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スマホとつながる激安デジタルマルチメーターOWON「B35」を使ってみました

宮里圭介(Keisuke Miyasato)
2016年8月9日, 午後05:10 in Bluetooth
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PCと接続して使えるデジタルマルチメーターはいくつかありますが、Bluetooth内蔵でスマホでデータを保存できるのがOWONの「B35」。特殊な機能を備えつつ、5400円(2016年8月時点)という激安価格でしたので、思わず買ってしまいました。

デジタルマルチメーターというとなんだか難しく聞こえますが、簡単にいえば、電圧や電流、抵抗値などを測るときに使う「テスター」のスゴイやつです。安価なテスターよりも高精度で計測できるほか、ダイオードチェッカー、温度計、周波数カウンター、デューティー比の確認など、多く御機能を備えています。

OWONの「B35」は、さらにBluetooth接続でスマホへ計測データを保存できるという、他にはない機能を備えているのが特徴。元々はクラウドファンディングの「Indiegogo」で始まった製品のようで、今でもページが残っています。残念ながらあまり人気がなかったようで、ほとんど売れなかったようですが......。



とはいえ、ちゃんと製品として発売され、実際に昨年から秋葉原でも売られています。とくに秋月電子通商さんでは5400円(2016年8月時点)という低価格で売られているので、かなり買いやすいデジタルマルチメーターといえるでしょう。

なお、交流のTrue RMS(真の実効値)に対応した「B35T」というモデル(6500円)もあります。

「B35」の実機をチェック
スマホとデジタルマルチメーターを接続する

まずは本体と付属品の一覧から。茶色の箱の中には本体、テストリード、ワニ口クリップ、温度計測用のK型熱電対プローブ、マルチファンクションソケット(hFE用)、ケース、マニュアルが入っていました。


▲低価格なデジタルマルチメーターの付属品としては多め。ワニ口クリップが個人的にうれしかったです。


電池は006P(四角い9Vのヤツ)ではなく、単3電池2本というのがうれしいところ。電池が切れてもすぐに交換できます。ただしフタはネジ止めなので、ドライバーが必要です。


▲Bluetoothがあるぶん電力を食うので、電池が切れた場合でも手持ちと交換しやすいのがメリット。


本体の外観は普通のデジタルマルチメーターと同じですが、一番の違いはBluetooth接続用のボタンがあるところ。こういったボタンは本体裏側にピンを挿して押すとか、電池ボックスの端にこっそりあるというイメージが強いのですが、B35は機能ボタンと並んで普通にあります。


▲右側の青いボタンがBluetoothのオン/オフ。長押しするとオンになります。


スマホ(Android)での使い方は、

1.スマホにアプリをインストール
2.Bluetoothでペア設定
3.アプリから機器を選んで表示


といった手順になります。まずはスマホへのアプリインストールですが、アプリはGoogle Playストアにはありません。付属の紙にあるQRコードを読み取るか、ブラウザーで「 http://www.owon.com.hk/bluetooth/ 」と手入力して、OWONのサイトから直接APKファイルをダウンロードし、インストールする必要があります。なお、今回購入したB35はBluetooth 2.0モデルだったので、「BT2.0 Android app」を選んでダウンロードしました。


▲APKからのインストールは若干怖さがあります。Google Playストアに登録してくれれば安心なんですけど......。


続いてBluetoothでのペア設定です。これはとても簡単で、B35本体のBluetoothボタンを長押しして接続モードにし、その後、スマホから機器を検索すれば接続できます。


▲本体画面左上にBluetoothのマークが出れば、オンになった証拠。なお、ペア設定は最初だけで、2回目以降はBluetoothをオンにするだけでOK。


うまくペア設定ができれば準備は完了。あとはアプリを起動し、機器選択画面から選ぶだけです。


▲左上のアイコンから機器を選択。


▲先ほどペア設定をした機器、「OWON BDMxxxxxxx」となっているデバイスを選びます。


実は最初、接続がうまくいかなかったのですが、どうやらBluetooth 2.0用を選んでも4.0用のAPKがダウンロードされてしまうという状況だったようです。英語のページからではなく、中国語のページからアプリをダウンロードしてインストールしたところ、うまく動作しました。ちなみに今はアプリのバージョンが更新されたためか、英語のページからダウンロードしても動くようになっています。

