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自由に動き回れる快適さがHTC LINKの魅力。ケーブルに縛られないモバイルVR端末を実機レビュー:VR情報局

セットアップから実際のVR体験までをご紹介

ジャイアン鈴木 , @giansuzuki
2017年8月11日, 午前05:30 in VR
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6DoF(6自由度)に対応するモバイルVRヘッドセット「HTC LINK」が、7月28日にauから、8月4日にソフトバンクから発売されました。この製品は、auとソフトバンクから発売されているAndroidスマホ「HTC U11」専用のモバイルVR端末です。

Androidスマホと接続して使用するタイプではありますが、LINK自体にディスプレイが搭載されている点と、部屋に設置したステレオカメラでヘッドマウントディスプレイとコントローラーの位置情報を取得して、自由に動き回れるVR体験を実現していることが最大の特徴です。

今回ソフトバンクからLINKとU11の実機を借用したので、セットアップから実際のVR体験までをレビューいたします!

前述の通りLINKは、自由に動き回れる点が特徴。そのため一般的なモバイルVR端末とは異なり、位置情報を取得するためのステレオカメラを設置する必要があります。
プレイエリアとしては幅3メートル、奥行き2.5メートルが推奨されているので、まずはこのスペースの確保が、LINKを体験するための前提条件となります。

製品スペック
ヘッドマウントディスプレイサイズ......約197.69(幅)×116.61(高さ)×167.33(奥行)mm
ヘッドマウントディスプレイ重量......560g(USB(Type-C)Yケーブル含む)
視野角......約110度
ヘッドマウントディスプレイ搭載バッテリー......約2800mAh
ディスプレイ......約3.6インチAMOLED×2(各1080×1200 ピクセル)
外部接続端子......USB(Type-C) Yケーブル、3.5mmオーディオジャック


OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲同梱品一覧。左上から、ヘッドマウントディスプレイ、コントローラー(ストラップ付き)×2、ステレオカメラ(ステレオカメラ用ホルダー付き)、イヤホン、イヤピース、取り扱い説明書、HMD用LEDマーカー、アルカリ単4電池×4、両面テープキット


セットアップの難度は高くありません。ただし同梱のクイックスタートガイドではヘッドマウントディスプレイとU11のセットアップから始まっていますが、ステレオカメラの設置とコントローラーへの電池の装着は先に済ませておいたほうがスムーズです。特に前者は結構手間がかかるので。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲まずステレオカメラを設置。固定方法は三脚に取り付けるか、壁に貼り付けるかを選べます。今回は借用機なので三脚に設置しました

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲ステレオカメラはUSB充電器で給電する必要がありますが、LINKにはUSB充電器は付属していません。ここはちょっと不親切ですね

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲コントローラーには単4電池をそれぞれ2本装着します

LINKから伸びているUSBケーブルをU11に接続すれば、自動的にソフトウェアのインストールが始まります。なおUSBケーブルを接続する前に、U11のソフトウェアアップデートを済ませ、U11にHTCアカウントを設定しておきましょう。この2点を済ませておけば、以降は「次へ」、「続行」、「インストール」をクリックしていくだけで、セットアップは進行します。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲LINKから伸びるUSBケーブルをU11に接続すると、自動的にセットアップが始まります

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▲「次へ」、「続行」、「インストール」をクリックしていくだけでセットアップは進行します

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▲セットアップの途中でLEDマーカーの接続を求められます

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▲説明書通り、セットアップの途中でLEDマーカーを装着しましょう

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▲その後、フロアキャリブレーション(床の高さ情報の設定)を行ないます

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▲ワタシの仕事部屋は、家具を入れると奥行き2.5メートルもありませんが、ご覧のとおりステレオカメラから約1.7メートルぐらいの距離でフロアキャリブレーションを行なえました。プレイエリアの幅3メートル、奥行き2.5メートルというのは余裕を持たせた推奨値のようですね

