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インド政府、ドライバー不在の自動運転車を禁止。安全上の理由よりも「運転手の職を奪う」のが問題

インド国内で2万2000人のドライバーが不足

Munenori Taniguchi
2017年7月26日, 午前11:30 in Transportation
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いまや自動運転車の公道テストは米国以外にもドイツやオーストラリア、韓国などで行われるようになっています。しかしインドでは自動運転車が公道を走ることがないかもしれません。というのもインド政府の大規模輸送大臣が、ドライバーの乗らない自動運転車の使用を禁止すると発言したから。

「なるほど、道路がきちんと整備されていない所も多いインドのことだから、まだ自動運転車が走るには危険なのだろう」とだれもが考えそうなところですが、そうではありません。ニティン・ガドカリ大規模輸送大臣の説明によれば「失業率が高い現在の状態で、さらに運転手の職まで奪うような技術を導入することはできない」のだとか。

そして大臣は、インドでは現在2万2000人の運転手要員が不足しており、政府は今後数年間をかけて5000人以上の職業ドライバーを要請すべく各地に自動車学校を開設しようとしている最中だとも述べています。

ただ、先ごろUberを離れたトラヴィス・カラニック氏やGoogleのCEOサンダー・ピチャイ氏らは、インドでは路面が荒れていたり深刻な道路混雑のために、自動運転車を安全に走行させられないだろうと発言しており、道路事情が問題というのも別にはずれているわけではなさそうです。

とはいえ、インドには大手自動車メーカーTATAのグループ企業TATA ELXSIのように、わざわざインドの道路事情に似せたテストコース(人間だけでなく牛などの家畜がいたり、車線や標識が消えたりなくなっている)を作って、インド向けの自動運転AIを鍛えあげようと取り組んでいる企業もあります。

このような企業にとっては、完全自動運転車の禁止はせっかく開発してきた技術が無駄になってしまうかもしれない、ただただガッカリな話かもしれません。
[Image : Bloomberg via Getty Images]

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