Sponsored Contents

aiの最新記事

Image credit:

39光年先の地球型惑星。次なる人類のミームはAIに託される : 情熱のミーム 清水亮

NASAが発見した近距離恒星圏にある地球型惑星。果たしてその可能性は

Shi3z , @shi3z
2017年2月27日, 午後09:00 in ai
317 シェア
73
104
15
2
123

連載

注目記事

人気記事

ミニ スーパーファミコン国内発表。幻の『スターフォックス2』、パネルでポン、FE紋章の謎も含む国内版21本内蔵

ミニ スーパーファミコン国内発表。幻の『スターフォックス2』、パネルでポン、FE紋章の謎も含む国内版21本内蔵

View

去る2017年2月23日(日本時間)、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、人類が居住可能な可能性のある惑星7つをわずか39光年先に発見したと発表した。

39光年先ということは、万が一、亜光速で進む宇宙船が開発されれば、相対性理論と矛盾するワープ航法を開発することなく、人間が生きているうちに到達できる可能性が浮上してきた。

とはいえ、光速というのはそんな簡単に出せるものではない。
光速に近づけば近づくほど、質量に比例してエネルギーが必要になる。

従って、かつてのボイジャー計画のような巨大な探査機を亜光速に加速するためには無限大に近いエネルギーが必要ということになって効率が悪い。

ボイジャー2号は7基のコンピュータを搭載して、地球側から必要に応じてプログラムを書き換えたり、追加したりするといったことができた。

そのようなやり方で打ち上げ後もこまめにプログラムを世代交代させることで無事数十年に渡る全ての任務を達成することができたのだ。

ボイジャー2号を今風に作り変え、39光年先に一足お先に送り込もうとしたらどうすればいいだろうか。
まず、とにかくサイズを小さくすることだ。

ボイジャー2号も宇宙船としては小さめであるものの、全長は自動車ほどもあった。
これを加速するためにロケットの力だけでなく惑星の重力を利用したスウィング・バイ航法を駆使し、見事ミッションを成し遂げた。


ボイジャー2号は再プログラム可能だったが、現在はFPGAを使えば回路の再設計さえ可能になる。
宇宙空間に漂う塵や水分を電磁的なプローブで集めて凝集し、3Dプリンターと似たような手法で固めることができれば、新世代の宇宙探査機は航行中に新しい部品を作り出すことさえもできるようになるだろう。


亜光速で航行するためには、数回の核爆発を原動力として加速するような大胆な推進力が必要になる。
また、亜光速で航行するということは、目的地では亜光速から減速するということになるので、同じくらいの爆発を目的地付近で起こさなければならない。


うまくいくかもわからず、人間を乗せるわけにもいかないプロジェクトだから、これはもうAIの出番だと言える。

AIも一人(一台?)では寂しいだろうから、最初の数十のAIを同居させ、次第にAI自体が他のAIを作り出し、一種の世代交代型宇宙船として航行できるはずだ。

現在、AIを駆動するには大きな電力が必要だが、量子コンピュータが実現すれば必要な電力量は1/10000以下になると言われているので、単純な熱電対や、船体前面が受けるであろう恒常的な衝撃(星間物質との衝突による)によって生まれる摩擦熱などをエネルギー源としてAIを駆動することは可能かもしれない。

また、AIの動作速度も、航行そのものの存続に関わるような重大事に対応するAIはそれなりのスピードで動かさなければならないが、それでも人間の考える時間感覚よりはよほどゆっくりと動かしても問題ないはずで、だとすればかなりの省電力が実現可能だと考えられる。

また、宇宙に溢れる電磁波から発電する素子を開発することも考えられる。
なんせ、むかしはゲルマニウムラジオといって、電池なしで電波のエネルギーだけで駆動するラジオがあったくらいなんだから、大電力をむやみに求めなければ電磁波そのものからエネルギーを取り出すことは十分可能であると考えられる。太陽電池は電磁波から電力を取り出す仕組みの一種と言える。

目的地に到着したら、AI探査機は再び数度の核爆発によって減速し、ハビタブル惑星のひとつに降り立つ。

地球では、探査機がたどり着いてから39年後に連続した不自然な核爆発パルサーを観測し、計画が最終段階の手前にあることを知る。

到着後、AI探査機は、2つに分離する。
ひとつは直ちに地球に取って返し、できるだけ速く正確な情報を持ち帰ることを目的とする。
この場合は地球と接近するだけで減速する必要はないので残りの核燃料を全て消費して構わない。


