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バーチャルアンカーに自走式クーラーボックスまで不思議なボートの世界。ジャパンインターナショナルボートショー2016で見つけ気になるアイテム

中山智(Satoru Nakayama) , @yenma
2016年3月7日, 午前06:00 in Anchor
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横浜で3月3日から6日まで開催している「ジャパンインターナショナルボートショー2016 」。プレジャーボート関連の展示会としては国内最大で、クルーザーやヨットなどのボートビルダーをはじめ、多くの企業が出展している。
展示会でメインとなるのはボートやマリンジェットの最新モデルだが、ここ最近ではプレジャーボート関連にもデジタル系の技術やアイテムが投入されている。

各種センサーを使った自動アンカー&自動操縦

ボートで釣りを楽しむときに重要となるのが、魚群探知機で魚影を確認してその場所にとどまるため、船を一定の位置にキープしておくこと。しかし、海上では潮流や風の影響で船を同じ場所に留めておくのは難しい。
アンカーを水中に落として、艇体が流されないように固定するのが今でも一般的な方法だが、船のサイズが大きくなると、それだけアンカーも大きく重くなり上げ下げが大変。またアンカーロープの長さにも限界があり、水深が深いと利用できないケースもある。

そんな不便さを解消してくれるのが、トヨタの「TVAS(トヨタバーチャルアンカーシステム)」。

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TVASはGPSで船の位置と動きを検出し、自動で風向きや潮流を計算。その結果をもとに、艇体が流されず同じ位置にとどまるよう自動操縦してくれるシステムだ。

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操作モードは、船首を風向に向けて同じ位置をキープする「バーチャルアンカーモード」と船首を風向に向けたまま風下にゆっくり流される「バーチャルスパンカーモード」、そして停泊した位置と方向をそのままキープする「バーチャルコンパスモード」の3つ。

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操作も専用のパネルからボタン操作で行えるのでカンタン。釣りの手法やマリンスポーツの種類に合わせて海上で船を停泊させられる。

TVASはトヨタのボート専用の技術だが、後付けで同様の効果が得られる「i-Pilot」も展示会ブースで紹介されていた。

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i-Pilotは電動のモーターを使い、自動で船を操縦するシステム。本体にGPSを登載しており、位置情報を検知してその場にとどまったり、船首を特定の方向に向けたまま風下に流されるといった設定が可能。

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コントロールは専用のリモコンを使用。最大6ヵ所まで特定のポイントを保存でき、リモコンのボタンを押すだけで、素早く停泊したい位置を設定できる。ちなみに海外製品だが日本のワイズギアが販売元となっており、技適マークも取得している。

スマホで航路もナビゲーション

船舶を操縦する際、地上と同じように航路図や海路図を参考とするが、陸上の自動車同じく、スマホやタブレット用のアプリが導入されている。

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たとえばテックスの「Sea Map」は海上のルート設定やナビゲーションが行えるAndroid用アプリ。海図は日本水路協会のENCデータを利用。単なる航路の案内だけでなく、目的地までの時間や燃料計算が行えるほか、コミュニケーション機能で釣果などをほかのユーザーと共有する機能も装備している。

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また日本無線の「JM-Watcher」は大型船の接近を知らせてくれるアプリで、iOS、Android両OS向けにリリースされている。大型の船舶にはAIS(自動船舶識別装置)が登載されており、電波で位置情報を発している。JM-Watcherはそのデータを元に、スマホやタブレットで地図上に船舶の位置を表示。さらに設定したガードゾーン(最大約9km)に入ると、スマホのスピーカーが警告を知らせてくれる。
iOS版はApple Watchにも対応しているのもポイントだ。

海上でもテレビを観たい!

筆者が会場で気になったアイテムが、。マリン用品販売店HS marineの船舶用のテレビアンテナ「Marine Digital EGG」。

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高さ385mmのボール型で、中には三角柱の受信装置が装備されているとのこと。卵形のデザインなので風雨の影響を軽減でき、さらに無指向性なので方向の調整も不要。
電源はテレビと接続する同軸ケーブルから行われるので、アンテナ用に別途用意する必要はなし。海上でも手軽に地デジ放送が楽しめる。価格は直販価格で16万2000円。

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また、衛星信号を探索してアンテナ方向を自動で追跡してくれるBSアンテナ「Marine-D M37」も展示されていた。価格は直販価格で21万3840円。

展示会場の担当によると、これまでは船舶内ではニュース番組などから情報を収集するためにラジオを使っている人が多かったが、最近はテレビを観たいという人が増えてきているとのこと。
ちなみに、海上ではなく陸上でも利用できるためクルマに取り付けたり、キャンプに活用したりといった使い方もできる。

電力確保にカセットボンベ発電機

デジタル機器を使う上で重要なのが電源。ヤマハブースでは、2015年に発売されたカセットボンベ発電機の「EF900iSGB」を展示。実売価格13万5000円前後で販売されている。

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サイズは約330(W)×400(D)×390(H)mmで重量は22kg。長距離はクルマなどで運搬して、ちょっとした移動なら大人ひとりで十分持ち運べるサイズ。
燃料には市販のカセットボンベが利用でき、2本セットして連続で1時間の発電が可能。

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カセットボンベの発電機は、ホンダブースでも「エネポ EU9iGB」が展示されていた。こちらは2010年発売で、ヤマハのEF900iSGBよりひとまわり大きいが、同じくカセットボンベ2本で最大2.2時間の発電が可能となっている。

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さらにホンダブースでは、モーターショーでも参考出展されていた、大型のモバイルバッテリー「E500」も展示。コンセントとUSBポートを2つずつ装備し、最大出力500VA、300W使用で約1時間の連続使用が可能。一般的な3.7Vのモバイルバッテリーに換算すると、11万1000mAhの超大容量モバイルバッテリーとなる。
製品化は2017年春を目指しているとのことで、船舶内で手軽に給電できる大容量バッテリーとして期待したい。

自走できるクーラーボックス

筆者が今回の展示会でいちばん気になったのが、パフォーマンスブラザーズの「クルージングクーラー」。クーラーボックスにタイヤとハンドル、そして電動モーターを装備し自ら乗り込んで走れるアイテム。

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シートがわりになっている天蓋を開けると、なかのクーラーボックススペースが2つに区切られており、半分がモーター用スペースでもう半分がクーラーボックスとして、冷たい飲み物などを収納できる。

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価格はモーター出力300Wモデルが4万9800円。高出力の500Wモデルが6万9800円、1000Wモデルが9万9800円。また、33ccの2サイクルエンジン版(7万9800円)も用意されている。

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さらにシートはあるがモーターがない連結用クーラーボックス「クーラゴン」(3万9800円)も合わせて販売。自走はできないが、内部がすべてクーラーボックスとして使えるほか、クルージングクーラーと連結させて人を乗せたまま列車のように引っ張ることもできる。

公道は走ることはできないが、マリーナ内やキャンプ場などの移動にピッタリ。クーラーボックスは中にいろいろ詰め込むとかなりの重量なので、自走で移動できるのは大いに助かる。

以上がジャパンインターナショナルボートショー2016で見かけた気になるアイテム。陸上でも使えそうなアイテムも多く、マリンスポーツには縁がないユーザーも要チェックだ。

関連キーワード: anchor, boat, cooler
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