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SIMフリー「Xperia XZ Premium」 x 「nuroモバイル」は本当に安いのか:週刊モバイル通信 石野純也

ソニーのMVNO、nuroモバイルがついにXperiaを発売

石野純也 (Junya Ishino)
2017年11月29日, 午後02:00 in mvno
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「nuroモバイル」としてMVNOを展開するソニーネットワークコミュニケーションズが、ついにXperiaを導入します。しかも端末は、ドコモから夏モデルとして発売された、「Xperia XZ Premium」。端末の高いスペックを活かすべく、ネットワーク側にも工夫を凝らしてきました。

「Xperia XZ Premium」を発売するnuroモバイル

ソニーネットワークコミュニケーションズは、MVNOとして、数々のSIMフリー端末を発売してきましたが、Xperiaは、コンパクトモデルの「Xperia J1 Compact」以来、取り扱いがありませんでした。ソニーモバイルがSIMフリーに本腰を入れていなかったため、致し方ないところではありますが、同じソニーグループとして、シナジー効果が見込めないのは残念だと思っていた人も多いはず。かく言う筆者も、何度かこの連載でXperia不在の物足りなさは指摘してきました。

そんな声は、ユーザーからも上っていたようです。同社でMVNO事業を率いるモバイル事業部門 ビジネス開発部 部長 細井邦俊氏は、「nuroモバイルを出してから約1年、その中でお客様の声や申し込み内容を考慮しながら、ちょうどこのタイミングでサービスを出せることになった」と語ります。MVNOのビジネスが横並びになる中、nuroモバイルとして、「差別化して少し違ったサービスを出せる」(同)という思惑もあるようです。

新たに導入する端末は、フラッグシップモデルであるXperia XZ Premium。ソニーモバイルは冬春モデルとして、「Xperia XZ1」や「Xperia XZ1 Compact」を発売していますが、Xperia XZ Premiumはその上位モデルという位置づけになります。型番こそ「XZ」ですが、事実上「XZ1 Premium」といってもいい端末です。


▲最上位モデルの「Xperia XZ Premium」

このモデルは国内ではドコモが独占的に取り扱っており、auやソフトバンクでは買うことができません。一方で、Xperia XZ1やXperia XZ1 Compactにはない4Kディスプレイを搭載していたり、画面サイズが5.5インチと大きかったりと、2機種にはない特徴があります。そのため、Xperia XZ Premiumを買えないキャリアのユーザーにとっては、nuroモバイルのサービスが魅力的に見えるかもしれません。こうした点を考えると、端末のチョイスとしては悪くないように思えます。


▲スペックはドコモ版に近いが内蔵アプリが差分


▲おサイフケータイにも対応する

ただ、せっかくのハイスペック端末も、MVNOのネットワークだと、十分な性能を活かせないことがあります。たとえば、Xperia XZ Premiumは、4×4 MIMOや256QAMを組み合わせた、下り最大788Mbpsの通信速度が売りの1つですが、いくら通信速度が速くても、MVNOの場合、ユーザーの利用が集中すると、大手キャリアとの接続点が混み合ってしまい、速度が出づらくなります。

特に利用が集中するお昼休みの時間帯は、1Mbpsを下回るMVNOもあるほど。結果として、高精細なディスプレイや、高機能なカメラで撮った写真、動画が生かせなくなってしまうというわけです。もちろん、速度は常に遅いわけではなく、利用状況によって変動しますが、端末の性能を常に生かせないという点では、宝の持ち腐れになってしまうおそれがあります。




▲高性能なカメラで撮った写真、動画が宝の持ち腐れになってしまう可能性も

nuroモバイルは、こうした不満点を、Xperia XZ Premium用の専用回線を用意することで解決しました。それが、「プレミアム帯域」です。ソニーネットワークコミュニケーションズの執行役員SVP 渡辺潤氏によると、「通常は1つの土管をシェアする形でご利用いただいているが、今回はこの端末をお使いの方専用の帯域を用意した」といいます。専用帯域は、「端末とSIMカードをセットで使っているときのみ、お使いいただける」(細井氏)仕組みです。


▲この端末用に、専用帯域を用意


▲右のプレミアム帯域なしの端末よりも、速度が出ている

Xperia XZ Premiumは限定1万3000台と制限がついており、nuroモバイル側もユーザー数が読みやすいのが特徴。これによって、一般的な帯域が混雑しがちな時間帯であっても、ある程度高速に通信できるようになります。MVNOだと通信速度が不安というユーザーにとっては、朗報といえるかもしれません。別帯域を用意するという取り組みはmineoも行っていますが、nuroモバイルは、それを一歩進めて、端末と紐づけたといえるでしょう。

さらに、nuroモバイルは、アップロードのカウントフリーを導入。プレミアム帯域利用時には、写真や動画などのアップロードが、データ容量のカウントから除外されます。


▲アップロードはカウントフリーに

端末と回線を連動させたこともあって、基本的には、両方をセットで契約することになります。主な料金プランは3つ。専用帯域がつかない「リーズナブルプラン」がもっとも安く、1年目の料金は2980円からになります。専用帯域に10分間の通話定額がついた「ベーシックプラン」は、3980円から。これに、端末保証をつけると、「ベーシックPlusプラン」となり、4480円と料金が500円上がります。


▲端末と回線がセットになり、料金は2980円から


▲リーズナブルプラン、ベーシックプラン、ベーシックPlusプランの3つを用意

3つとも、「から」となっている理由は、2つあります。1つは、データ容量で、上記の料金に含まれるのは、いずれも2GBになります。上位のプランを契約すると、1GBアップするごとに200円ずつ高くなります。また、1年目は割引が大きくなっており、2年目にはリーズナブルプランが1000円、ベーシックプランとベーシックPlusプランがそれぞれ2000円、料金が上がってしまいます。さらに、ベーシックプランとベーシックPlusプランについては、3年目に800円高くなります。

上記の表記に従うと、ベーシックプランの場合、1年目が3980円から、2年目が5980円から、3年目が6780円からになります。これは、端末の割賦が36回で組まれているため。割賦が終わる4年目以降は料金が下がる仕組みですが、2年目以降の値上がり幅が大きいため、利用を考えている人は注意が必要です。


▲料金の内訳。2年目以降は大きく値段が上がってしまう点には注意が必要

自社グループの端末と、特徴ある料金プランを組み合わせて、差別化を図ってきたnuroモバイルですが、高機能な端末を用意したがゆえに、料金が高くなってしまう点は残念です。特にベーシックプランやベーシックPlusプランの3年目は、MNOであるドコモと大きな差がなくなってしまいます。実際、ドコモでカケホーダイライトと2GBのデータSパックを契約すると、料金は5500円。そこに端末代を足し、月々サポートを引いた1525円を足しても、料金は7025円です。

確かに、1年、2年目はnuroモバイルの方が安くなりますが、3年目にほぼ同額になってしまうのは、悩ましいポイント。しかもドコモであれば、MVNOのような制約もないため、常にプレミアム帯域を使っている以上の快適さです。また、シェアプラン推しのドコモは、家族で契約すると、さらに料金を抑えることができます。

こうした料金面のことを考えると、MVNOのサービスとより相性がいいのは、ミドルレンジの端末といえそうです。今回のXperia XZ Premiumを皮切りに、nuroモバイルには、日本未上陸のXperiaを先行販売するなど、一歩進んだ取り組みを期待したいところです。
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