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火星の夜は激しく吹雪く。従来の認識覆す研究結果が発表、地表下の氷層形成に関連?

吹雪と言っても微粒子が降り注ぐ感じ

Munenori Taniguchi
2017年8月22日, 午後08:00 in Space
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ピエール・マリー・キュリー大学(UPMC)ことパリ第6大学の研究者が、従来ゆっくりと降り積もると考えられていた火星の雪が、夜間は局所的な吹雪状態になっている可能性があると発表しました。

火星は地球に比べて非常に大気が薄いものの、夜間には大気中の水蒸気が凝結して氷状態の雲が形作られると考えられます。こうした氷雲からの降雪は非常に細かくゆっくりで、1マイル(約2.4km)の降下におよそ1時間以上もかかると考えられていました。
ところが、気象モデルによるコンピューターシミュレーションを使った最新の研究では、この雪が地上に吹き付けられるようなマイクロバースト状態になっているかもしれないとのこと。

研究チームのAymeric Spiga氏らは、火星探査機 Mars Global Surveyor(MGS)および Mars Reconnaissance Orbiter(MRO)が取得したデータを解析し、非常に寒い火星の夜間で氷の小さな粒子が冷却されて不安定になることで、凍った水蒸気の粒子が氷の塊に発達していくことを発見したとのこと。
さらに氷粒子は1マイルの降下にも10分足らずの時間しかかからず、雲の高度が充分に低ければ、地表にそれらの雪が降り積もるかもしれないとしています。

2008年、NASAの火星着陸探査機Phoenix Mars Landerは着陸直後から降雪、空中の雪の粒子を観測しています。
Spiga氏らの研究チームは、降雪の速度の速さが重力によるものではなくマイクロバーストのような現象であった可能性を指摘します。しかし、最終的にはやはり雪の粒子は地表に届く前に蒸発してしまうのではないかと考えており、将来火星に到達する別の着陸探査機による、さらに詳細な調査が必要だとしています。

火星には、これまでにNASAが3台のロボット探査車の着陸を成功させており、そのうちキュリオシティとオポチュニティはいまも火星の地表を調査しています。一方で、欧州宇宙機関(ESA)のExoMars計画では2016年にTracce Gas Orbiter(TRO)とともに火星に到達した着陸実証機EDM(通称:スキアパレッリ)が、「ほんの一瞬の判断ミス」で着陸に失敗してしまったのが記憶に新しいところです。

ESAはExoMars計画の第2陣として、2020年に火星へ探査車を送り込む計画を進めています。スキアパレッリの経験を成功に転じ、今回の研究をさらに深める調査に貢献できることを願いたいものです。

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