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聴き放題音楽サービスSpotifyがついに日本上陸。遅れた理由は「4年かけて準備したため」

橋本 新義 (Shingi Hashimoto)
2016年9月29日, 午後06:25 in Music Streaming
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音楽ストリーミングサービス『Spotify』(スポティファイ)の日本サービスが、本日から開始となりました。当面はエントリー制となっており、公式サイトで申し込みをし、招待が送付された後に登録開始、というタイプのシステムとなります。なお、発表会で配布された招待状の解説によれば、本格的なサービス開始は11月を予定している模様です。

【19時45分追記】本格的なサービス開始時期に関する記述を追記しました。続きには写真を掲載しています

ユーザーから見たSpotifyの特徴は、無料で楽曲が聴き放題となるサービスが用意されている点。当然ながらいくつか制限はありますが(続きに記載します)、とくにApple MusicやGoogle Play Musicといった有料のみのサービスに比べて大きなアドバンテージです。

Gallery: Spotify 日本サービス開始 | 30 Photos


▲発表会参加者に配布された招待コードの案内には、冒頭に「11月のサービス開始」と記載されています


Spotifyは登録楽曲数公称4000万曲以上、ユーザーは公称1億人以上。世界最大の音楽ストリーミングサービスとアピールします。公式でサポートされるプラットフォームは、iPhoneをはじめとするiOS機とAndroid、Mac、Windows、そしてプレイステーション3(PS3)とプレイステーション4(PS4)。

9月29日に東京で開催された発表会では、iPhoneとiPadで動作するiOS版、Android版とMac版のSpotifyアプリが出展。海外サービスの日本上陸ということで気になる動作や歌詞表示、日本語の翻訳精度などに関しては、ざっとのみの確認ですが、かなり高い水準と感じました。



また、Spotifyで重要となる公式作成プレイリストに関しても、東京のヒットチャートやアニメ楽曲に関するプレイリストも準備されており、周辺も固めているという印象です。合わせてモバイルアプリにおける歌詞表示機能を日本で先行導入します。



さて、料金プランは2種類。無料の「Spotify Free」と月額980円の「Spotify Premium」です。

Spotify Freeでは広告が時々表示されるほか、スマートフォンではアーティスト別やアルバム別、またプレイリスト内からのシャッフル再生のみという制限が掛かります。公式サイトの比較表(上記)でも、基本的にはシャッフル再生のみとなる点が確認できます。

PCとタブレット、PS3とPS4からの場合はオンデマンド再生(好きな楽曲を選択して再生)を利用できますが、こちらは30日ごとに15時間だけの聴取に限定されます。15時間を経過した場合は、スマートフォンと同様、シャッフルプレイのみに制限されます。

一方、Spotify Premiumではデバイスを問わずにオンデマンド再生が可能となり、広告表示も消えます。さらに、最高ビットレートが320kbpsにまで拡大され、より高音質に。加えてオフライン再生にも対応します。



Spotify Premiumの決済手段は、現時点ではクレジットカードと、ソニーエンターテインメントネットワーク(PlayStation Music)を通じての支払いが可能。携帯電話キャリアを通じた決済、コンビニ払い、オンライン銀行経由の手段にも近日対応予定です。


また、特徴的な的機能として、強力かつ様々なレコメンド(おすすめ)楽曲サービスが挙げられます。
一例として、他のユーザー、あるいはSpotify側の公開プレイリストからの曲のブラウズや、好きな曲や聴いた曲を元に毎週月曜日に届くプレイリスト「Discover Weekly」、毎週金曜日にアーティストの情報からレコメンドされるプレイリスト「Release Reader」などが挙げられます。
これらの機能などから同社はSpotifyを「音楽発見サービス」とも称しています。



発表会では、Spotify創業者兼CEOのダニエル・エク氏が登壇。同社のミッション「すべての人に世界中の音楽を届けること」を紹介し、革新的な音楽体験を日本のユーザーに届けられることを嬉しく思います」とアピールしています。



合わせてSpotify JAPAN株式会社のライセンシング&レーベルリレーションズディレクターの野本 晶氏が、日本と音楽市場が似ていると言わるドイツにおけるSpotifyのビジネス展開を解説。

「Spotifyが日本でできること」として、「日本のアーティストとSpotifyユーザー1億人を結びつける」「新しい音楽、アーティストを発見できる場を提供する」「(アーティストや音楽レーベルにとっては)新たな収益源を確立できる」という3つの役割を紹介しました。







また会場内で公開されたプロモーションビデオには、元・宇宙飛行士の毛利衛氏が登場。さらに音楽アーティストからのウェルカムメッセージには、リンキン・パークのマイク・シノダ、ONE OK ROCK、Kygo(カイゴ)や東京スカパラダイスオーケストラ、m-floの☆Taku Takahashi、さらには8月にSpotify独自のドキュメンタリー番組を公開したメタリカのラーズ・ウルリッヒ(下記記事を参照ください)といった面々が動画で登場しています。

Spotify、メタリカ結成から「Ride The Lightning」発売までに迫る独自ドキュメンタリー映像を公開(新曲も)



さて、Engadget読者が気になる点として、「本国でのサービス開始(2008年)からかなりが経過し、また何度も日本参入のウワサもあったのに、なぜこれだけ長い時間が掛かったのか?」という点があると思われます。会場で開催された囲み取材の質疑応答でも、その点が真っ先に飛び出しました。

これに関しては、Spotify JAPAN株式会社の代表取締役ハネス・グレー氏と、同社のライセンシング&レーベルリレーションズディレクターの野本 晶氏が回答しています。

グレー氏は「日本市場は私たちにとっても非常に重要、かつユニークなマーケットである。確実に成功する点が目標。そのための準備に4年という時間が掛かった。今回の参入に関しては私たちもエキサイティングだし、非常に大きく力を入れている」と、着実に成功するための期間だったとコメント。



野本氏は「4年間入念に準備をしてきましたが、この時間は私たちの日本参入にとって必要な時間だったと考えています。レーベルなどへの説明にも時間が必要でしたし、アプリやサイト上での日本語対応なども準備が整いました」と満を持しての参入である点を強調しました。

また、続けて出た、「時間が掛かったのは音楽レーベルとの折衝か?」という質問に対しては、野本氏が「それも一つの要因ではある。しかし私たち側の日本語対応という要因も大きい。日本語がまったく喋れなかったSpotifyが日本語を流暢に喋れるぐらいまで成長したので、今回のサービス開始となりました」と回答。

ともすれば想定しがちな音楽レーベル側の問題ではなく、実は日本語対応を慎重に行っていたとのコメントを出しています。



このように、Spotifyの日本参入は、時間が掛かった分、かなり力の入ったサービスとなりそうな気配です。

サービス開始とはいいつつも現状では招待勢、本格サービスインは(冒頭で紹介したように)おそらく11月である点に対してや、日本における昨今のユーザー事情からすると無料プランの制限が若干キツいのではないか(とくにスマートフォンでは)......という点からは、一抹の危惧的印象も受けますが、いずれにせよ「音楽ストリーミングサービスの最大手がついに日本参入」というインパクトはやはり大きいところ。待っていた方は同社の公式サイトで登録を行っておきましょう。

関連キーワード: music streaming, spotify, spotify apps
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