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ASUS会長インタビュー:ノーベル賞を狙っていた若者時代、痛みの先にはブレークスルーが必ずある

小口貴宏 (TAKAHIRO KOGUCHI)
2016年10月3日, 午後01:00 in Asus
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IT機器の大手メーカーであるASUS。自作PC向けのマザーボードからグラフィックボード、そしてノートPC、タブレット、SIMフリースマートフォンまで、ギークに刺さる多様な製品を揃えることで知られます。10月7日には最新スマートフォンのZenFone 3も発売予定。

このASUSを率いるジョニー・シー会長は、20代の若手記者を招いたラウンドテーブルを開催。自身の若かりし頃の裏話や、禅の精神にインスパイアされたというデザインへのこだわりを語りました。

▲自ら登壇し、ZenFone 3 日本版を発表するASUSのジョニー・シー会長

ノーベル賞を狙っていた若者時代

── ジョニー・シー会長はどういった若者だったのでしょう?

シー会長:私が子供の頃の台湾は、日本統治時代が終わったという時代背景もあり、今とは大きく異なっていました。ただ私は自分自身が非常にラッキーだったと思っています。私が子供のころは、基本的な教育を受けることはできました。物理的に食料が足らないということはありましたが、精神的な面では生活をエンジョイすることができたんです。

またノーベル賞の受賞を本気で狙っていました。特に数学と物理学が好きで、中学生の頃には、大学で学ぶような内容に興味を持っていました。独学をするために本を買いたかったのですがお金がなく、本屋で立ち読みするだけでしたが、そのように勉強してきました。


▲シー会長が若い頃に描いた絵

シー会長:また私の祖父は有名な画家なのですが、それを受け継いだのか私も絵を描くのが大好きでした。本屋でアートの本を立ち読みしては、その記憶を頼りに、家に帰ってその絵を兄弟たちに書いて見せていたりしました。今になって振り返ると、私はアートと科学のバランスが取れていたと感じます。科学とアートの両方に精通したダヴィンチが良い例で、美しい女性を描くには、筋肉の動きを緻密に再現しなくてはなりません。アートと科学は密接に結びついているのです。

高校に入ると、成績は常にトップでした。自分自身はあまり成績は気にしていませんでしたが、台湾でナンバー1の大学に入り、そこで電気工学を専攻しました。

── 学生の頃はノーベル賞を取るのが夢だったのですね

シー会長:そうなんです。数学理論や相対性理論、量子力学や化学の勉強に打ち込んでいました。科学の法則を理論的に考えることに夢中になっていたのです。

── 科学にとてもお詳しいんですね。そこから経営に移ったきっかけはなんだったのでしょう?

シー会長:私も最初はエンジニアとして、ASUSでハードやソフトウェアを担当していました。そのうちに周囲への責任感が増していき、やはりマネジメントや財務を学ぶ必要があると考えたのです。また、ビジネスは科学のように扱えます。シンプルにまるで「Zen」のように扱えるんです。経営は下記の5つの要素に分解できると考えています。
  1. 目標のマネジメント
  2. 人のオーガナイズ:人を適材適所に配置する
  3. 意思決定:皆で正しい方向に向かう
  4. しっかりした監督:沢山の人がまとまって仕事をやり遂げるための監督
  5. 人材開発:優良企業になるためには、有能な人材を育てる必要がある
これらを共通言語として話し合うことが、マネジメントでは重要なんです。「今回ここがうまくいかなかったのは、オーガナイズが足りなかったのかな、人材開発がうまく行かなかったのかな」という具合。シンプルに話すことができるんです。会社を作った時には技術を活かそうとしか考えていませんでしたが、今では考えが大きく変わりました。


痛みの先には必ずブレークスルーがある


Q:ASUSのZenシリーズは日本の「禅」にインスパイアされたと聞きますが、それはなぜでしょう?

シー会長:台湾の文化は日本から大きな影響を受けています。また私の親は学校で日本語を学んでいましたから、日本語を話せます。そのような経緯もあり、特に日本の精神に良い印象を抱いていたんです。

「禅」は日本の禅もあれば、中国の禅もあります。もともとはインドが発祥の文化です。仏教で「生と死」を勉強すると、その秘密は深い場所にあるとわかりました。数学やデザインにも当てはまりますが、何かをマスターするには深く勉強しなければいけません。そして深く勉強すると、最終的には1ピースでできているんです。これは受け身では到底理解できません。

禅もそうで、受け身では到底理解できません。スマートフォンの場合、シンプルさを追求するとメタルとガラスの1対1のデザインとなってしまいます。このなかで一番いい組み合わせを見つけるのは、本当に難しい。シンプルさを追求することは本当にチャレンジングなんです。例えばメタルは美しいですが、電波をブロックしてしまいます。デザインとして成り立たせるには、相反する要素があり、それを技術で克服しなければらない。ただ簡単な道に進んでしまうとそこにチャンスはありません。他社でも同じだと思いますが、痛みを感じることをやっていれば、その先に必ずブレークスルーがあるんです。


▲ASUSが10月7日に発売する最新スマートフォン ZenFone 3

格安スマホ離れした高級感が魅力─「ZenFone 3」は3.9万円で10月7日発売。6GB RAMの「Deluxe」も

(インタビュー日:2016年9月28日)

関連キーワード: Asus, interview, ZenFone 3
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