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iPhone 7 REDが中国では目新しくないワケ、地元メーカーが 強い理由を現地で探る:山根博士のスマホよもやま話

サムスン、アップルの地位を脅かす日も近い

山根博士 (Yasuhiro Yamane) , @hkyamane
2017年3月29日, 午後04:50 in smartphone
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ライカのカメラを搭載した「P9」「Mate 9」が日本をはじめとするグローバルで好調なファーウェイ。また世界シェア4位にまで上り詰めたオッポ(OPPO)など、スマートフォン市場では中国メーカーの躍進が著しい。全世界のスマートフォンシェアは1位サムスン、2位アップルの順位がここ数年変わっていないが、中国メーカーの勢いはこの2社を大きく上回っている。

中国国内を見てみれば、街中に溢れる国内メーカーの広告に圧倒されるほど、各社の競争は激しさを増している。しかしそれはもはや打倒サムスン、打倒アップルではない。シェアを奪われまいと、同じ国内メーカー同士が新製品の開発合戦を繰り広げているのである。

中国では駅の広告も地元スマートフォンのメーカーの広告が目立つ

では中国ではどのスマートフォンが売れているのだろうか。中国最大手のECサイト、JD.com(京東)はスマートフォンの売り上げランキングを毎週公表している。同社の販売動向はほぼ中国国内の動きと見てよいだろう。2017年3月第4週の結果は、以下となっている。

1位:ファーウェイ P9 (2888元)
2位:オッポ R9 Plus (3499元)
3位:アップル iPhone 7 (5499元)
4位:ファーウェイ Honor 8青春版 (1399元)
5位:OnePlus 3T (2699元)
6位:ビボ X9 (2798元)
7位:ファーウェイ Honor V9 (2999元)
8位:Meitu T8 (4099元)
9位:ファーウェイ nova (1899元)
10位:360Mobile N5 (1399元)

JD.comの週間スマートフォン売り上げランキング(2017年3月第四週)

上海のオフィス街はiPhoneユーザーだらけ

中国と一言でいっても、国土は日本の約26倍も広く、地域間の所得格差も大きい。たとえば上海のオフィス街へ行けば、右も左もiPhoneユーザーだらけだ。一方、北京の天安門広場を訪れる地方からの観光客を見ると、オッポやビボの割合が高くiPhoneはほとんど見られない。中国はまだまだ遅れている新興国家に見えるようで、大都市部の消費動向は先進国とほとんど変わらない。



その中国全体の販売数トップ10の中に、ファーウェイは4機種もランクインしている。日本でも人気のP9を始め、上位モデルのHonnor V9と、ミッドレンジのnova、そして低価格モデルのHonnor8青春版と、3つの価格帯のモデルが売れているのだ。中国では一般的に1000元台のスマートフォンが売れ筋になっており、各社ともこの価格帯の製品を多く出している。

しかしそれよりも高価格なP9が中国全体で1位と言うことは、大都市圏を含む中国全土でまんべんなく売れているということの表れだ。もちろん1000元台のモデルもランクインしており、地方都市での人気も高い。ファーウェイのスマートフォンが世界シェア3位になったのも、機能や価格別に多数のラインナップを誇り、あらゆる市場で売れる製品を有しているからなのだ。

ファーウェイの強さはもはや本物。安さで売れている時代は遠い昔のものになった

また2位のオッポのR9 PlusはファーウェイのP9より高い3499元ながらも売れている。オッポは他にも低価格モデルも多く、大都市圏ではオッポユーザーはまだそれほど多くはないが、地方都市では絶大的な人気を誇っている。R9 Plusのディスプレイサイズは6インチと大型で、フロントカメラ性能も高い。

中国では大画面スマートフォンの人気も高いが、R9 PlusはiPhone 7 Plusの約半額でより大きい画面が手に入るのである。オッポはより安い5.5インチのR9sも販売しているが、上位モデルに人気が集まるのは画面サイズが決め手となっている。そしてファーウェイよりも高いモデルが堂々と売れているのは、オッポの強さが本物であることの証明だろう。

iPhone 7 (PRODUCT)REDが中国では目新しくないワケ

さて3位に入ったiPhone 7は、アップルの中国での人気が不動のものであることを改めて知らしめてくれる。しかし価格を見ると、10位内に入った他社製品よりもかなり割高である。アップルはより低価格なiPhone SEを販売しているが10位内に入っていないことを考えると、中国の消費者はiPhoneの性能とブランド価値を理解しており、高い価格であってもあえてiPhoneを選んでいるのである。

