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TRAPPIST-1の惑星系は太陽系よりも古いと判明。生命には厳しい環境も、存在可能性は否定せず

もし生命がいれば、かなり頑固者かも

Munenori Taniguchi
2017年8月14日, 午後05:30 in Space
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太陽系から約39光年離れたところにある赤色矮星TRAPPIST-1は、今年2月に7つもの惑星を持つ太陽系によく似た恒星系であることがわかりました。しかも7つのうち3つの惑星には、水が液体で存在できるハビタブルゾーンに位置するとされ、地球外生命発見の夢も一気に膨らみました。

ところが、その後TRAPPIST-1の観測調査が進むに連れ、たとえハビタブルゾーンにある惑星であっても、生命存在には適していない環境である可能性が高いとする研究結果が報告され、膨らんだ期待も一気にしぼみつつあります。

その萎えた期待がさらにシオシオのパーになりそうな研究結果が新たに発表されました。カリフォルニア大学サンディエゴ校の天文研究チームによると、TRAPPIST-1はその年齢がおよそ54億~98億年(当初は30億~80億年と見積もられていた)であり、太陽系の約45億年よりも年上と判明したとしています。

とはいえ別に惑星系が古くても、そこに生命が存在する可能性は条件次第です。しかし太陽と地球にくらべるとはるかに至近距離にあるTRAPPIST-1の惑星の場合、恒星からの高エネルギーの放射線に晒されつづけることで、惑星の大気や水分が宇宙空間に吹き飛ばされてしまっている可能性も高いとのこと。

また、仮にいまでも大気層がTRAPPIST-1の放射線を遮るに足る厚さを備えていたとしても、それは金星と同じような二酸化炭素を主体としたものであり、猛烈な温室効果で大地を焦がしているかもしれません。

しかしながら、これらの惑星にもし水が豊富であれば、暑い水蒸気層が地表を有害な放射線から守っている可能性もゼロではありません。また至近距離にあるTRAPPIST-1の潮汐力によって自転と公転が同期してしまっていても、常に昼間の暑い側から、常に夜になっている寒い側に大気が対流することで、ちょうどよい環境のエリアが存在することも考えられます。

研究チームのAdam Burgasser氏は、もしTRAPPIST-1の惑星に生命が存在するならばそれは数十億年ものあいだ過酷な条件を生き抜いた非常に「我慢強い」生物であるはずだと話します。

2018年にはジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が打ち上げられる予定です。これとハッブル宇宙望遠鏡を使うことで、天文学者たちはTRAPPIST-1の惑星の大気を詳しく調べられるようになり、生命存在の可能性についてもさらに詳しい分析が可能になるはずです。
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