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カマボコ型ライフガードロボ『Emily』。ヘリから投げ入れて要救助者に急行、シリア難民救助にも貢献

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2016年5月20日, 午後02:00 in Emergency
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2012年に米国ロサンゼルスのマリブ・ビーチで、ライフガードとして働き始めた「Emily」は現在、軍で海洋レスキューとしても活動しています。といっても、Emilyは人間ではありません。ケブラーと航空機向けの軽量素材で構成されたリモコンロボットです。

全長1.2m、重さは11kgほどの大きなカマボコのようなEmilyは、ケブラー素材と航空機グレードのコンポジットで構成されているのが特徴。使用時はその高い強度を活かし、ヘリコプターやボートから「投入」されます。着水後は、ウォータージェット推進によって海面を滑るように移動し、最高速度35km/hで要救助者のもとへと向かいます。

本体はそのままフロートとして機能するため、溺れそうな人は目の前に現れたカマボコ型ロボットにしがみつくだけでとりあえずの安全確保が可能。浮力も強く、Emily1台に大人8人が群がっても沈むことはありません。

このEmilyは、もともとは米海軍の研究プログラムとして開発が始まったもの。2012年にロサンゼルスのマリブ・ビーチではじめてテスト導入され、その急行能力と操縦のしやすさなどから、現在は稼働数を4台にまで増やしています。

さらにテキサスA&M研究チームとギリシャ沿岸警備隊の協力によって、シリア難民の救助にも投入。約300人もの救助に貢献しました。


レスボス島岸にたどり着いたシリア難民の傍らで、万が一に備えるEmily


Emilyは実績を積む中で改良が続けられており、最新モデルでは双方向の無線通話機能を備え、レスキューからの呼びかけによって要救助者を落ち着かせることができるようになりました。さらに夜間救出用ライトとスマートフォンへのビデオストリーミング機能も備えたとしています。合わせて推進力も強化しています。

こうした実績はありますが、現在のところ米海軍にはEmilyを正式採用する予定はないとのこと。しかし製造販売を担当するメーカーHydronalixは手応えを感じており、日本、英国、フランス、韓国、シンガポールその他の国や地域で順次Emilyの販売を開始するとしています。

[Image : Office of Naval Research]


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