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最高級ハンコン「T-GT」とやらの実力、見せてもらおうか――約10万円のGT SPORT専用機能搭載モデルをレビュー

価格だけでなく重量もパないっす

いーじま (Norihisa Iijima)
2017年11月1日, 午前06:00 in gaming
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10月19日に発売された「グランツーリスモSPORT」。発売を待ちに待ったみなさんは、既に思い切り楽しんでいると思います。筆者もその一人でした。がしかし。あれだけ待ちわびていた筆者だったのですが、なんと自分が持っているロジクールのハンドルコントローラ(ハンコン)である「ドライビングフォース GT」が使えないことを、1mmたりとも知りませんでした。
同モデルは安価ではないだけに、使えないことがわかったときのショックたるや......。

そんな中、Engadget編集部より、同作対応の最高級ハンコンである、Thrustmaster(スラストマスター)の「T-GT」が借りられるという話が。早速お借りし、全力で試してみました。


▲買ったのは「グランツーリスモ SPORT リミテッドエディション」。Amazonで購入。


▲分厚い冊子がついてくる。ゲーム中にある「ブランドセントラル」の紙版と考えてよい。

考えてみれば、ドライビングフォース GTはPS3用として登場したハンコン。PS4用としてロジクールは「ドライビングフォース G29」を発売している点を考えると、当たり前のことなのかもしれません。

が、過去のコントローラーをどんどん使えなくするのは勘弁して下さいよ、センパイ。その都度ハンコンから揃えなければならないのは、懐によろしくないです。その昔、ネジコンが対応しなくなったときと同じ気分になりました。



▲パッケージ版を購入したのはボーナスカーが欲しかったため。

ゲームを起動したのに遊べない、というのが非常に悔しく、とりあえずコントローラーでプレイしてみたのですが、やはり性に合わない。ハンドルライクにコントローラーを両手で持って傾けて曲げる設定にしてみたのですが、単純なコースならまだしも、ダートとかは絶対無理。
やはりハンドルからのフィードバックがないと、筆者にとってコントローラブルな環境とは呼べない状態です。


▲ちなみに、パッケージ版でありながら、最初に起動したとき12.325GBのダウンロードを要求します。ディスクは単なる認証板です。

結局「ハンコン、ハンコン」と呪文のようにつぶやきながらネットを検索。すると、これまでGTのロゴもつけていたロジクールの格が下がり(もちろん「ドライビングフォース G29」は対応していて使えます)、そのかわり台頭したのがThrustmasterのハンコンです。

今回の「グランツーリスモ SPORT」では、ロジクール1製品に対して、Thrustmasterの対応製品は5つもラインアップされています。その中でフラッグシップとなるのが「グランツーリスモ SPORT」と同時に発売された、Gran Turismo タイトル専用設計の「T-GT」です。

がしかし、ネットショップではすべての製品が品切れの状態。しかもハンコンは安いものでも1万円、中心価格帯は4~5万円台なのに対し、「T-GT」にいたっては実売約10万円。Amazonでも約8万6000円します。こうした状況のため、ハンコンがすぐには手に入らないことがわかり途方にくれていたところ、11月2日に行なわれるEngadget日本版のイベント用に取り寄せた「T-GT」が編集部にあることを嗅ぎつけ、急遽お借りしてプレイすることにしました。感謝感謝。


▲編集部から届いた「T-GT」のパッケージ。写真ではサイズ感がわかりにくいですが、実物はデカイです。

編集部から届いた「T-GT」は、それは大きな箱で、ハンパなく重いものでした。中身は3段重ねで梱包されており、ハンドルとベース部は別々に、電源部とペダル部がそれぞれ分かれて収まっていました。

重量は実測でハンドル部分(組み立て後)が5.6kg、ペダル部分が3.6kg、電源部分が2.1kg。すべて合わせると10kg超えです。設置する家庭の事情によると思いますが、リビングのテレビでゲームプレイの都度設置する人(筆者もそう)は、持ち運ぶだけで重労働になります。


