日本でも発表されたGalaxy S8 / S8+。そのグローバル発表時に話題になった、Galaxy S8 / S8+をデスクトップPCのように利用できるDeX Stationを購入してみました。
Galaxy S8はデスクトップPCにも変身、Continuum風の「Dex Station」をサムスンが発表
今回は香港を拠点にするExpansysから購入。価格は本体1万5705円、送料1400円の合計1万7105円でした。
外観
まずは外観から。パッケージは表面がザラザラとしたシボ加工になっており、高級感があります。
同封物。本体の他、USB-ACアダプタ、USB-Cケーブルが入っています。USB-ACアダプタはGalaxy S8+に付属していたのと同じものです。

本体。碁石入れのようなずんぐりとした形状。

上部をスライドさせると中にUSB-C端子。ここにGalaxy S8/S8+を差し込みます。コネクタ部は前後に動くようになっており、下側(USBポート側)に出っ張っていなければ厚みのあるケースを装着したままでも使用できます。

背面左側にUSBポートが2つ。右端に見えているのは有線LANのポートです。

逆サイドにHDMIと電源用のUSB-Cポート。

この電源が曲者で、マニュアルによると9V/1.67A、9V/2A、12V/2.1Aのいずれかでないと動作しません。USB PDに対応したUSB-ACアダプタなら給電できそうですが、ここは未確認。実質、付属のUSB-ACアダプタしか使えないと思っていたほうがいいかもしれません。
操作にはマウスが必須
DeX Stationを利用するには、電源ケーブルとHDMIを接続する必要があります。そして、USBもしくはBluetooth接続のマウスが必須です。スマートフォンの画面をタッチして操作ができるかと思ったのですが、ダメでした。DeX使用中はスマートフォン側の画面が表示されず、操作も行えなくなります。Windows 10 MobileのContinuumは接続中でもスマートフォンは単独で利用できたので、比べてしまうと見劣りするポイントです。
その他、キーボードはスクリーンキーボードでも代用できますが、あったほうが便利です。

▲マウスとキーボードを有線にすると、ごちゃごちゃとしてしまいます。
Galaxy S8 / S8+をDeX Stationに挿入すると、スマートフォン側に下図の画面が表示されます。DeXを開始するか、スクリーンのミラーリングを行うかという選択です。DeXの場合は上側を選びます。もちろん後から変更も可能。

DeX利用時は、画面の解像度は1920x1080に固定となり、変更することはできません。このため、40インチなどの大画面に接続すると文字が大きくなり見づらいです。20~30インチ程度のディスプレイがちょうど良さそう。

▲40インチディスプレイに繋いだら、表示が大きすぎて使いづらいという結果に。
以下、DeXの画面です。

▲デスクトップ風な表示ですが、内容自体はAndroidそのものです。

▲右下、タスクトレイにあるアイコンで通知を表示できます。

▲マルチウィンドウ対応で、ChromeブラウザやOfficeアプリは好きなサイズに変更可能。

▲すべてのアプリがサイズ変更できるわけではなく、ゲームなどはサイズ固定となります。

自宅にPCがないならおススメ
操作自体は非常に快適で、マウスやキーボードの遅延は感じません。オフィス系アプリでの事務作業であれば快適にこなせます。Android向けのPhotoshopやLightRoomを使えば写真の加工も可能です。最近は自宅にパソコンやインターネット回線を持たない人も増えているそうなので、そういう人にはちょっとしたパソコン代わりとして使えそうです。
また、主に企業向けになりますが、Android向けに提供されているAmazon WorkSpaces、VMware Horizon、Citrix Receiverなどのアプリを使えば仮想環境にもアクセスでき、シンクライアントのWindowsマシンとして利用することも可能。
ただ、パソコンが利用できる環境であれば、あえてDeXを利用する必要はなさそうというのが正直な感想です。Continuumが出回ったときにも、出張先のホテルのテレビに繋いで・・・というような利用シーンの説明が多かったですが、ノートPCを持っていけるなら、それに越したことはありません。
持ち歩くにしても、DeX Station以外にキーボードやマウス、そして接続するディスプレイが必要になるので、数年前にMotorolaが作っていたような、ノートPC型ドックが欲しいところです。