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パリの地元ブランドスマホが7000円、WikoのSunset 2を買って使ってみた:山根博士の海外スマホよもやま話

山根博士(Yasuhiro Yamane) , @hkyamane
2016年6月29日, 午後04:30 in France
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スマートフォンの値段が高かったのも今や昔のこと。海外に行けば1万円程度の格安スマートフォンが多数売られている。キャリアのSIMロック品ならもっと激安、数千円で買えることもあるのだ。今回はパリで地元ブランド「Wiko」のSIMフリースマートフォンが約7000円で売っていたので購入してみた。プリペイドSIMもMVNOキャリアなら1000円程度、合計約8000円で現地端末と回線をゲットすることができた。

フランスの通信事情と言えば、大手キャリアがSIMロック付き端末を2年契約で割安で売るという、ヨーロッパの一般的な販売方法が長年続いていた。しかしここ数年、SIMフリーの低価格スマートフォンが急増しており、家電量販店で端末を買い、SIMだけを別途キャリアで契約するスタイルも増えている。近年新規参入した第4キャリアの「Free」が料金の価格破壊を起こしているほか、ヨーロッパ各国で見かける「Lebara」「Lyca」の2大MVNOキャリアもフランスでは事業展開している。


▲パリと言えばエッフェル塔や凱旋門。この付近にもキャリアや家電量販店が多い

そのフランスでSIMフリー機の価格破壊を起こしているのが地元メーカーの「Wiko」だ。フランス発のスマートフォンと言えば、日本でも製品を販売している「Alcatel(アルカテル)」が世界的に有名だが、Wikoはミッドレンジ機を中心に低価格モデルを次々とリリースし、今やフランスでは若者の間にも結構知られた存在となっている。パリの家電量販店やキャリアの店でもWikoの製品は普通に見かけるほどだ。


▲パリの繁華街にも店を構える家電量販店のFnac

今回はパリ市内の家電量販店、Fnacを訪問。スマートフォンコーナーへ行くとWikoの製品が数多く売られており、低価格なものも多数販売されていた。100ユーロを切るエントリークラスの製品も数種類あり、旅行者でも気軽に買うことができる。4Gモデルで一番安い製品は「Wiko Rainbow Lite 4G」の99.9ユーロ。他国で使うことを考えると4G機が買いたいところだが、日本円で約1万1000円。予算はSIM込みで1万円以下にしたいので今回はあえてもっと安い製品を探してみることにした。


▲Wikoの低価格モデルはブリスターパックで売られている

3Gモデルなら89.9ユーロの「Wiko Jerry」もあったが、さらに安い59.9ユーロの「Wiko Sunset 2」を発見。スペックはCPUがデュアルコア1.3GHz、RAM512MB/ROM4GB、4インチWVGAディスプレイ、カメラは2メガピクセルと一世代前のエントリーモデルだが、価格はおサイフに優しい約6700円。SIMフリーだから他の国でも使えるし、この価格ならもしも紛失してしまってもあきらめがつく。


▲7000円以下で買えたWikoのSunset 2

一方、プリペイドSIMはパリのシャルルドゴール空港にある売店(キオスク)のRelayでMVNOキャリア、Lebara Mobileを到着時に購入して置いた。9.99ユーロ(約1100円)で、7.75ユーロ分の通信料金が含まれている。7.75ユーロではあまり多くのデータ通信はできないものの、端末と合わせて約70ユーロ、合計約8000円で現地スマートフォンとSIMを入手することができたわけだ。


▲空港のRelayで買っておいたLebara MobileのプリペイドSIM

さて購入したSunset 2のSIMサイズは今時珍しい標準(ミニ)。とはいえこの価格の製品はフィーチャーフォンからの乗り換え用でもあるので低価格機ではれば珍しくはない。SIMスロットはわかりにくいが、ミニSIMを上下に2枚装着可能なデュアル仕様。片側がWCDMA 900/1900/2100 MHzとGSM、もう片側がGSMのみに対応する。


▲低価格機によくある標準サイズのSIMを利用。この価格でもデュアルSIM機だ

電源を入れてあとは一般的なAndroid端末同様に設定を進めていく。なお上位モデルは日本語ロケールを搭載している者もあるが、このSunset 2は日本語非対応。まあ使い捨て感覚で買った現地用端末だからそのあたりは気にする必要はないだろうか。ディスプレイはガラスではなく樹脂製なのですべりはちょっと悪いものの、このあたりも日本で売られている1万円程度の低価格機と同等の品質、価格を考えればこんなものだろう。


▲日本語は非対応。価格相応のスペックだが安さは魅力

本体カラーが豊富なのがWikoの製品の魅力。フランスメーカーを謳うだけあって、ホワイト、ブラックに加え、コーラルレッドとブリーンの4色が用意される。ブリーンは聞いたことのない色合いだが、ブルーとグリーンの造語のようで、青と緑の中間の色。これはWikoのコーポレートカラーであり、今回もせっかくなのでこの色を選んでみた。


▲4色のうち、ブリーンという色を選択。Wikoのコーポレートカラーだ

さてLebara MobileのSIMのほうは、別途PCを使ってユーザー登録を行った。各国でMVNO事業を展開しているキャリアなので、旅行者でもWEBにアクセスして英語ページを開き、個人情報などを入力して簡単に登録が可能だ。



▲Lebara MobileのWEBページ。ここからSIMを開通できる

SIMの開通作業後はあらためてSunset 2の電源を入り切りして、電波を掴むことを確認する。あとはデータパックを購入すれば使い始めることが可能だ。なおデータパックを買わないと0.19ユーロ/MBの従量料金になってしまい、7.75ユーロでは約40MBしか利用できない。データパックは400MB/4.99ユーロ/30日、1GB/9.99ユーロ/30日などがある。今回はSIMの残高内で使うことを考え、400MBのデータパックを買うことにした。購入は端末からSMSで本文に「WEB400」と書き、電話番号22241に発信すればよい。購入後はSMSで通知も届く。あとはAPNの設定を行えば無事データ通信できるようになる。APNはfr.lebara.mobi、ユーザー名、パスワードはそれぞれwap、認証タイプはPAPとなる。


▲400MB/4.99ユーロのデータパックを購入。SIMの初期残高内で買える

Sunset 2の動作はさすがにやや遅いものの、SNSのタイムライン表示やGoogleマップを使った地図検索程度なら十分使い物になる。パリはスリも多いだけに、電車内で使う端末は日本から持ち込んだハイエンドスマートフォンではなく、Sunset 2のようなカジュアル感覚で使える安価なモデルのほうが安心かもしれない。なおWikoのスマートフォンは独自UIを搭載しており、iPhoneのようにホーム画面にアプリアイコンが配置される。


▲Sunset 2の画面。プリインストールアプリは一般的。Clean Masterは低価格機には便利

パリの地下鉄を乗っていると学生がWikoのスマートフォンを使っている姿を見かけることもあり、自分がWiko製品を持っているとちょっとした地元民気分に浸れるかもしれない。そう思うと、1万円をややオーバーしてしまうが4GモデルのRainbow Lite 4Gを買うべきだったかも、と
思ってしまった。次回パリを訪問するときは、Wikoの新製品も出ているだろうから、今度は4G端末をぜひ買いたいものである。


▲次回は4Gモデルを使ってみようと思う

関連キーワード: france, paris, Sunset 2, Wiko, yamane
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