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VAIOノートが中国向けに「復活」、企業向けVRシステム導入ビジネスも――経営方針説明会で公開

展示会場では、教育市場に向けた「PC分解標本」も登場

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石川温, 11月16日
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8月1日、VAIOが経営方針説明会を開催し、同社製ノートPCの中国市場進出や、VRソリューション事業への参入など、今後の事業戦略について発表しました。

同説明会は、6月15日に同社の代表取締役社長に就任した吉田秀俊氏の挨拶を兼ねたもの。吉田氏は就任挨拶を兼ねて、同社のこれまでの歩みを絡めつつ、これらの戦略を語りました。

Gallery: VAIO 経営方針説明会 | 29 Photos

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特に大きなトピックとなったのが、VAIOノートPCの中国市場での販売開始です。正式発表は現地時間の8月8日から。販売予定機種はVAIO ZのクラムシェルモデルとVAIO S13シリーズとなります。VAIO製PCは、日本以外にも北米や南米諸国と販売を拡大してきましたが、今回は中国圏においてソニー時代から久々の「復活」。主に当時からの根強いファンに向けた展開となります。



同社は海外展開においては、販売パートナーとの協業での参入となっていますが、今回中国で協業するのはEコマースサイト『JD.COM』。吉田社長は、JD.COMの持つ「中国人口の99%をカバーする」と謳う物流インフラなどを選定条件として紹介しました。



もう一つの大きなトピックは(PC事業とEMS事業に続く)第三のコア事業として、「VRソリューション事業」に参入するとの発表です。
といっても(残念ながら)、これは同社がVR向けのハードウェア、例えばVR向けのPCやヘッドマウントディスプレイを開発するというものではありません。

「VRでなにかしてみたいという企業向けに、ハードからソフトまでを含めて提供する、システムインテグレーション的なビジネス」(同社執行役員副社長 赤羽良介氏)とのこと。
言わばVRシステムを導入したい企業に対して、商社的な役割を担うビジネス形態です。



ここで重要となるのはVRソフトウェアですが、同社はパートナーとして、株式会社ABAL(アバル)を選定。同社への出資・事業提携を進めていることも明らかにしています。



なおABALは、VR空間内を自分の足で自由に歩ける空間移動型VRシステムを開発した企業。六本木ヒルズで現在開催中の「テレ朝夏祭り」でも、同時に6人までが恐竜世界を体験できるVR作品『アバル:ダイナソー』を公開中といった実績を持った企業です。

またハードウェアに関しても、同社のラインアップにはいわゆるVR Ready水準のグラフィックス(GPU)性能を備えたPCがありませんが、実際の商談においては、PCは他社製品も含めて提案するとのこと。

となると浮かぶのは「(商社のような事業であれば)なぜVAIOが手がけるのか?」という疑問でしょう。

この点に関しては「これまでの事業で培ったPC関連技術を活かし、機器の開発からアフターサービスまで一貫できる強みを活かせるため」との説明がありました。

また質疑応答においても、赤羽氏が「実際の導入における様々な現場の要求に関する応対や導入後のトラブル解決などに関して、PCの設計までを手がけるVAIOのノウハウが活かせると考えている」との旨を回答しています。



なお、PCの事業戦略に関しては、今後もVAIO全体の根幹となる事業である点を改めてアピール。

製品の路線に関しては基本的には変えないものの、自社調査のブランドイメージでライバルに比べて弱いとされる「ビジネスマンのためのPC」「信頼性が高く安心して使えるPC」「仕事で使う上での必要条件を満たしているPC」といったイメージを強化。



従来からの強みである「VAIOらしいPC」「かっこいい、気持ちいいPC」を継承しつつ、好調な法人向けにも一層力を入れていくと謳います。



また、EMS事業などのNB(New Business)事業の戦略に関しては、富士ソフトの『Palmi』やトヨタの『KIROBO mini』、そして講談社の『週刊 鉄腕アトムを作ろう!』などのロボットの数々を実績として紹介し、「今後は生産受託だけではない、VAIOならではの付加価値を提案、提供していく」と紹介しました。



なお、壇上では発表されませんでしたが、実は同社のPC事業に関してのトピックとしては、PC事業部の部長に林薫氏が就任した点が挙げられます。同氏はVAIO ZやVAIO Proシリーズ、ひいてはソニー時代のVAIO C1やVAIO Xといった、いわゆる「VAIOらしいモバイル機」の設計に関わってきた人物。



同氏をトップに据えたという人事からは、やはり同社製PCの中心はスタイリッシュかつ個性的なモバイルである、という姿勢の表れとも思えます。

そしてVAIOのPCといえば、6月に開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2017で、マイクロソフトから発表された「Always Connected PC」構想(LTEモデム搭載の、常時接続を前提としたWindowsモバイルPC)を手がけるメーカーとして同社の名前が挙がったことに注目している読者も多いはず。

筆者が林氏に、この点を含めた新製品の展開について尋ねてみましたが「残念ながら本日発表できる情報はないものの、公開できるタイミングが来たら別途お伝えできると思います。期待していてください」とのことでした。



また、隣接された製品展示コーナーでは、同社製ノートPCや製造を手がけるロボットの数々に加え、参考出品として「教育市場向けPC分解標本」(仮称)も展示。





これは、高校で行なわれている情報の授業での導入を狙ったもの。これまでありそうでなかった「PCの中身を一覧できる標本」として仕上げられており、PCに明るくない教師でも教えやすいように、ポイントを絞った解説文が添えられるといった工夫がなされています。

このように今回発表されたVAIOの戦略は、PCやEMS事業といった中心はキープコンセプトとしながらも、VRソリューション事業の参入など、今後の拡大が見込める市場への攻めの姿勢も窺えるものとなっています。



吉田社長は自らのミッションを「VAIOブランドの価値を高める」こととアピールし、また締めの言葉として「VAIOから日本のエレクトロニクスを元気にしたい」「もっと輝け、日本のブランド」と謳いました。

筆者もファンの一人として、2017年後半からは、この言葉通りに元気なVAIO(そしておそらく新PCも)が見られることを期待します。

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