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フラグシップと呼ぶに相応しい。シャープ「AQUOS R」を徹底解説:週刊モバイル通信 石野純也

Snapdragon 835に倍速液晶、防水にも対応

石野純也(Junya Ishino)
2017年4月19日, 午後12:30 in smartphone
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シャープが、夏商戦に向けた、スマホのフラッグシップモデル「AQUOS R」を発表しました。倍速表示に対応しながらWQHDに高解像度化したIGZO液晶を搭載し、チップセットにはクアルコムの「Snapdragon 835」を採用。防水仕様は満たしながら、タッチパネルを濡れた状態でも操作可能にするなど、フラッグシップモデルと呼ぶにふさわしい1台に仕上がっています。


水に濡れた状態でも操作できるタッチパネル


Snapdragon 835搭載でメモリも十分なスペック

指紋センサーは前面に、エモパーも進化

また、これまで側面に配置されていた指紋センサーは前面に移り、よりスムーズに画面のロックを解除できるようになりました。指紋センサーは設定で、ホームボタンとしても使うことができます。

60万人の利用者がいるという、AI機能の「エモパー」も進化。クレードルの「ROBOQUL」にセットすると、端末が人間の顔を認識して、方向を自動的に変えてくれます。端末を充電したままにしておいても、ユーザーの方を向き、通知やニュースを読み上げてくれるというわけです。


指紋センサーは前面に搭載され、ホームボタンにもなる


人間の顔を捉えて向きを自動で変える「ROBOQUL」

キャリアを問わず「AQUOS R」で統一

機能やスペックはまさにフラッグシップモデルと呼ぶにふさわしいシャープのAQUOS Rですが、端末そのもの以上に、シャープが発表会を開いたこと自体にインパクトがありました。

というのも、これまでシャープは、端末の発表を大手キャリアに委ねていたからです。また、シャープのフラッグシップモデルは、ドコモ向けが「AQUOS ZETA」、au向けが「AQUOS SERIE」、ソフトバンク向けが「AQUOS Xx」とブランドがバラバラでした。最近では、スペックこそ3社でほぼ共通になりつつありましたが、それぞれ別々のモデルに見えてしまっていたことは事実です。


キャリアを問わず、「AQUOS R」として統一展開していく

携帯電話市場に詳しくない人の目には不可思議に見えるかもしれませんが、こうした発表の仕方は慣例になってきていました。iPhoneなど一部の例外を除き、キャリアの発売する端末にはキャリアの仕様が盛り込まれたうえで、キャリアの型番がつけられています。メーカーの納入先は、一般ユーザーではなくあくまでキャリアという位置づけ。これが、フィーチャーフォン時代から脈々と続く習慣になっていました。

キャリアごとに異なる名称で販売されていたAQUOSですが、統一の名称で出ているモデルに比べると、どうしてもブランド力が落ちてしまい、宣伝の投資効率も悪くなります。CMを出すにしても、3キャリアぶんの素材を別々に用意しなければならなくなり、1機種あたりの露出量は落ちてしまいます。

その結果として、「満足度は低くないが、他社との関係も含め、競争軸に乗れなかった。ブランド力で見劣りしていたのが大きい」(シャープ IoT通信事業本部 パーソナル通信事業部 商品企画部長 小林繁氏)と、販売台数は下降傾向にありました。MM総研によると、2016年はスマホの出荷台数でアップル、ソニーモバイル、京セラに次ぐ第4位に転落。「ブランドで選ばれるお客様が増えている」(同)市場の動向に、きっちり対応できていなかった状況が浮き彫りになりました。


ブランド統一の狙いを語ったシャープの長谷川氏(左)と小林氏(右)

一方で、サムスン電子の「Galaxy」や、ソニーモバイルの「Xperia」は、グローバルモデルであることを建前にしつつ、独自の発表会を主に海外で開催しています。

国内で販売されるモデルについては、キャリアの型番がつけられ、キャリアによってはロゴを本体に刻印していますが、ブランドはあくまでメーカーのもの。ユーザーに与える印象としては、同じ端末をマルチキャリア展開しているというように見え、メーカーとしての色づけがきっちりできています。

「どの事業者から出てくるのか、今日の時点での回答は控えたい」(取締役専務兼IoT通信事業本部長 長谷川祥典氏)というのがシャープの公式見解ですが、今回発表したAQUOS Rも、同様に、キャリアからの発売になることが予想されます。

そのため、キャリアへの納入というビジネスモデル自体が大きく変わったわけではありません。ただ、ブランドを統一した上で、サムスンやソニーのようなグローバルメーカーと同じ土俵に立ち、シャープ自身の端末として先行発表できたのは、ブランド力向上には一役買うことは間違いないでしょう。少なくとも、メーカーとしての姿勢は以前より明確に見えてきました。

Android OSのバージョンアップを2年間保証

たとえば、AQUOS RはAndroidのバージョンアップを、2年間シャープが保証するといいます。キャリアモデルのアップデートはキャリアとの協議も必要になるため、ここまで言い切った裏には、キャリアとの何らかのすり合わせがあったと考えるのが自然かもしれません。

エモパーのように、独自性のある取り組みも、キャリアの発表では省略されがちですが、独自の訴求をしていけば注目を集める可能性はあります。AIやロボットという点では、「RoBoHoN」を開発し、独自に販売してきたシャープには、それができるはずです。


OSのアップデートは2年間、シャープが保証する


エモパーのような独自機能も、アピールしやすくなりそうだ

ブランド統一を図ることは、「ケースを探す上でもいいと判断した」(小林氏)といいます。スマホにとって、どのようなケースを選べるのかは重要なポイント。アクセサリーメーカーが、周辺機器を開発しやすくなるというのも大きなメリットになるでしょう。

販売目標は100万台に設定

シャープは、ブランディングの見直しを図ったAQUOS Rの年間目標出荷台数を「100万台」(長谷川氏)に設定しました。これは、「一昨年との比較でいうと、大体40%程度増えている」(同)というチャレンジングな数値になります。

シャープは、AQUOS Rの「R」に、「Reality」「Response」「Reliability」「Robot」という4つの意味を込めていると説明していましたが、ブランド刷新の意気込みを聞いていると、「Revival(復活)」という裏のテーマがあるようにも思えてきました。


目標販売台数は100万台に設定




「R」には「Reality」「Response」「Reliability」「Robot」という意味が込められている

ただし、100万台という目標は、シャープ自身でもチャレンジングと言っていたように、容易に達成できるものではありません。各キャリアがAQUOS Rをどのように扱っていくのかも、引き続き注目しておきたいポイントと言えるでしょう。

関連キーワード: aquos, aquos r, aquosr, igzo, mobile, sharp, smartphone, snapdragon835
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