Sponsored Contents

b-mobileの最新記事

Image credit:
Save

話題の日本通信のポケモンGO専用SIMを試してみた:週刊モバイル通信 石野純也

石野純也(Junya Ishino)
2016年8月17日, 午前05:45 in B-Mobile
284シェア
0
284
0
0

連載

注目記事

HomePodレビュー。Apple MusicとSiriが家に来るスマート高音質スピーカー

HomePodレビュー。Apple MusicとSiriが家に来るスマート高音質スピーカー

Ittousai, 8月13日
View
 ソニー「WF-1000XM3」が売り切れまくる理由に納得。ノイキャン性能爆上げイヤホンでした

ソニー「WF-1000XM3」が売り切れまくる理由に納得。ノイキャン性能爆上げイヤホンでした

View


「ポケモンGO」人気にあやかろうと、DTIやFREETELなど、様々なMVNOが同アプリの通信量をカウントしないサービスを発表しました。

そんな中、他社とは異なる発想で、通信先をポケモンGOに絞った専用のSIMカードを発売したのが、老舗MVNOの日本通信です。同社は8月10日に、プリペイド型の「ゲームSIM」を発売しました。料金は1500円で、有効期限は30日。月1GBまで通信ができ、使い切った場合や有効期限が過ぎた場合は、500円で延長することができる仕様。

ポケモンGO専用の端末を用意して遊ぶためのプリペイドSIMというのが、ゲームSIMの位置づけになります。

筆者も、このSIMカードを入手してみました。SIMカードは、ネット販売のほか、ビックカメラやヨドバシカメラなどでの販売も行っています。データ通信専用のため、本人確認も簡素。

パッケージを店頭で買い、アクティベート用のWebサイトにアクセスし、日本通信のアカウントを作ったあと、住所や電話番号を入力すれば登録は完了です。1時間で利用可能になるとうたわれていましたが、実際には10分も経たずに、開通しました。

購入後はネットでアクティベーションするだけ


開通が終わったSIMカードを、iPhone 6sに挿してみました。iPhoneでは、ドコモのSIMカードを挿すとAPNの手動設定ができなくなるため、まずはAPN構成プロファイルをダウンロードします。とは言え、手順は簡単。パッケージに記載されていたQRコードを読み取り、サイトからファイルをダウンロードするだけ......と思いきや、QRコードから飛べるサイトが表示できませんでした。

ゲームSIMのゲームとは、設定を楽しむためのゲームだったのか――そんなことを考えつつ、Googleで検索して、構成プロファイルを発見。無事にダウンロードすることができました。

QRコードから飛べずググって設定するハメに


設定が終わると、いきなり通知が飛んできます。

「おや? このSIMカードはポケモンGO専用では?」と思い、試しにTwitterに投稿してみたところ、当たり前のように投稿できてしまいました。Google Appsを読み込んでいるメールやFacebookのメッセンジャーも、利用可能です。ブラウザからGoogleで検索することもできました。

逆に、Facebookや、本サイトは遮断されていましたが、ポケモンGOだけが使えて安心なので子ども用に1枚買っておこうかと考えていた人は、注意が必要です。ネットワーク側にフィルタリング機能はないため、そのような機能を持った端末を用意しておくといいでしょう。

Twitterやメールなども通信できた


どんな通信ができるのかを探すのが楽しくなり、うっかりそちらの"ゲーム"に気を取られてしまいましたが、このSIMカードは、あくまでポケモンGO専用。気を取り直して、ようやくポケモンGOを起動してみます。

すると......マップが表示されません。

渋谷の街から、ビルや道路が一掃されてしまい、キレイな更地になっています。しばらくすると、ポケストップやジムは表示されたものの、地図が現れません。その状態で歩いてみたところ、ようやく地図が出て、いつものポケモンGOの画面になりました。

大草原不可避な渋谷の街


キャッシュで地図が表示されたところ


と思ったのですが、実はこの地図は、Wi-Fiで読み込んでいたキャッシュと判明。

いったんポケモンGOをアンインストールしたあと、改めて起動してみたところ、待てど暮らせど地図が表示されません。この状態でも、ポケストップにチェックインしたり、ポケモンを捕獲したりはできるのですが、肝心な地図が見えないことには、位置関係がイマイチよく分かりません。

正直なところ、きちんとゲームを楽しめる状態ではないと感じました。本来ふさいでいるはずの通信ができ、ポケモンGOの表示が不完全なのは、まさに本末転倒。日本通信風に言えば、「This is not good for the market」です。

ポケストップや捕獲は行える


なぜ、こんなことが起こってしまうのかと言えば、日本通信の検証不足なのは大前提ですが、特定の通信だけを見分けるための装置であるDPI(ディープ・パケット・インスペクション)にも原因がありそうです。DPIとは、URLやIPアドレスなどの単純な情報だけでなく、通信のより深い部分を見て、特徴を検出する技術。ゲームSIMの場合、ポケモンGOらしい振る舞いをするアプリの通信を見分けて、そこだけを通すようにしていることになります。他のMVNOで実現しているゼロレーティングのサービスも、DPIによって実現しています。

以前、本連載でも指摘したような通信の秘密やネットワーク中立性の問題は、あえてここでは触れませんが、DPIも完ぺきではありません。アプリがアップデートして、通信の振る舞い方がガラッと変わってしまう可能性もあります。アプリのように、挙動が複雑になればなるほど、そのリスクは高まるでしょう。実際、ポケモンGOの通信無料を発表したMVNO各社も、まだスタートには踏み切れていません。ポケモンGOのゼロレーティングが発表されたとき、こうした事態を危惧する通信業界関係者もいましたが、その不安が的中したとも言えます。

......と、そんな原稿を書いていた最中の16日17時ごろ、突如、これまでふさがれていたWebやLINEでの通信ができるようになりました。

その後、ポケモンGOの地図も表示できるように。まだメールなどが使えるため、うたい文句通り「ポケモンGO専用」とまでは言えませんが、ひとまず、肝心のポケモンGOが満足に遊べないというトラブルは解消された模様です。

ただ、上記のようにアプリがアップデートすることで、突然通信できなくなるリスクは残っています。ポケモンGOの提供元であるNianticときちんと提携して、時間をかけて検証を行えばこのような事態は防げただけに、この結果は非常に残念です。

ここで疑問に思ったのが日本通信の対応。ネットワーク側の不具合だったことはほぼ確実ですが、現時点では、公式なアナウンスは何もありませんし、ゲームSIMも店頭で普通に販売されていました。しかも筆者が購入したのは、発売から1週間経った8月16日。この間、オフィシャルに何も発表していないのは、不誠実と言わざるをえません。日本通信には、これまでの経緯と、今後の対応をきっちり発表してほしいと感じています。 




「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。

関連キーワード: b-mobile, iphone, Pokemon, Pokemon GO, Sim
284シェア
0
284
0
0

Sponsored Contents