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Oculus Riftの動作条件が緩和、499ドルの対応PCが登場。新技術により最低GPUはGTX 960以上に

橋本 新義 (Shingi Hashimoto)
2016年10月7日, 午後06:00 in Oculus Rift
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Oculus VRがPC接続型VRヘッドセット『Oculus Rift』の動作条件を緩和します。これは米国サンノゼで開催中の開発者会議Oculus Connect 3にて発表されたもの。改訂後は対応GPUがGeForce GTX 960以上に、CPUはインテル製がCore i3-6100以上、AMD製がFX-4350以上となりました。

これは新技術「Asynchronous Spacewarp」の導入により要求フレームレートが緩和されるため。これを受けてPCベンダー「CyberPowerPC」からは499ドルの対応PCが登場します。

▲Asynchronous Spacewarpを紹介するOculus VR CEOのブレンダン・イリベ氏(画像はOculus公式動画より)


「Asynchronous Spacewarp」とは、従来からRift用に導入されている描画テクニック「Asynchronous Timewarp」を拡張した技術。PC側の描画フレームレート(一定時間あたりの描画枚数。通常は1秒単位枚数であるfps [frames per Second]で示されます)がOculus Rift側の規定である90fpsより下がった際、中間のコマをソフトウェア的に補完して表示することで、コマ落ちを防ぐものです。

Riftに限らず、VRヘッドセット装着時のコマ落ちは、装着者の違和感や、ひいてはいわゆる「VR酔い」をもたらすため、可能な限り防がなければなりません。Timewarpはこれを防ぐ点を主眼として導入されています。

~Spacewarpは、これをRift装着時の視点変更にも適用できるように発展させたもの。実はTimewarpでは、Rift側で頭部の位置を移動させた際の動きが反映されないため、VR酔いこそ軽減されるものの、頭部位置とのずれや残像による違和感は残っていました。対してSpacewarpは視点も反映したコマ補完ができるため、より違和感が軽減されます。

今回のPC要件軽減は、このSpacewarpにより、「PC側の描画フレームレートに余裕ができた」ことから。Spacewarpにより本来の半分となる45fpsでも、Rift側の画面は90fpsを(大きな違和感なく)表示可能となったため、従来はフレームレートが足りずに非対応としていたPCも動作OKと認定しなおした、という経緯です。



さて、実際の最低動作要件で緩和された箇所を、初期に発表された2015年5月の時点と比べると以下のようになります。

  • GPU:NVIDIA (GeForce GTX) 960 (旧:同GTX 970)
  • CPU:Intel Core i3-6100 / AMD FX-4350(旧:Intel Core i5-4590)
GPUは一見すると1グレード下がっただけに見えますが、PCゲーマーならピンと来るように、NVIDIA製GPUの(末尾)70番台と60番台の間には、実際はかなりの速度差があります。そのため今後登場するPC(とくに普及の観点から重要視されるノートPC)では、かなりの朗報となりそうな差です。

CPUに関しては、流通面からか第四世代から第六世代(HaswellからSkylake)へと変わっているためわかりにくくなっていますが、こちらも実際はかなりの軽減となります。性能面だけで見れば、実質的に第四世代以降のデスクトップ版Core i3の多くがサポートされると見て良さそうです。



こうした動作条件緩和を受けて、Oculus Connect 3の講演では、同社CEOのブレンダン・イリベ氏よりPCベンダー「CyberpowerPC」が499ドルのOculus Readyモデルを用意していることを発表しました。

PCは年々ハードウェアが進歩し、処理速度が向上することから、周辺機器やソフトウェアでは、基本的に年を追うごと、バージョンアップするごとに動作条件が厳しくなるのが基本でした。今回のOculusで見られるように(もともとの条件が非常に高いとはいえ)動作条件が緩和されるというのはかなり異例のこと。

こうした観点から見ると今回の発表は、Oculus VRが細かなレベルからVRの普及に気を配っているという姿勢の表れとも呼べそうです。

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