部ともにIPX6/7、IP6X相当の防水・防塵仕様で、2mの高さからの落下にも耐えられる耐衝撃性能を備えているのも特徴の1つ。モニター部のタッチパネルディスプレーは、水滴が付いていても操作可能。



180度曲がる連結用のヒンジがミソ

公式WebサイトではEX-FR10を体に身に付ける使用例も挙げられていることから、最近話題に上ることの多いスポーツなどで使えるアクションカムに近いものではないか、と想像する人もいるかもしれませんが、そうではありません。分離することでいろいろなシーンで楽しく活用できるコンデジ、と言った方が製品の性格から考えるとしっくりきます。



製品の特徴をもう少し詳しく説明しましょう。レンズ部とモニター部は、レンズ部に固定されたヒンジによって連結でき、まっすぐ連結した状態であれば自撮りがしやすい構造になっています。また、ヒンジを180度まで無段階で折り曲げて、バリアングル液晶的な使い勝手で撮影したりもできます。180度に完全に折り曲げれば、一般的なコンデジ風のスタイルでも使用可能です。



すでに述べたようにレンズ部とモニター部は分離でき、レンズ部を離れた場所に置いてモニター部から遠隔操作で撮影するのもOK。ヒンジ部はあくまでも物理的に連結するためだけに使用され、電気的にレンズ部とモニター部がつながっているわけではありません。互いの接続にはBluetoothが用いられており、ペアリングの設定などをする必要はなく、両方の電源を入れれば数秒でワイヤレス連携が可能になります。

リモート撮影は機敏。コラージュ作成もできる

レンズ部とモニター部、いずれにもバッテリーが内蔵され(ユーザー交換不可)、それぞれ別個にMicro USBケーブルで充電します。記録メディアはmicroSDカード。カードスロットがあるのはレンズ部の方で、シャッターボタンや動画撮影ボタンも搭載しているため、モニター部は使わなくてもレンズ部単独で撮影が可能です。このあたりは、なんとなくソニーのレンズスタイルカメラQXシリーズを思い起こさせます。



一方のモニター部にも、静止画の撮影や動画の撮影・停止を遠隔操作可能なボタンが備わっています。タッチやスワイプ操作が可能な液晶画面上では、レンズ部で写している映像のプレビュー、記録した映像の再生、各種カメラ設定の変更などが行え、コラージュ画像や複数の静止画・動画を組み合わせたムービーを半自動で作成できる、簡易的な編集機能も画面上から利用できます。



遠隔操作もプレビューも全てBluetoothによる通信で行っていることから、反応速度が気になるところ。試したところでは、屋外では数m程度であれば電波が届き、その範囲内であればボタン操作には機敏に反応して、プレビューについても遅延はコンマ数秒程度。液晶サイズが2インチと小さいこともあり、決して画質は高いとは言えませんが、遅延が少ないのでアングルを決める際にも迷うことはありません。



マカンコウサッポウな写真も簡単撮影

というわけで、このEX-FR10を使って実際に撮影してみたのが以下の写真。最適な画質で撮影できる通常撮影だけでなく、静止画についてはトイカメラ風、セピア調、モノクロといった5種類のフィルター撮影も可能となっています。最近のコンパクトデジカメに搭載されていることが増えてきたフィルター撮影ですが、簡単に味のある写真を撮れるのはやはりうれしいところ。



しかし一番のポイントは、セパレートスタイルを活かした自由度の高い撮影ができることです。レンズ部のヒンジを曲げてほどよい角度にして置けば、リモコンも兼ねたモニター部を使って家族の集合写真なんかも誰の手を借りることもなく撮影できてしまいます。モニター部では映像を確認しながらシャッターを切れるので、極端に低いアングルからの撮影も簡単。マカンコウサッポウ的なネタ写真も手軽に撮れます。

Gallery: EXILIM EX-FR10サンプル写真 | 8 Photos

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言い換えれば、これらのフィルター撮影や、セパレートスタイルとヒンジによる自由度の高い撮影方法をいかに活用できるかが、EX-FR10の最大にして唯一のキモになってきます。友達と集まった時や旅行先で記念撮影するようなシーン、あるいは自分を含めた遠くからの動画撮影のように、一般的なデジカメでは対応しにくいシチュエーションにはピタリとはまってくれそう。ところが、普通の使い方をしようとすると、率直に言えば、光学ズームなどがある分やはり普通のデジカメの方が都合が良いと思えます。

自分を含めたカジュアルな撮影に


動画撮影機能については、撮影設定がかなり絞られていることから、誰でも迷わずに使えるという点はメリットです。画質は、自動露出が暗い部分にやや引っ張られがちではあるものの、自然な色合いで、接写状態になれば自動でマクロモードになったり、撮影開始時のレンズ部の角度に合わせて自動で映像を角度変更して撮影してくれるのも便利(マクロ撮影や自動角度変更は静止画撮影時にも有効)。



ただ、以下のサンプルの歩行シーンのように身に付けて使用する場合、動画機能については厳しい評価にならざるを得ません。今回はマルチアングルクリップでリュックの肩ひもに固定しましたが、足の踏み出しに合わせて大きなブレが発生し、長時間見るのには堪えない映像となっています。



また、自転車についても、市販のハンドルマウントと組み合わせヒンジを使って固定する場合、細かい振動によってローリングシャッター歪みのような現象が発生してしまいます。これは、ヒンジがレンズ部に完全にロックされていない構造のため。自転車で撮影する場合は、以下のサンプルのようにヘルメット等に固定して撮影することをおすすめします。


あえて使いこなすことを考えず、気楽に楽しみたい

いずれにしても、動きの激しいスポーツでEX-FR10を使うのは避けた方が良さそうです。動画の最長録画時間が29分間に制限されているのも注意したい点。音質は無圧縮のPCMで録音されているのと、マイクがレンズ部前面に配置され、カバーもないためか、GoProとは比べものにならないほどクリアで高品質なのが、なおさらもったいないなあと感じなくもありません。

こうした点を勘案すれば、あくまでもデジカメとして、先ほど述べたようなフィルターや自由な撮影スタイルをカジュアルに楽しんだり、レンズ部をあまり動かさずに動画撮影するような用途で実力を発揮するアイテムと言えます。

実売価格が同社製品では比較的ハイグレードなコンデジEX-ZR1300に近いことを考えると、ちょっと選びにくいところはあるものの、セパレートスタイルということで、EX-FR10は全く新しい体験をもたらしてくれそうな製品です。使いこなすことも重要ですが、もっと気楽に、「旅行先で使いたいな」という軽い感じで使い始めてみるのもいいのではないでしょうか。

Source: CASIO
関連キーワード: camera, casio, ex-fr10, separated
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