Sponsored Contents

softbankの最新記事

Image credit:

ソフトバンク、「通信の最適化」は『正当業務行為』。解除不可

Takahiro Koguchi
2015年7月15日, 午後07:20 in Softbank
3743 シェア
1093
2254
0
396

連載

注目記事

「単身40代が日本を滅ぼす」との調査をNHKが解説「AIは、人の顔色を伺って結果を出したりしない」

「単身40代が日本を滅ぼす」との調査をNHKが解説「AIは、人の顔色を伺って結果を出したりしない」

View

人気記事



通信会社が帯域節約のため非可逆圧縮をかけ、いつのまにか写真や動画の画像が劣化していたり、データが変わって謎のエラーが発生する......それが「通信の最適化」です。

Engadget編集部では「通信の最適化」についてソフトバンクにメールで問い合わせました。7月3日に届いた返答メールによれば、通信の最適化は『正当業務行為』にあたり、利用者が任意でON/OFFできる仕様にはしていないとのこと。

「通信の最適化」が炎上した発端は、iOS / Android向けソーシャルアプリ「Angel Beats!-Operation Wars-」の下記ツイートです。WiFiならば発生しないエラーがソフトバンク回線では発生しており、ユーザーもメーカーも当初は原因を推測できませんでした。

やがて、ソフトバンクがユーザーの通信に対し『通信の最適化』と称して画像の非可逆圧縮などを行っており、多くのユーザーはその事実を自覚していなかったことが発覚しました。またNTTドコモやKDDIにも同様のオプションがあることが改めて注目を集めました。

圧縮で回線の負荷が減れば、通信会社にとっては多くのユーザーを収納でき利益になる一方で、ユーザーにとっても場合によっては通信料金が減ったり、細い回線でもレスポンスが向上するなどメリットはあります。

しかしモバイル回線を経由するだけで非可逆に写真の画質などが劣化したり、上記のようにデータが改変されてエラーにつながる場合があります。下位の通信プロトコルなど経路での「最適化」は従来から行われてきましたが、それは通信先のサーバとユーザーの端末の両端でデータそのものは変わらないという原則があってのこと。どの種類のファイルがどのように改変されるかも分からなければ、ただ目で見るときに劣化しているだけでなく、アプリケーションが正当に動作するかも保証できなくなります。

もしそうした改変がユーザーへの周知を徹底しないまま行われているとすれば、サービス提供側の商倫理として大きな問題です。また通信会社がユーザーの合意を得ないまま、トラフィックを監視して処理することは通信の秘密の侵害に当たらないのか、写真などへの同一性保持権の問題はないのか、と論議を呼んでいます。

Engadget編集部では「通信の最適化」サービスの適用状況および解除方法についてソフトバンク広報部に照会しました。ソフトバンク広報部から7月3日に届いた回答メール(全文)は下記のとおりです。

Q:ユーザーの知らぬ間に通信の最適化が有効化されることはあるのか

ご利用者に対する説明としては、Webサイト「ご利用の際に通信制御することがある内容について」、書面「ご利用にあたっての注意事項(SERVICE & PLAN GUIDE 【提供条件等重要事項説明書】)」、商品カテゴリごとにご用意しているご契約時の注意事項の書面(例「iPhone ご契約に際しての注意事項」)で周知を図っております。また、書面「ご契約に際してのご注意事項」では、ご利用者にご署名をお願いしております。

なお、最適化については、
①目的が、ご利用者間の公平、電気通信役務の円滑な提供にあること、
②そのためにはネットワークに負荷をかける種別のデータに対し最適化処理を施す必要があること、
③最適化の範囲も最適化前のデータと遜色ない範囲にとどまることから、
最適化は正当業務行為に該当すると考えております。


Q:実際に何を圧縮しているのか

当社HPで掲載しておりますが、動画、画像などの画像ファイルや、 大量のデータ通信、または長時間接続をともなうパケット通信などです。 http://www.softbank.jp/mobile/support/procedure/data_traffic/about/


Q:確認の仕方、解除できるのか。

ご利用者間の公平、電気通信役務の円滑な提供の観点から、ご利用者が任意でon/offできる仕様にはなっておりません。


(引用中の太字・下線は記者による)

要約すると、通信の最適化については契約時の書面で「周知」を図っているとのこと。また目的が、利用者間の公平と電気通信役務の円滑な提供にあり、最適化の範囲も最適化前と「遜色ない」程度に留まることから「正当業務行為」に該当すると主張しています。

なおNTTドコモでは利用者が任意でON/OFFできる仕様でしたが、ソフトバンクではそのような仕様にはなっていないとしています。

ソフトバンク側はユーザーへの「周知」を図っているとしていますが、SNSの反応を見る限りユーザーへの周知が十分だとは到底思えません。非可逆圧縮でレスポンスを向上させる機能を備えたアプリケーションは以前からありますが、それもどの範囲でどのようなトレードオフがあるか認識した上で、ユーザーが任意で導入するもの。回線レベルで一律に、不明確にデータが改変されることを称して「最適化」とし、しかもユーザーからON/OFFできる仕様になっていないなど、ユーザーにとって納得しがたい面があります。

Engadget編集部ではKDDI広報部にも7月1日に問い合わせていますが、今のところ返答がありません。返答がありしだい紹介します。

関連キーワード: softbank
3743 シェア
1093
2254
0
396

Sponsored Contents