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DARPA、能力を補い拡張する「脳-コンピューターインターフェース」の開発を発表。人は4K視力やハイレゾ聴力を得られるか

Munenori Taniguchi
2016年1月21日, 午後03:45 in Bioelectronics
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米国防高等研究計画局(DARPA)が、人と機械との間で高速通信する「脳-機械インターフェース(BMI)」デバイスの構想を発表しました。脳に埋め込むインプラント型デバイスで、人間とコンピューター間の情報のやり取りを飛躍的に高める「ニューラル・エンジニアリング・システム・デザイン(NESD)」計画の一部として研究されます。
 
 

デバイス の大きさはだいたい1cm3ぐらいになる計画で、これを脳内に埋め込んで使用します。DARPAは、「現在の脳とコンピューター間のインターフェースは、まるで2つのスーパーコンピューターを並べて、変調速度300ボーのモデムで通信させているようだ」と表現。「もし、この高性能な脳に高速チャネルを接続したら、どんなことができるようになるか、想像してみてください」と続けました。
   
DARPA によれば、BMI は脳内にインプラントされ100万ものニューロンと接続できるとし「BMI 視力や聴力の低下に苦しむ人々は外部からの入力でそれらを補い、クリアなサウンドと 4K を超えるような鮮明な視界を得ることもできるようになる」と説明します。また手足を失った人も、BMI と接続するロボット義手/義足を使うことで、それらを生身の手足のように動かせるようになるかもしれません。
 


これはもう完全にサイボーグの世界なわけですが、現在の段階でこの BMI はまだ試作どころか影も形もありません。プロジェクトのゴールを目指すには神経科学から、合成生物学、低電力電子工学、光通信学、医療機器としての小型化と生産体制などといったあらゆる分野での技術革新が要求されます。

またソフトウェアの分野でも、皮質ニューロンからの情報を取り出し再構成する、神経学的計算技術の開発が求められます。

NESD に携わる研究者は、今回の発表によって先端技術の創出に興味を持つ工業投資家がパートナーとして興味をもつことに期待しています。また研究が実用化できた場合、投資パートナーはそれを生産・商業展開する権利の一部を手に入れられるだろうとのこと。

いつになるかはわからないものの、脳内に外部接続用のインターフェースを埋め込むというのは映画『マトリックス』やアニメ『攻殻機動隊』、その他 SF にとって定番のシチュエーション。それを実用化しようというこのプロジェクト、実現してほしいと思える反面、実際に高性能義眼を着けた人がこっちに歩いてくると若干引いてしまいそうな気もしないでもありません。

ちなみに、ゴキブリレベルでは脳に電極を埋め込み、外部入力で動かす実験がすでに成功しています。

[Images : Ghost in the Shell, Getty Creative]

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