だがファーウェイ、オッポに販売数で抜かれていることからわかるように、iPhone以外を選ぶ中国の消費者も増えているのが事実だ。先日発売された(PRODUCT)REDは中国でも大きな人気になるだろうが、すでにオッポが今年1月に「R9s Special Red Edition」を出しており、目新しさと言う点ではやや弱いかもしれない。

1月発売のオッポのR9s Special Red Edition。真っ赤なボディーで大きな話題となっている

他の顔ぶれを見ると、オッポに次ぐ勢いのあるビボ(Vivo)のX9が入っているほか、スペックを高めつつ価格を抑えたマニア向けともいえるOnePlus 3Tも5位。そして10位のN5も1399元という低価格ながら、Snapdragon635に6GBのRAM搭載でお買い得感の高い製品だ。

OnePlusと360mobileはグローバルでシェア上位に入るだけの台数を出すことは無いだろうが、特定の国向けに販売を行えば一定のシェアを取るだけの実力はある。特に新興国で販売すれば大きな人気になることは間違いない。

勢いの止まったシャオミ(Xiaomi)

ところでこの10位内に、あのメーカーが入っていないことに気が付くだろうか。そう、中国の振興スマートフォンメーカーとして有名なシャオミである。以前はシャオミの新製品が出れば多くの中国の消費者がそれに飛びついた。しかし今では毎月のように新製品を出しており、スペックや価格も他社品と比べてそれほど変わらないものになりつつある。

シャオミをあえて選ばなくとも、他社から十分お買い得な製品が出ているのだ。その代表例はシェア10位内に入った前述したモデルだ。ハイスペック品ならOnePlus 3Tがあり、超コストパフォーマンスならば360mobileのN5もあるのである。

勢いの止まったシャオミ。大画面ベゼルレスの「Mi Mix」も人気は伸び悩む

今のシャオミは矢継ぎ早に新製品を投入しているが、マイナーチェンジモデルも多く、このままでは消費者の興味を引き留めるのは難しくなっていくだろう。スマートフォンの開発戦略の抜本的な見直しが必要だ。

フロント2400万画素カメラのダークホース Meitu T9

わずか1-2年前まで中国で圧倒的な人気だったシャオミの落ち込みに対し、10位内にはダークホースともいえる、特殊な製品が入っている。それがMeitu(美図、メイトゥ)のT8だ。

2月に発売されたばかりのT8は、フロントに2400万画素相当のカメラを搭載したセルフィー特化のスマートフォンである。しかも美顔モードを標準で備え、上品な質感と色合いから主に女性層をターゲットにしている。他の9製品が幅広いユーザー層をターゲットにしているのに対し、T8はセルフィーを楽しむ女性にフォーカスした製品なのだ。

女性をターゲットにした端末ながらも10位内に入ったMeituのT8

それにも関わらず8位にランクインしているということは、中国国内でセルフィーを楽しむ女性層が数多くいるということだろう。中国には20から30代の女性だけでも数億人いることから、その層だけをターゲットにしてもビジネスが成り立つのだ。オッポのR9 PlusやビボのX9もセルフィー機能をアピールしていることから、フロントカメラの高性能化は今後一つのトレンドになっていくだろう。

中国メーカーの強さは「明確な特徴」をもっていること

こうして10位内に入った9製品を見ると、今の中国メーカーがなぜ強いのかが見えてくる。P9、Honor V9はダブルカメラ、R9 Plus、X9、T8、novaはフロントカメラ、Honor 8青春版、3TとN5はコストパフォーマンス、と、それぞれ明確な特徴を持ったうえに、価格と性能、質感のバランスに優れた製品に仕上がっているのだ。これら中国メーカー同士が今後も競争を繰り広げていけば、世界のスマートフォン市場での勢力は今より増すことは確実だろう。

関連キーワード: china, honor, huawei, iphone, Meitu, OnePlusOne, oppo, smartphone, vivo
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