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iPhone Xは「最後のiPhone」であり、Appleからの挑戦状だ:情熱のミーム 清水亮

ついに発表された新iPhoneは8とXの2本立て… 果たして何を意味するのか?

清水亮 (Shi3z), @shi3z
2017年9月13日, 午前07:30 in Iphone
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早朝に美女からのLINEメッセージで叩き起こされた。


「iPhone8欲しいよ。でもXも出るの?どういうこと?」

やれやれ。

もういい加減Appleの新製品発表を深夜まで待つほど、おれも若くはない。

おれのビバスン熱はiPadが出たときがピークで、あとは緩やかに「予想通り」の展開が待っているだけで、たっぷり眠って、朝目覚めて、予想通りの新製品のスペックを見て、2年に1回くらいは買い換える......そういうサイクルになっていた。

ここ数年は明らかにiPhoneは進化のどん詰まりにあり、目先を多少変えようがたかが電話、もはやそこに未来は感じ取れないのである。

タッチスクリーン時代を切り開いたiOSシリーズの役目は、iPadが登場した時にほとんど終わった。
あとは惰性で続いているに過ぎない。

おれはAppleに招待されているわけでもないので、わりと好き勝手言える立場だが、それでもここ数年のiPhoneのあまりの変化の乏しさに新機種への興味を失いつつ合った。今回もiPhone 7sとかが出るんだったらスルーと思っていたくらいだ。

ところが今回はどうも様子が違う。iPhone 7sではなくiPhone 8、そして、なんとさらにiPhone Xまで同時発表という異常さ。ひとつ飛ばしの新機種であるはずのiPhone 8が登場したと同時に旧機種、いわば廉価版になるという仕組み。いったいどういうことなのか、さすがのおれも興味をそそられずにはいられなかった。


ひと通り寝ぼけ眼で情報を集め、シャワーを浴びながら考え、なぜそれが7sでも9でもなく、Xなのか考える。いくらなんでも急ぎすぎだ。


Xは当然、「テン」と読む。テン、10のことだ。

日本人には馴染みがないが、欧米では10といえば、10点満点の10点、すなわち最高、至高を意味する。この文字に込められた意味を、さすがにiOSへの情熱がすっかり覚めてしまったおれでも勘ぐらずにはいられない。つまりこれはこういうことだ。

「iPhoneの時代はこれで終わり」だ。

iPhone XをiPhone 8として発表し、iPhone 8をiPhone 7sとして発表することもできたはずだ。
そうすれば貴重なナンバリングが稼げる。


しかし、敢えて今回は3つ飛ばしにして、Xとしたのは、もはやこれ以上の電話を作る必要がない、Appleは次世代のネタを用意していることを意味するのではないか。


もしiPhone Xの次を作るとするならば、いかなる名前になるか。


ブランドネーミングにおいてラインエクステンションには限界がある。ラインエクステンションとは、既によく知られたブランドの後ろに新しい数字や言葉をくっつけて過去のブランドの認知力を用いながら新しさを表現する手法全般を意味する。

OSXがmacOSに変わったように、Xは究極を意味するのだから、Xの次は完全に根本から異なる次世代の製品だ。

それがどのようなものになるか、予測するのは比較的簡単である。


今回のiPhone Xに搭載された新機能、そしてまるで画面が空中に浮いているかのようなルックスから考えてみよう。


本体の新機能は、OLEDとデプス付きセルフィ、そして新開発のA11 BionicニューラルエンジンとGPU。これだけでもゴージャスだが、iOS11の新機能としてCoreMLとARKitに対応する。

特にARKitへのAppleの傾注はこれまでに見たことがないほどだ。
明らかにAppleはARKitのデベロッパーを増やしたがっている。


ここまで来れば、Appleの次の狙いは、当然、メガネ型AR/AIデバイスだと想像できる。
画面が空中に浮いているように見える、というのは、Microsoft HoloLensをかぶった時の体験にそっくりだ。それが来年になるのか、もう少し先になるのかはわからないが、この流れをAppleが強く意識し、今から準備運動を始めよというメッセージになるだろう。


なんせARKitを使うと、HoloLensの大掛かりな仕掛けはなんだったのだろうと不思議な気分になる。

ただし、iPhone Xがメガネへと移行するまでにまだ数回のマイナーバージョンアップがあると考えられる。そんなひと足飛びにこれまで見たことがない世界へは行けない。だが、AR✕AI時代のための滑走路をiPhone Xは引き始めたと見ていいだろう。


その証拠に今回、高度なAPIを用意しながらも、Apple自身はなんら重要な基本ソフトをARに対応させていない。これはAppleのいつもの手段で、まずAPIを与えてデベロッパーを泳がせ、さまざまな実験と失敗を(デベロッパの負担で)行なわせた末に、オイシイところだけを基本ソフトに取り込んでいく腹づもりだろう。いきなりAppleが世界観を作って普及させようとすると、大コケするパターンがあまりにも多かったからだ。


デベロッパーにとっては久しぶりにチャンスでもある。もっとリアルなポケモンGOや、もっと面白いARアプリを手軽に試せる時代が到来することになる。既に筆者の情報網にはAR時代に特化したSNSなど、興味深いツールの登場がほのめかされている。


さらにCoreMLによるAIが加わることで、iPhone Xはほとんど無敵に近い状態になる。敢えてOLEDを使ったのは、将来的には透過型ディスプレイにして透過型AR端末を作る可能性も考慮してのことだろう。どちらにせよこれで市場のOLED価格が大幅に下がることを期待したい。


CoreMLにせよARKitにせよ実験的な試みで、ひょっとすると廉価版主流シリーズとしてiPhone 8s、iPhone 9というのは「ふつうの(ordinary)」人々むけに来年、再来年と用意される可能性もある。iPhone Xは、究極のiPhone、最後のiPhoneを目指してSeries 2、Series3と、Apple Watchと同じようなナンバリングでお茶をにごしながら、AR市場や携帯向けAI市場の出現をAppleは座して注視するということかもしれない。


敢えて言えば、iPhone XはAppleから我々デベロッパーに叩きつけられた挑戦状である。
最高の機械と最高のAPIを用意した。あとは我々にそれを使いこなしてみろと、Apple自身が思いもつかないような使い方を見つけてみろという挑戦状である。


孫悟空のようにAppleの掌の上で転がされるか、それとも一矢報いることができるか、全世界のソフトウェアデベロッパとGoogleを含むハードウェアベンダーが、喉元にナイフを突きつけられた格好だ。



そう考えると、iPhone X、面白いじゃないか。
Appleの放つナイフが、世界中のプログラマ達の情熱の導火線に火をつける。その炎が、どこまで燃え広がるか。


そんな調子ですっかり目が覚めてしまった。


今日(2017年9月13日)は福岡でNVIDIAなどと共催するAI関連のイベント「Deep Learning Lab福岡」があるが、そこでもiPhone Xの展望について語ることにした。

イベント自体はまだまだ枠があるので、近隣の方は飛び入り歓迎である。

さて、この挑戦、受けて立つか、無視するか。
答えはとっくに決まっている。

関連キーワード: iphone, iphone8, iphone8plus, iphoneX
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