今年の8月に発売予定のテスラの家庭用蓄電池 Powerwallが、予約の段階で3万8000台の注文を超え、2016年半ばまで入手困難になる可能性が高いことが分かりました。

Powerwallは、テスラが電気自動車で培ったバッテリー技術やノウハウを生かして投入する家庭用の蓄電池。従来の家庭用蓄電池の半値以下という価格や、室内の壁に設置できる薄型筐体、複数を組み合わせることで容量を追加したり、電力供給時の出力を上げられることが特徴です。



Powerwallの主な仕様をおさらいすると、大きさは860mm x 180mm x 1300m。重さ100kg。
10kwhモデルが3500ドル(約42万円)。7kwhモデルが3000ドル(約36万円)。
保証は10年(オプションで10年延長可能)。

バッテリー本体、バッテリー管理システム、電力を蓄える際に利用するDC-DCコンバータなど。

なお、設置工事や太陽光発電システムとの連携で追加の部材等が必要な場合の費用は含まれていないため、その点は注意が必要です。




主な用途は家庭用太陽光発電の一時蓄電、災害時や停電用のバックアップなど。昼に太陽光発電で発電した電力のうち、余剰分の電力をPowerwallに蓄え、発電できない朝や夜の電力をPowerwallから供給することで、再生可能エネルギーの需要と供給のギャップを埋めます。


Powerwall は現段階で米国向けに予約を受付中。テスラはパナソニックと組んで世界最大規模の蓄電池工場を建設することでも話題になりましたが、仮に国内での展開を予想すればまた別の事情があります。

日本で太陽光発電の固定価格買取制度を利用している場合、太陽光発電で余った電力を蓄電池に貯めて自宅で利用するよりも、電力会社に売電した方が高く買い取ってもらえるため、エコではないものの売電した方が経済的にメリットがあります。

一方で、家庭用で10kw以下の発電量の固定価格買取制度が利用できるのは、10年間と限らています。
現在の固定価格買い取り制度になる前の余剰電力買取制度が開始されたのが2009年なので、一番最初の買取制度の終了時期は2019年になります。

資源エネルギー庁の固定価格買取制度のよくある質問によると、買取期間終了後の条件については、以下の記載があります。

Q3. 買取期間が終了したあと売電を続ける場合の買取条件はどうなりますか?

A.国による価格の規制が終了しますので、買取期間の終了後又は終了が近づいた時点で発電事業者と電気事業者との合意により買取価格を決めていただくことになります。


国の規制がなくなるので、売電先の電力会社次第になるようですが、今のところ、2019年以降の売電価格が不透明なため、買取制度の利用者の間では、太陽光発電2019年問題と表現されることがあります。

太陽光発電の売電価格が買電価格よりも下がるという想定で考えると、10年以上太陽光発電を稼働させている家庭では、太陽光発電の余剰電力をどのように有効活用するのかがカギとなります。

太陽光発電の余剰電力の受け皿として、電気自動車や家庭用蓄電池が候補として挙げられます。
しかし、10kwh以上の家庭用蓄電池の価格は最低でも100万以上と高額で、同程度の容量が必要な場合、家庭用蓄電池を購入するよりも、車としても利用できる電気自動車やプラグインハイブリッド車の方が優位とする意見が多数ありました。

その流れが、現在の市場価格の半値以下のPowerwallの登場で大きく変わる可能性がでてきました。
今後、Powerwallの影響で市場の家庭用蓄電池の価格が下がれば、2019年以降の計画を前倒しして、まずは非常用や災害時に備えて、家庭用蓄電池を導入しようという人も出てくるのではないでしょうか。
テスラの家庭用蓄電池Powerwallに注文殺到、2016年半ばまで入手難。太陽光発電2019年問題への影響は
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