Google が Chrome ブラウザで任意のAndroidアプリを動かすChromeアプリ ARC Welder を公開しました。アプリの開発者でなくても、使いたいアプリの実行ファイル( .apk) があれば、Chrome用に変換してデスクトップで試せます。



ARC は「Android Runtime for Chrome」の頭文字。Androidが使うAPIをラップして、ChromeブラウザまたはChrome OSで動かすランタイムのこと。

Androidアプリをエミュレーションではなくデスクトップのネイティブアプリに近い速度で、かつ Chrome OS および Windows / OS X / Linux の各Chromeブラウザ対応のポータブルなかたちで動かすことを目標とした技術です。

ARC Welder は本来開発者向けのツールですが、 Chromeアプリとして提供されるため、デスクトップの Chrome 40以降またはChrome OSならば直接ブラウザに追加してすぐ使えます。開発環境一式を個別にインストールする必要はありません。

またアプリの本来の開発者でなくても、実行ファイル(APK)さえ持っていれば(Android端末で使っているならばデスクトップにコピーできれば)、ユーザー各自が使いたいアプリやゲームを変換して試すこともできます。


ARC Welder の実行画面。テスト前に画面をランドスケープにするかポートレートにするか、タブレット用・携帯用・画面最大化用にするか、クリップボードへのアクセスを許可するかといったパラメタを選択します。Googleのテスト用おすすめは Landscape / TabletまたはMaximized。
(デスクトップで起動した!!)

デスクトップでも使いたかったAndroidアプリがある人や、Chrome OSマシンのユーザーには夢のように便利な技術です。

とはいえ現在はあくまで開発者のテスト向けベータであるため、位置情報など使えないAndroidサービスも多く、また多くのAndroidアプリはスマートフォンやタブレットでの動作しか想定していないことから、すべてのAndroidアプリが動くわけではありません。というよりもむしろ、動くものもなかにはある、といった段階です。(Ingress ももちろん途中までしか起動せず遊べません)。



Google は昨年秋の段階で、Evernote や Vine など一部の人気AndroidアプリをこのARCに最適化しChrome向けとして公開していました。今回のARC Welder 一般リリースは、テスト環境を広く公開して開発者にARC対応を促す狙いです。

Androidアプリ開発者はARC Welder でテストしてデスクトップ向けに修正したら、ZIPで落としてそのままChromeウェブストア向けアプリとして公開できます。



Google が独自設計で販売する高級 Chrome OSノート Chromebook Pixel は、12.85インチで3:2比の 2560 x 1700タッチ液晶や最新の第五世代 Core i7プロセッサ、最大16GB RAM、最新のUSB-Cを含む豊富なインターフェースなど強力な仕様から、「ウェブアプリだけのChrome OSなのにそんなに高性能でどうするの??」と言われてきました。

GoogleとしてはARC Welderの公開を通じて「ARC!そういうのもあるのか!そうなればここに並んだ大量のAndroidアプリがすべてChrome OSアプリとして立ち上がってくる」を狙う構えです。


ARC Welder (Chrome Web Store)

Chrome Developers
Google、AndroidアプリをChromeで動かすARC Welder公開。手持ちのAPKを変換
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