太陽圏付近から電磁波による送信を開始し、地球では探査機の発射からおよそ1世紀以内には居住可能惑星の詳細な探査データを得ることが出来る。


惑星にのこったもう一方の探査機は現地の惑星に着陸を試みるもので、運が良ければ妨害に遭わず、着陸した上で情報を収集しつつ地上で3Dプリンタと現地資源の採取機を組み合わせてまず自分自身のコピーを作り出す。

コピーはコピーを作り、その惑星はAI探査機のコピーのコピーで溢れる。
このときコピーには敢えて完全なコピーとせず、意図的な変化を加える。そうすることで、多様性を確保し、いろいろな状況で生き残るロボットを開発する。

ただし、コピーのコピーが完全なコピーではなく、変性したコピーである場合、そのコピーが環境に適応しているのか、好ましい適応かを見極めるために、最初の数世代よりは後は、コピーのコピーを作る時に単体では製造できないようにする。

製造された微妙に異なる特徴を持つロボットたちは、それぞれA群とB群に別れ、A群には製造機能を持たせず、B群は製造機能を有するが単体だけでは製造できなくする。

B群の個体はA群の個体を見て、それまで見てきたA群の個体群の平均的特徴とその個体が大きな差異がないことを見出す。A群の個体は、それまで見てきたB群の個体群の平均的特徴と、特定のB群の個体に大きな差異がないことを見出す。

A群の個体とB群の個体が個別に互いに問題ないと合意すると、A群の個体が持つ設計情報の半分と、B群の個体が持つ設計情報の半分をランダムに掛け合わせて資源の続く限りB群は新しい個体を製造する。その際、新しく生まれるA軍の個体にはA群らしい特徴を持つ設計情報と、自分を生み出したB群の個体の設計情報を半分ずつ持つが、新しくうまれるB群の個体には親となるAB二体の個体の設計情報のうち、B群由来のものだけを引き継ぐ。彼らは環境と適応するために積極的に協力しあい、部落を作り、国家を建国する。

地球側で技術と準備が整い、新たに半世紀後ほど経過したあとで、地球人は初めて外部の居住可能惑星に降り立つ。地球に環境汚染の問題があれば、新惑星に植民さえするかもしれない。その新しい植民地には探査機が作り出した疑似文明が栄えており、彼らは自分たちを送り込んだ知的存在に奉仕するよう惑星世界を作り変えている。害虫や汚染を除去し、地球人が快適に過ごせるような場所や食料となるような家畜さえも育てているかもしれない。

一通りの仕事が終わると、ロボットたちは自ら探査機を作って他の惑星にも進出する。
惑星によっては統治が上手く行かず、ロボット同士がお互いを攻撃しあい、汚染を進め、せっかくやってきた地球人たちが眉をひそめるような愚行を繰り返す惑星もあるかもしれない。そうしたら、その惑星には地球人は積極的に移民することなく、遠巻きに眺めたり、ときどきレジャーとして野蛮な惑星を訪れて、戯れにか弱きロボットをからかったり分解して調べてみたりするかもしれない。


その頃は地球人の寿命は飛躍的に伸びていることが期待されるので、往復一世紀というのがその時代の地球人にとって、今の我々の十年に相当する時間に感じられるのか、それとも3年ほどに感じられるのかはわからないが、我々の感覚で3年がかりで未知の惑星に行けるとなれば好奇心に負けて挑戦する人間も少なくないだろう。

そのうち、本物のワープ航法が発明され、人類はそれまでとは比べ物にならないほど素早く移動でき、銀河大航海時代が始まる。

なんていう妄想が次々と湧いてくる。
このとき、ロボットたちの持つ価値観や文化、文明といったものは、果たして我々のミームを反映しているだろうか。

ある意味ではYesといえるし、別の意味では難しいとも言える。
完全に違う惑星で生まれ、違う環境で育つロボットの中には、単なる情報としてしか残っていない、地球の話など、完全に絵空事に思えてしまうだろう。この頃ロボットは経験を積み、自分たちの考えを設計情報だけではなく、それまで得た経験と知識に照らした特徴ベクトルを通じて他のロボットにミームを伝えることができるようになっているはずだ。

そうなったときに初めて、いずれロボットたちにわれわれ人類がそっぽを向かれてしまう可能性がないとは言えない。

まあそれはそれで、楽しいかもしれない。
そして、この一連のストーリーが、全く逆の立場でも成り立ってしまうことに注意したい。


つまり、地球と39光年先の文明の立場を入れ替えて考えると、我々自身がそうしたロボット的存在になっているのかもしれないのだ。


謎の恐竜大絶滅やポールシフトは、向こうからやってきた探査機が減速するための核爆発の影響で起きたのかもしれない。


まあこんなことを言えばなんだって言えるんだけどね
関連キーワード: ai, exoplanet, robots
317 シェア
73
104
15
2
123

Sponsored Contents