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Microsoftが見るMixed Realityの夢 : 情熱のミーム 清水亮

MicrosoftのMixed Realityがいよいよ現実のものになってきた。Computexの会場で垣間見た未来とは

Shi3z , @shi3z
2017年6月2日, 午後07:00 in Mixed Reality
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台北である。
のっぴきならない事情でComputexに来ている。


Computexに来るのは五年ぶりだ。五年前といえば、enchantMOONの開発を決意したあたりで、その時世界の最新動向が知りたくてComputexに来た。

今や世界のコンピュータの大半は台湾で設計されている。従って台湾で開催されるコンピュータの見本市であるComputexは、コンピュータ屋としては必ず抑えておくべきIssueであると言える。


ところで弊社の主力製品は、気がつくとコンピュータになっていた。
深層学習用に最適化したハイエンドPCであるDEEPstationシリーズだ。


これが売れに売れている。前年同期比の10倍くらい売れている。売上高に占める比重も大きくなってきた。
要するに気がつくと我々は深層学習用PCメーカーになっていたのだ。
PCメーカーならPCの見本市を見ておくのは当たり前のこと。


そういう理屈で見に来たわけだけど、なるほど会場は活気に包まれている。



極めて雑にAcerのWindows Mixed Reality用HMDが置かれていたので、触ってみることができたのは収穫だった。HoloLensと違ってスタンドアロンではないが、そのぶん軽い。この軽さはちょっと凄い。Viveと比較してもかなり軽い。



ただしこれは没入型であってMixed Realityではなさそう。
ただし本家HoloLensのように視界が狭いことでストレスを感じることも少なそうだ。



Microsoftが提唱するWindows Mixed Reality Holographic devices See throughと、Windows Mixed Reality Immersive deviceは相補的な関係にあるらしい。シースルーが目標点というのはわかりやすい。


Microsoftブースではいくつかスタンドアロンっぽい試作機が展示されていた。



HoloLensの難しいところは、レーザー投影される画面の面積が狭いことだが、没入型のARヘッドセットにすれば、視界の狭さも気にならなくなりそうだ。




プロトっぽい筐体にはステレオカメラが配置されていることが多かった。このカメラはSLAM(位置推定)とパススルー用と思われる。


あとはこれがスタンドアロンになるとして、これを被ってまちなかを歩けるか、という問題になる。


それは結構キビシイかもしれない。



ただMicrosoftが(意外にも)、VR/AR空間上で動くOSをある程度は本気で作ろうとしていることは評価に値する。今まではそういうの、やっていたとしてもコンセプト止まりだったのが、そうでもなくなった。この差は意外と大きいのではないかと思う。


年末にかけてWindows Mixed Reality用HMDがいくつか発売されていく予定なんだけど、これは90年代にマイクロソフトが提唱した「タブレットPC」の如き花火になると僕は予測している。けれどもこういう一歩は必ずあとで揺り戻しが来る。そのときにはずっと洗練されていてずっとマシなものになっているはずで、タブレットのゴールを決めたのがAppleだったように、次のVR/AR機器のゴールを決めるのはMicrosoftではないかもしれない。



それでも次の時代に向けて世界が動き始めているというのはとても興味深い。


もうちょっと現実的な形としてスマートフォンを使ったARも考慮する必要がある。



ARといえばASUSのZenFone ARもなかなか興味深かった。
こちらはGoogleのProject Tangoを内蔵したスマートフォンで、AR機能を備える。




試しに触ってみると、昔よくあったマーカー式のARとは一線を画している。
画面の外に完全に出てしまってもちゃんと追従するのは素晴らしい。

HoloLensと同様に地形の起伏まできちんと測距して仮想的な立体地図を作っているからだと思うがなかなかの高性能だ。


この手のネタは10年くらい前からあって、筆者自身も昔はHMDとiPhoneを組み合わせて「ARider」という作品を作ったことがある。


ただ、ようやく今頃になって色んな意味でデバイスがこなれてきたからこそ、というのはある。
そもそもセカイカメラだってもう10年近く前だ。


10年という歳月を考えると、今回展示されていたようなHMDはでかすぎるようにも思えるが、時間が解決していくに違いない。まあそれが今年来年開花しなかったとしても、5年後10年後には、スマートなHoloLensのようなものが主流になっていることはもはや疑うべくもない。


後はどのように社会実装するかということだけがむしろ問題なのだ。
Microsoftの今回の挑戦は失敗する可能性は低くないが、彼らがここで投じたアイデアや投資というのは人類全体にとっては決して無駄にはならない。


アレックス・キップマンのミームをそれ以外の全ての人々が受け継ぐからだ。
僕は個人的にはHoloLensを買ってよかったと思ってるし、そう思える人がたくさんいるからこそ、この世界は盛り上がりつつあるのだと思う。


ここからどうやってコンシューマのレベルまで持っていくつもりなのか、個人的には非常に期待が大きい。


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