▲箱の中身は3段重ねで分割。


▲同梱品はこのような感じ。ハンドルとベースが分割されており、ユーザーが組み立てるタイプだ。

組み立ては、ハンドルとベース部分を接合するだけですが、最初うまく合わず悩みました。ハンドルを逆さまにするとちゃんと接合することがわかり、その後はスムーズに組み立て完了。同梱物のなかには、コックピット用の接合ネジとテーブル用の固定アタッチメントが用意され、設置環境によって変えられます。


▲ハンドルの軸にあるコネクターの向きがよくわからず、最初悩んだ。


▲ハンドルを組み上げた状態。中央にはGTのロゴがしっかり刻まれている。

また、細かい調整としては、アクセルとクラッチペダルの間隔(左右の位置調整)や3つのペダルの角度調整に対応。さらにブレーキは付属の「コニカルラバーブレーキMOD」を装着することで、可動域や抵抗の強さを変えられます。

アクセルもブレーキもこれまで抵抗がほとんどない製品ばかりでプレイしてきた筆者にとって、デフォルトの状態でもかなり実車と同じような力加減が必要だった点と、ペダル間隔は特に問題なかった点から、とくに調整はしませんでした。ただしブレーキングを重視する人や、ヒール&トウを決めたりする人にとっては、しっかり調整したいところでしょう。こういった柔軟さはさすがの仕様です。


▲ペダル部分は、裏側にすべり止めはあり、本体も重いものの、それ以上にブレーキペダルが重いためズレる可能性大。固定させる工夫が必要だ。


▲ペダルはアクセルとクラッチの位置を調整可能。ブレーキは付属のアタッチメントで抵抗力を増すこともできる。

早速設置してプレイしました。本製品は「グランツーリスモSPORT」プレイ時に動作する振動システム「T-DEF」に対応しており、ベース部の左下にあるスイッチでグランツーリスモのモードか、その他のゲームのモードかを切り替えられます。

ハードウェア的には、このモードを切り替えると別のデバイスとして認識される仕組みのため、PS4に接続したままスイッチを切り替えてもダメ。切り替える場合はUSB端子を一度抜いてからスイッチを操作する必要があります。


▲テーブルに設置するためのアタッチメントを装着したところ。こちらはしっかり固定され、プレイ中に動くことはなかった。


▲筆者の設置環境。椅子はロッキングタイプの「NychairX」に座ってプレイしている。

ちなみに、その左にあるモードボタンですが、アクセルとクラッチペダルを切り替えるためのもので、2秒押すとLEDが緑色に変わります。コックピットに取り付ける際、逆さにして設置する場合に有効です。

さて、先ほど簡単に紹介した「T-DEF」ですが、これはGTシリーズ開発元のポリフォニー・デジタルとのコラボで、ステアリングコラムに伝わる微細な振動を体感できるように実現した仕様です。トラックの状況、マシンの挙動を体感できるよう、搭載するブラシレスモーターでフィードバックを生み出すとのこと。
そして現時点では、この機能に対応しているのは本製品のみ。つまり、グランツーリスモSPORTを完全体験したいのなら、本製品を選ばざるを得ません。


▲サーキットならともかく、ダートコースはハンコンじゃないとかなり厳しいかと。

他にも本機は、最高レベルの体感を提供すべく、いろいろな箇所にこだわっています。ブラシレスモーターは産業グレードを搭載するだけでなく、ダイナミックスは従来製品より50%向上し、失速力4倍を実現。冷却システムにより、熱によるタレを防いでいます。

電源部はターボチャージャーの形状をしていますが、これも熱効率を考えたファンレス設計になっており、なんとビーク電力400Wを可能にします。

ステアリングは、フルレザーコーティングされており、径は28cm。ロータリーセレクター4つとミニスティング2本が搭載されていて、レース中の設定切り替えやカメラ操作などを容易にしています。
パドルシフトはメタル仕様で、ハンドルの回転域は270度~1080度。またペダルはメタル仕様で、かなり堅牢そうです。


