フォードが「電気自動車の車輪が外れて一輪車になる」または「合体して自動車の一部になる電動ユニサイクル」の特許を取得していたことが分かりました。

駐車場所までは自動車で、そこから目的地まではセルフバランス電動一輪車で移動するアイデアです。




電気自動車では、モーターを車体側ではなく車輪側に収めたインホイールモーター方式が多く採用されます。フォードが取得した特許 Self-propelled unicycle engagable with vehicle (自動車に合体できる自走式一輪車)はこの方式を活かした発明。

モーターとホイールがあるなら、あとはバッテリーを入れてシートを乗せればユニサイクルになるんじゃね?というアイデアです。

用途として挙げられるのは、駐車場所がなかなか見つからない混雑した地域や、自動車では立ち入れない場所に目的地がある場合など。少し離れた場所に自動車を停め、ホイールをひとつ取り外して跨れば、最終目的地まで歩くことなく、自動車よりも融通が効くパーソナルモビリティで移動できます。

こうした場合、自動車に自転車を積んで乗り換えることはすでによく行われています。しかしフォードいわく、自転車を積み込んでしっかりと固定するのは、特に車内空間が限られた小型の自動車では困難。外付けするにも固定器具は高価で、固定するにも取り外すにも時間がかかり、また空気抵抗が増えて燃費にも響きます。



対して車輪がユニサイクルになれば、車内スペースは後付するシートなど最小限で済むというのがフォードの主張です。トップの図では市販バイクからホイールだけを除いたような立派なハンドルやシートが描かれており、収納にはそれなりに場所を取りそうですが、折りたたみ式のフットレストや伸縮式のハンドルバーをホイール側に統合したコンパクトな案も解説されています。

図7の折りたたみバージョンでは、設定や充電レベルなどを確認・操作するディスプレイパネルとして、手持ちのスマートフォンやタブレット、ノートPCを合体させて使う方法も記されています。ノートPCの場合、ノート側のバッテリーでモーターを回すことも考えられる、という適当な思いつき感がある提案まで。

収納スペースを取らないほかにも、電動ユニサイクルはジャイロセンサで自動的にバランスをとるため、停止しても歩行程度の低速でも、バイクのように倒れることがない点も利点です。




自動車からタイヤを取り外すのは、現在の自動車から想像するといかにも重労働に思えますが、フォードの発明は自動で車体を支える内蔵式ジャッキシステムなど、この合体分離にあたっての手法説明が大部分を占めています。


特許として認められはしたものの、実際の自動車に採用されるかどうかは不明。どうせならばホイール側にオートバランスだけでなく自動分離合体や自律運転もつけて、ドライバーのかわりに駐車場からお使いを済ませるくらいの機能を実現してほしいものです。
車輪が外れて電動一輪になる自動車、フォードが特許取得。駐車場所から目的地までのモビリティを提案
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