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放送音声からURLを取得できるラジオ受信機『Hint』。ワイドFMでAM放送も受信、Bluetoothスピーカー機能搭載

Shinichi Sekine , @sekine_s
2016年7月21日, 午前06:00 in Bluetooth
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ニッポン放送、Cerevo、グッドスマイルカンパニーの3社は、放送音声からスマート端末へURLを配信できるワイドFM対応ラジオ『Hint』を発表しました。クラウドファンディングサイト Campfireにおいてプロジェクトを実施中。本体が手に入る支援金額は税込2万1500円から。

放送からURLを取得する機能は、放送で流されたDTMF音(プッシュ電話などで数字キーを押したときに発信される電子音)から本体内蔵のBLEビーコンを通してスマートフォンなどの端末にURLを配信する仕組み。

HintではGoogleのEddystone規格に準拠したBLEビーコンを使用しており、URLの配信に加えてHint内蔵LEDの制御も可能。例えば野球中継でホームランが出た際、LEDをひときわ派手に明滅させるといった挙動もできます。製品コンセプトはニッポン放送、ハードの仕様設計および開発はCerevo、外観デザインはグッドスマイルカンパニーでそれぞれ分担。

Gallery: Hint | 14 Photos


内蔵のBLEビーコンによってDTMFダイヤル音をURLに変換し、スマートフォンに自動的に配信する。対応環境であれば、このためにハードウェアやアプリの導入、特別な設定などは必要ない

ワイドFMとは、AM放送局の放送エリアにおいて、従来のFM周波数76~90MHzに90.1~95MHzを加え、FM放送でAM放送の番組を聴取できる仕組み。ラジオの都市型難聴、地理的難聴、災害時、外国放送の混信対策を主な目的とし、受信しやすく比較的高音質な点が特徴です。

部屋のどこにいてもおおよそ同じように聞こえる無指向スピーカーを搭載するほか、Bluetooth(4.2)スピーカーとしても使用可能。バスレフポートを備え、低音も全方位に拡散できる機構を備えます。

連続駆動時間の目安は、約3時間の充電で4~6時間程度。Micro USB経由でモバイルバッテリーなどからの充電にも対応します。製品の監修にはニッポン放送の技術部が参加し「人の声が心地よく聴こえる柔らかいサウンド」を目指して、中音域が聴きやすいように調整したとのことです。

上面には周波数表示用のディスプレイを装備。チューニングとボリュームの調整には筒状になった本体上部のリングを使用します。

外形寸法は80×80×287mm。重量は約950g。「大体ワインボトル程度の大きさ」とのこと。


7月20日に都内で開催された発表会には、本機の発案者でニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんが登壇。「かっこいいラジオが欲しかった」との思いを出発点として"ラジオらしさ"を突き詰めていった結果、"寂しさを消してくれるものだが、煩わしくもない存在としてのラジオ"というコンセプトに辿りついたといいます。

▲左から吉田尚記アナウンサー、デザイナーのメチクロ氏、Cerevo岩佐琢磨氏、グッドスマイルカンパニー安藝貴範氏

「文字だけでも情報を伝えることはできますが、人の声は情感を伝えるもの。ラジオの在り方は、うるさくはないけど、誰かがそこにいる感じ。そこから"気配"(Hint)という製品名を想起しました」(吉田さん)

"複雑な設定操作をすることなく、また音だけでなくURLなどの情報を伝えるとともに、デバイスの制御もできるようにしたかった"と話すのは、Cerevoの岩佐社長。

「いわゆる"いい音"には色んな解釈がありますが、今回は本体がどこにあるかを特に意識せずに済み、自分の立ち位置が制限されない無指向スピーカーを使おうと決めました。ラジオってもう長いこと市場に存在するものですが、そういうものを現代の技術で改めて作り直すとどうなるか、古くからあるものだからこそできるイノベーションもあるのではないかという点に関心があります」(岩佐社長)

Hintが利用しているBLE規格のEddystoneはAndroidの標準機能であり、追加のハードウェアやアプリの導入をすることなく利用可能です。iOSでも、WebブラウザのChromeを導入し、かつBluetoothを有効にしておけば、URLの通知機能を使えます。

ニッポン放送では現在、DTMF音を用いた番組の制作・放送は行っていませんが、Hintの売れ行きなどを鑑みて放送を検討するとのこと。発表会では対応番組として、吉田尚記さんの番組から放送を始める意向が示されました。

またスマートデバイスと連動した番組がもたらすメリットの一例としては、下記の想定事例を紹介しました。

  • 番組ゲストの写真をアップしたサイトのURLをリアルタイムで聴取者に報せる
  • 全国チェーンの販売店のCMを放送する際に、スマートデバイスの位置情報からその地域に合った特売情報やクーポンの配信が行える
  • ラジオショッピングで商品ページのURLを直接スマートデバイスに配信できる

「これができれば、"続きはWebで"と言う必要がなくなります。聴取者が欲しい情報に辿り着くまでのステップが大幅に減るので、すべてのラジオ局にメリットがあるはず。ほかの局にもどんどん対応していただきたい」(吉田さん)

Hintは今年度内の出荷を見込み、まずは500台(概算で約1300万円)の達成を目指します。500台のハードルをクリアすれば製品化が確定。一般販売する世代の製品でもクラウドファンディング時から大きく値段が跳ね上がることはないとしています。



Hintの魅力は、"人の声を聴く機械としてのラジオ"に重きを置いたラジオ受信機であると同時に、従来のラジオが持ち得なかったスマートデバイスとの連携を可能にした点です。特にEddystone-URLへの対応は、新しいテクノロジーを使って、伝統的なラジオというメディアに新たな拡張性を持たせようとする斬新な試みと言えるでしょう。

一方で、動画投稿サイトや音楽配信サービス、ゲーム実況配信サイト、ネットラジオなど、映像・音声を用いた新興メディアはかなり一般に浸透し始めており、これに伴い、視聴者の嗜好は多様化しています。ラジオの場合は電波が届く範囲ならどこでも聴取でき、またRadikoといったWebベースのプラットフォームでも聴取できる点が強みですが、あえてラジオを聴く選択を視聴者にさせるためには、ラジオのコンテンツ自体にも、人を呼べる力が必要になると考えられます。

現在はEddystoneによるURL配信に対応するラジオ番組は存在しませんので、今後はHintとHintに用いられた技術を使うことによって、どのようなメリットがあるかを繰り返し発信していくことが、プロジェクト成功の鍵ではないでしょうか。

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