▲どこに何が割り当てられているのか、覚えるだけでも一苦労しそうなボタンだらけ。


▲走行中に設定を調整するのもダイヤルでラク。キャンペーンの1つにもある。

実際プレイした感想としては、先述のとおり、これまではペダルの抵抗がない製品ばかりでプレイしていたので、踏み込む感覚を身につけるのにちょっと時間がかかりました。

アクセルはすぐに慣れましたが、ブレーキが難しい。筆者はクルマ好きでよく運転をしていますが、レースと公道を走るのとでは運転方法がかなり違い、アクセルはすぐベタ踏みできますが、ブレーキはなかなか踏み込めないのです。その点抵抗のないペダルだと意識せずに踏み込めるわけで、その感覚に慣れてしまっていることから、慣れるまで時間が掛かったというわけです。

ただ、サーキットもダートも走ってみましたが、ゲーム中の車体でABSを有効にした状態では、ABSは確かに効いているものの、フルブレーキを掛けた場合は滑って制動距離が長くなったり、ブレーキングしながら曲げるという動作がうまくいかなかったりします。
その点ブレーキペダルに抵抗があると、微妙に緩めるペダルワークが容易になり、コントロールがうまくいくようになりました。

当たり前といえば当たり前なのですが、「グランツーリスモSPORT」は実車と同じ動作をしないと速く走れない作品ということ。こういった微妙なペダリングも、本製品ならたやすくできるわけです。
ちなみに、筆者はゲームとなると左足ブレーキになります。実車ではなかなかできませんが、足を踏み変えるより速く走れます。


▲ブレーキは左足でプレイ。クラッチは使わないので、アクセルとブレーキの真ん中がセンターに来るように設置している。靴下でプレイしているが、取扱説明書には靴でプレイするよう記載されているので注意。

フィードバックの強さは上々で、モーター音もさほどうるさくありません。長いカーブも安定してライン取りができ、高速でまっすぐ走っても左右にブレることもありません。
気になる「T-DFB」については、基本的には路面からの微細な振動をハンドルで感じます。ただし、舗装路やダート、人工芝、縁石でもそんなに違いはありません。凹凸に対してはフォースフィードバックの返りでわかるため、「T-DFB」はあまり関係ないようです。


▲背面には冷却用ファンが付いていますが、特にうるさくは感じません。熱のこもりもないようです。

ではこのT-DFB、あると何がいいのでしょう。それは、ステアの感覚が実車に近づくことです。
たとえば、舗装路において直線を走っている場合と、ハンドルを曲げた場合だけでも、若干振動が変わります。このあたりの感覚は、実際運転している人だと何となく分かるかもしれませんが、慣れるとこれが重要になります。

この機能に慣れたあと、オフにしてプレイしてみると、その違いに「今までこんな感覚でプレイしてきたのか」と思うほどでした。このT-DFBがあるだけで「運転している」ということを強く感じるのです。

また、タイヤが路面に接地していない状況のときは振動を感じません。ダートコースだとジャンプする箇所がいくつかありますが、ジャンプ中は振動せず、着地すると振動します。そのため、ステアリングからも浮遊感を感じるわけです。

「グランツーリスモSPORT」をはじめとしたドライビングゲームは、視覚と聴覚、ハンドルからの反応だけで運転しなければなりません。実車でははシートからの反応を感じたり、コーナリングや加速、ブレーキングによるGも手がかりにできますが、それがまったくありません。

このため後ろが滑っているのかどうかも、実車よりは判断が鈍ってしまいます。なので、しっかり走るためには、できるだけ情報を提供してくれる環境を構築することが重要。その点では、手に情報を伝えるハンコンも重要な情報伝達装置の1つなのです。


▲キャンペーンをひたすらやっている状態。ゴールドをとってもタイムをより縮めたいからやり続けてしまい、時間がかかってしまっている。

というわけで、使い始めてまだ短期間ですが、「T-GT」が「これまでのハンコンとは違うのだよ」という事実を大いに見せつけられた気がしました。
ただし価格は上述したとおり。PS4の本体価格と比べても3倍近くするため、コントローラーにここまでお金をかけるべきかは正直悩んでしまうところです。

しかしそれでも、他のハンコンにはない、大きな魅力があるのは確か。サイトにはWindows用のドライバーも用意されていたことからPCゲームにも使えると思われますので、グランツーリスモSPORTを含めたドライビングゲームが好きなら、検討する価値は大いにあると思います。


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