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速報:教育機関用Windows 10 Sをマイクロソフトが発表。搭載PCは189ドルから、価格でもChrome OS対抗

Sの意味の一つはなんと「Soul」だそうです

橋本 新義 (Shingi Hashimoto)
2017年5月2日, 午後11:13 in Microsoft
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現在開催中のマイクロソフトの教育機関向け発表会より。噂のChrome OS対抗版Windows 10をマイクロソフトが発表しました。名称は昨日ぐらいから噂されていた『Windows 10 S』です。

これは、教育機関などに向けた、Windowsストア経由のアプリのみを実行するように設計された新しい構成のWindows 10。以前の噂では仮称としてWindows 10 Cloudと呼ばれていた版です。

発表会で登壇したMicrosoft上級副社長テリー・マイヤーソン氏によると、「S」は「Secure」「Superior Performance」「Soul」などの意味合いがあるとのこと。搭載PCはエイサーやデル、HP、富士通などのメーカーより、189ドルからの価格で登場すると公開しました。

Gallery: Microsoft Windows 10 S 発表 | 18 Photos

最大の特徴は、インストール可能なアプリがWindowsストア経由に限定されている点(誤解されがちですが、ユニバーサルWindowsアプリのみではありません。Winストアではいわゆる「実質Win32」なアプリ:MS用語で言う『Win32 Centennial』も販売されているため)。


発表会ではこうした限定仕様により、メンテナンスの簡易化(Winストアは自動アップデート機能などを持つため)やOSの起動速度向上などのメリットがある点を紹介。起動速度に関しては、同条件のハードウェアで10 Proとの比較デモもなされました。


一方でストア経由以外でのアプリ導入を試みた例として、『Crazy Picture Editor』なる仮想のグラフィックスソフトをWebサイトからインストールするシチュエーションを紹介(ご丁寧に発表会で使われたデモ用のサイト http://crazypictureeditor.com/ は、実際にWeb上に開設されています)。

このデモのオチは、OS権限でインストールが停止した上で、同じグラフィックス系アプリとしてAdobe Photoshop Expressを推奨するメッセージが表示されるというもの。このように、導入を試みたアプリによっては、別の(Winストアにある)アプリも推奨されるというわけです。


さて、Engadget読者であれば最も気になるであろう、他のエディションとの違いに関しては、既に日本語での主要な一覧がまとめられています。

ポイントは、ストレージ暗号化BitLockerや、Windows Update for Businessといった、Windows 10 Proのみが持っていた機能も一部導入されている点。
ともすれば「Windows 10 Homeに対して、Winストアから以外のアプリ導入を禁止した簡易的エディション」とも思えますが、実際はむしろProに近いところがあります。



また、規定のWebブラウザが(Winストア経由で別のブラウザを導入しても)Microsoft Edgeから変更できないといったユニークな違いもあります。

実際にこうした実装を受けてか、切り替え(エディションアップグレード)に関しては、10 Proのみが対象。Homeに上げることはできません。




さて、こうしたPro譲りの管理機能がアピールされたのが、発表時に紹介された導入時の管理に関して。ここでは、無線LANなどの設定をUSBメモリに保存しておき、セットアップ時に自動的に導入することで多数のPC設定を簡略化する機能を紹介。

さらにPC管理サービスアプリ『Microsoft Intune』のエデュケーション版を使うことで、Microsoft Edgeの各種設定やWindows画面や操作設定なども、複数PCにコピーできる点をアピールしています。


合わせてWin 10 SがプリインストールされたPCには、同日発表されたマインクラフトのエデュケーション版『Minecraft:Education Edition』の利用権(サブスクリプション)が無料バンドルされることも合わせて発表されています。

これは、Minecraft内でのプログラミング環境『Code Builder』やクラス単位での共同作業(サーバーを構築せずに30人までが同一ワールドに参加可能)など、教育機関用に便利な機能を搭載した特別版です。



さらにOffice 365 for Education with Microsoft Teamsの1年間使用権も付属します。



またこれとは別に、Office 365 PersonalなどのWinストア経由販売も開始予定と発表されています。Win 10 Sは同時発表されたSurface Laptopなど、個人用PCにも搭載されるため、ストア経由でのOfficeは、こうした「個人向けのWin 10 S搭載PC」などで便利なものとなります。


このようにWin 10 Sは、個人向けとしてはいささか大胆とも思える制限を備えるものの、しかしそれゆえ教育機関などにおける管理では確かに便利な仕様となったエディションと呼べそうな存在。

一方でSurface Laptop以外の個人向けPCにはどれほど導入されるのかは未知数ですが、189ドルからといった(あるいはChromeBook並の)価格水準が個人向けモデルでも維持できるのであれば、ともすれば個人用OSとしても無視できない存在となるかもしれません。

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