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▲コントローラーは電源を入れるだけで接続されました。一般的なBluetooth接続周辺機器のような手順は必要ありません

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▲最後に、ヘッドマウントディスプレイ、コントローラー、ステレオカメラのファームウェアアップデートが始まります。このファームウェアアップデートは約7分と結構時間がかかりますが、これですべての作業は完了です

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▲「完了」をタップするとヘッドセットへ表示が切り替わります

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲ただし、初回起動時のみ「VRヘルパーサービス」という画面が表示され、「Google VRサービス」と「Link VR Services」を有効にするように求められました

さて、ここでLINKのホーム画面をお見せしたいところなのですが、残念ながら今回の試用時では、LINKのスクリーンショットを撮影する機能を見つけられませんでした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲LINKとU11が接続されると、画面とキーがロックされるので、端末側の操作はできません

HTCに問い合わせたところ開発バージョンでは端末側にスクリーンショットを撮影するためのボタンを表示させていたそうですが、リリースバージョンではその機能は無効になっているとのこと。
どのような作品をプレイできるのか、メディアだけでなくユーザーも共有できるように、今後のアップデートでスクリーンショット撮影機能が復活することを強く期待したいところです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲ヘッドマウントディスプレイのレンズごしに撮影してみましたが、現在所有しているカメラ機材では狭い範囲しか撮影できませんでした。しかもピンボケでスイマセン......

さてLINKのVR体験ですが、ハードウェアとしては可能性を感じます。Oculus RiftやHTC ViveなどのPC用VRシステムとは異なり、ケーブルの取り回しを気にせずにVR体験できるのは実に快適です。

ちょっと気になったのは遅延です。顔の向きを変えたぐらいではそれほど感じませんが、ハンドトラッキングコントローラーを素早く移動したときには、明らかにVR内の手の動きが遅れています。銃で敵を狙うような動作ではあまり気にならないかもしれませんが、剣で敵を切りつけたり、拳で殴るようなVRコンテンツでは、もどかしさを感じるかもしれません。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
▲それでもPCなどとのケーブルがないのは快適。その場で何回でもターンできます

しかし現在プレイできるVRコンテンツの量と質には、正直不満を感じました。

8月8日時点でリリースされているLINK用コンテンツ
・星を探索
・戦火の誉れ
・フラクチャー
・スマッシュ
・宇宙デコード
・ヘッディング致●(●は月へんに生きる)
・リズムジャンプ
・エイリアン激しい戦い
・ボウショット
・スペース閃弾
・都会復讐者
・孤島の迷子
・粉砕の結界


8月8日時点でリリースされているLINK用コンテンツの数は上記の13本のみ。しかもハンドトラッキングコントローラーを使わないコンテンツも含まれています。

また上記のコンテンツ名からも察せられるとおり、ストアやゲーム中の日本語解説がたどたどしかったり、最初に表示される選択肢が中国語だったり、そもそもチュートリアルが用意されていない作品もあります。



▲なお、ソフトバンクのLINK公式サイトでおすすめされているコンテンツは、ハンドトラッキングコントローラーを活用したゲームです

LINKは日本限定で販売されているVRシステムで、現時点では海外でリリースされる予定はありません。そのため対応VRコンテンツが少ないのはわかります。しかし「Galaxy Gear VR with Controller」の約2倍にあたる3万2184円(ソフトバンクの税込販売価格)という値付けを考えると、対応コンテンツが少なすぎると言わざるを得ません。


▲HTCからは、年内にWorldSenseに対応したスタンドアローン型のDaydream 対応端末が発売予定です

この作品数の少なさからは、ひょっとすると近日発表、年内発売予定の動作トラッキングに対応したスタンドアローン型Daydream 対応端末が本命で、LINKにはもうリソースが割かれていないのかも......と心配になるほどです。
LINKとU11を購入した方を後悔させないように、対応コンテンツが充実することを強く期待したいところです。

関連キーワード: htc, htc link, htc u11, HTC Vive, smartphone, VR
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