意外と多機能なスマホアプリ

アプリのメイン画面では複数のB35を接続して表示できますが、今回は1台しかないので1つだけ表示されています。


▲TEMP(温度)でBluetooth接続したため、メイン画面に温度が表示されています。


画面はメインとなる複数機器表示以外に、リモートコントロールも可能な画面、グラフ表示の合計3つの画面があります。リモートコントロールができる画面は、数値の周りにHoldやRangeなどのボタンが配置され、表示や機能を切り替えることができます。このボタンは本体のオレンジや青色のボタンと同じですので、電圧や電流などの計測機能切り替えは、本体を操作しない限り変えられません


▲下段中央のボタンを押すと、より詳細な画面となります。周囲のボタンをタッチすると、本体のボタンを押したときと同じ動作となります。リモコン操作が可能ってことです。


ちょっと面白いのが、右上のマイクアイコン。これをオンにすると、数値を音声で読み上げてくれます。計測間隔が短いと読み上げスピードが間に合いませんが、間隔を長くすれば、作業しながらでも数値を確認できるというのが便利そう。ただし、単位まで全部読み上げるので、聞きづらかったりします

グラフ表示では、現在計測中の値がリアルタイムで表示されていきます。この画面で右下のボタンを押すと、データのクリアや保存が可能です。なお、設定もここから変更でき、サンプリング間隔や計測時間などが設定可能です。


▲下段右から2番目のボタンを押すと、数値とグラフ表示に。グラフの拡大/縮小もできます。


▲右下のボタンでデータの保存、設定の変更などが可能です。


ここで保存したデータをPCに転送すれば、エクセルなどを使って簡単に実験データをグラフにできるわけです。

なお、保存したファイルをアプリの「Open local file」から開いてもデータは表示されませんでした。少し心配になりますが、「Share file」でGoogleドライブへ保存し、PCで開いてみるとちゃんとデータは保存されているのでセーフ。データの確認は、CSVファイルが開ける別のアプリやPCへ転送した後でやるのがよさそうです。


▲転送したデータファイルをメモ帳で開いたところ。カンマで区切られたデータになっていました。

フリーソフトを使えば直接PCへとデータを保存できる!?

BluetoothならPCとも接続できるだろうというのは誰しも考えることで、実際、B35もPCと接続できます。とはいえ問題は、送られてきたデータをどう受信するかという点です。

実は「Ts Digital Multi Meter Viewer」というフリーソフトを使えば、これが簡単に実現できてしまいます


▲でっかい画面でグラフが見られ、PCで直接データを保存できるのがメリット。


スマホのアプリと違って本体のコントロールまではできませんが、数値を取り込むのであれば十分。表示も大きく範囲も広いので、変動のリアルタイム監視にも便利です。むしろ、B35を買うならこのソフトで使うのを前提にしたほうがいいくらいです。

Bluetooth 2.0と4.0の2つの製品がある点に注意

今回購入したB35はBluetooth 2.0のモデルですが、iOSにも対応するBluetooth 4.0(BLE)モデルもあります。購入する時期やショップの違いでどちらのモデルになるのかわからないため、明記されていない場合は注意が必要でしょう。なお、iPhoneやiPadで使ってみたいというのであれば、必ずBluetooth 4.0と明記のあるモデルを選ぶことを忘れずに。実際、Bluetooth 2.0のモデルでは、iPadで利用できませんでした。

ちなみに、今回購入したB35にはちゃんと技適マークがありますので、国内での利用も問題ありません。


▲マニュアルも英語ですし輸入版のようですが、技適はちゃんとありました。

また、手元のスマホ2機種(HTC Desire 626、Xperia Z Ultra)で試したところ、Xperia Z Ultraでは謎のエラーで落ちることが頻発しました。アプリのバージョンにもよるかもしれませんが、うまく動作しないときはスマホを変えてみるというのも手です。

といったように、アプリの動作にちょっとした不安はあるものの、データが簡単に取れて機能も豊富なデジタルマルチメーターが手軽な価格で買えるのは素直にうれしいですね。数値の正確性が重要となる業務用としては難しいですが、趣味の電子工作用としては十分。そろそろ新しいのが欲しい人や、スマホやPCでデータを取りたいと思っている人であれば、買って損はないかと思います。

関連キーワード: bluetooth, multimeter, owon
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