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ダイソンが教育展示会に出展した理由。掃除機を分解してモノの仕組みを学ぶワークショップ

相川いずみ(Izumi Aikawa)
2016年5月23日, 午後07:30
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電子黒板やeラーニング、プログラミングにデジタル教科書、ネットやデジタルガジェットを活用した教育ICT(Information and Communication Technology)の最新事例を紹介するイベント 第7回 教育ITソリューションEXPO(以下EDIX)が、5月18~20日に東京国際展示場などで開催されました。

ダイソン創業者がエンジニアの支援団体を設立



そのなかで注目を集めていたのが、EDIX初出展となったダイソンです。ダイソンと教育というと、少し意外な組み合わせに感じるかもしれません。実は、ダイソンの創業者でありチーフデザイナーでもあるジェームズ・ダイソン氏は、教育慈善団体 ジェームス ダイソン財団を設立し、イギリスをはじめ、アメリカや日本などで、テクノロジーやデザイン分野への支援活動を行っています。
日本では2006年から活動を始め、2015年には経済産業省によるキャリア教育アワードを受賞、2016年には一般財団法人を立ち上げたのを機に、今回の出展となったそうです。

ブースでは、ダイソンで実際に販売されているキャニスタータイプの掃除機と、分解したパーツを紹介していました。これらの機材は、ジェームス ダイソン財団が開催するワークショップで使用するもの。実際の製品を分解することにより、掃除機がどのような仕組みによって成り立っているのか、それぞれの形状にどんな意味があるのかを知ることができます。

タダの掃除機分解体験教室じゃない

このワークショップ、全国の中高生向けの"ダイソン問題解決ワークショップ"と、大学・大学院に向けた"ダイソンエンジニアリングレクチャー&ワークショップ"の2種類があります。

ダイソン問題解決ワークショップは事前授業とワークショップからなる3部構成で、1つめの事前授業ではダイソン掃除機の分解・組み立てを体験し、まずモノの仕組みを学んでいきます。


↑ワークショップで貸し出されるダイソンのキャニスター掃除機。

そして、2つめの事前授業で、今度はグループで学校内の問題を考えます。たとえば、都内の中学校で開催されたワークショップでは、「机がグラグラする」、「学校の階段で転んだ」といった、よく起こりがちな問題が提起されました。


↑都内の中学校で開催したワークショップの様子。ここでは「熱さで歩きにくい地面」という問題に対し、解決策を模索していた。

次に、ダイソン講師によるワークショップを行います。ダイソンでは、"エンジニア=問題を解決する人"ととらえており、これまでエンジニアが日常の問題をどうやって解決してきたかを、実際の事例を通じて紹介していきます。



ワークショップの後半では、いよいよ事前授業で発見した問題を、今度は自分たちで解決していきます。このグループワークでは、段ボールや紙、スポンジ、ストローなど、身近にある材料を使い、解決に役立つモノ作りをしていきます。

危険な階段には、「注意を喚起するポスターを貼る」、「目立つ目印をつける」、といった解決方法が出され、生徒たちは作品を組み上げていきます。最後に、作品を発表するプレゼンテーションと表彰を行い、ワークショップは終了。単なる掃除機の分解と組み立てを体験するワークショップかと思いきや、意外にも深いテーマが込められていることに驚きました。

世界に通用する"問題解決力"を育むために

今、日本では2020年に向けて教育改革が推進されており、自ら問題を見つけて解決する力や、論理的思考力・表現力などが、21世紀型のスキルとして、これからの時代に必要となるとされています。ダイソンでは、ワークショップを通して、これらのスキルを養したい、そして世界中でエンジニア不足が心配されている今、1人でも多くのエンジニアを育てたいという意図をもっているそうです。
このワークショップは全国の学校に向けてネットで公募しており、これまでに46校、のべ5000人以上の生徒がワークショップを体験しました。

この他にも、ダイソンは毎年世界22ヵ国を対象にしたコンテスト『ジェームス ダイソン アワード』開催し、日常の問題を解決する優れたアイデアを募っています。過去には、3Dプリンターとスマホを活用した義手を開発した日本人のエンジニアチームも、入賞を果たしています。


↑『ジェームス ダイソン アワード』に寄せられた作品。

こんなワークショップが学生の時に受けられたら......。もしかしたら、もっともっとモノ作りやエンジニアへの興味も高まっていたかもしれない。そう思うと、こんな授業を受けられる今の中高生がちょっと羨ましくなります。
「失敗を恐れないこと。失敗はとても興味深く、そこから学べることは大きい」と、ジェームズ・ダイソン氏は語っています。このワークショップを受けた学生の中から、将来、世界を変えるような発明を行うエンジニアが登場するかもしれません。


↑若手エンジニアやデザイナーたちにエールを送るダイソン氏。



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