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iMac Proはアップルからプロフェッショナルな開発者たちへの「ラブレター」

オールインワン最高峰かよ

Munenori Taniguchi
2017年12月28日, 午後08:30 in Apple
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iMac Proの存在意義が、現行Mac Proユーザーの買い換えのためというのは間違いではありません。しかしその一方で、非常に人気があるMacBook ProやiMacユーザーに、さらに快適な作業環境を提供するという意味合いもまた持ち合わせているといえます。TechCrunchなどは、iMac Proをつかった幾つかのデモを通じて、そのパワーを伝えています。

Mac Proをリセット

アップルは2017年4月、Mac Proには熱設計などの面で問題があり、最新のコンピュータートレンドに追随できないことをあっさりと認めました。そしてMacのプロフェッショナルカスタマーには何が必要かを考え、そのアプローチをいちから見直しているとしていました。

「プロフェッショナル向けの製品を考えるときは、そのターゲットとなるプロフェッショナルに典型がないことを理解しておく必要があります。"プロ"とは幅広い意味があり、そのカテゴリーは多岐にわたります。我々は顧客が望むそれらすべてのカテゴリーを考慮します」とフィル・シラーは語っています。

「例えば音楽クリエイター、ビデオエディター、グラフィックデザイナーといったまさにクリエイターの王道だけではありません。Mac App Storeには科学者、技術者、建築家、ソフトウェアプログラマー向けのアプリも増えつつあります。それぞれの分野にはプロと呼ばれる人いて、プロの仕事があります。我々はプロにはこれが必要だ、あれは必要ないなどと言うつもりはありません」

フィル・シラーによれば、プロフェッショナル向けのアプリケーションを週に何度も使うユーザーは全体の15%、それほど頻繁ではないもののプロ向けアプリを何かの機会に使うユーザーは30%にのぼるとされます。一方でiMacには、搭載するディスプレイに魅力を感じたり、Mac Proのアップデートの遅さに業を煮やしたプロフェッショナルたちが食指を伸ばし始めていました。

アップルのソフトウェアエンジニアリング部門を率いるクレイグ・フェデリギは「プロとされる顧客の多くがiMacに移行してきており、我々は多くのエネルギーを注いで彼らに対応する道を考えました。そのシステム(iMac Pro)は非常に多くの顧客にとって素晴らしいものになるはずです」とコメントしています。

iMac Pro

iMac ProとiMacの違いは、本体色がダークグレーになり、背面に排熱用のメッシュ加工が施されたぐらいで、外観的にはほとんど変わりがありません。ただし、背面にあるインターフェース類は最新の仕様に変更されています。

そこには4つのThunderbolt 3端子があり、2つのコントローラーで個別に動作します。この構成は、データ転送量の多いe-GPU(外付けGPUユニット)や、ストレージ、ディスプレイに使用するときに威力を発揮します。さらに4つのUSB 3.0端子に、SDカードスロットもあり、初めて採用した10ギガビットイーサネット端子があります。


iMac Proの5KディスプレイはiMacと同じものを搭載し、SSDは1TB、2TBだけでなく4TBを選ぶこともできます。

そして大きな変更点は、iMac Pro本体をスタンド部分から分離してVESAマウントを利用できるところです。iMacの場合は社外品のマウントアームを利用するか、特注で工場出荷の前にスタンドを取り外してもらうぐらいしか選択肢がありません。

プロセッサー

いますぐiMac Proを手に入れたい場合は、プロセッサーは8コアもしくは10コアが選択できます。14コア、18コアプロセッサーは2018年1月まで(記事執筆時点で5~7週間)出荷を待たなければなりません。各プロセッサーには、1MBのL2と1.365MBのL3キャッシュが内蔵されます。

大多数のユーザーは10コアを選択すると予想されるため、上位プロセッサー版の到着の遅れはさほど問題ではありません。10コアのXeonプロセッサーはシングルスレッドなら最高4.5GHzで駆動します。またハイパースレッディングによって大量のタスクを20スレッドごとにまとめて処理できます。これは8KのRed Weaponカメラで撮影されたProRes 4444形式の素材や、140トラックのLogic Proファイルをリアルタイム再生するのに充分な性能と言えます。

一方で、よりコア数の多いプロセッサーは、低い動作周波数で大量の処理をさばくアプリケーションに向いています。たとえばAIや機械学習の処理をGPUにスケジューリングしたり、外付けGPUによるレンダリングパイプラインなど。とはいえ、目的にあったプロセッサーがどれかわからないという場合は、10コアを選択しておけば間違いないはずです。なお、iMac Proが搭載するXeon WプロセッサーはいずれもAVX-512命令セットをサポートします。

RAMはユーザー自身が追加することはできないので、予算を気にしなければ購入時に最大の128GBまで増設しておくのが簡単です。ただしApple Storeへの持ち込みなどで後から追加もできなくはありません。

もし、グラフィック性能を重視するのであれば迷わずVega 64 GPUのオプションを選びましょう。Vega 56 /64 は内蔵GPUとしてMac史上最高の性能を備え、VRアプリケーションのレンダリングから3Dやビデオのリアルタイム編集まで、これといった弱点は見当たりません。

T2チップによるセキュリティ

ハードウェア構成を俯瞰したときに特徴的なのはCPUやGPUよりもむしろ、T2チップによるセキュリティ性能かもしれません。T2チップはMacBookシリーズが搭載するT1チップのアップグレード版ですが、1080pのFace Time HDカメラ、4系統のマイク入力とより大きなスピーカーを制御するオーディオコントローラー、さらにSSDコントローラー、セキュリティ情報を格納するSecure Enclaveを内蔵します。

Secure Enclaveは、SSDのリアルタイム暗号化を自動で行います。これはハードウェア処理されるため、従来のFileVaultのようにCPUを煩わせることがありません。当然、本体から取り外したSSDのデータは第三者が読み出すこともできません。もし、さらに強固な保護を要する場合は、FileVaultのキーを組み合わせて使うこともできます。

また、T2は起動プロセス全体を検証するため、悪意ある人物に物理アクセスを許した場合でも不正な命令実行によるインジェクション攻撃を防止できます。T2が備えるセキュリティ機能は、政府や公的機関、研究機関などが求める安全性を確保できるはずです。

具体的な使用例

アップルはiMac Proの紹介のために、10コアiMac Proが3つのiOSシミュレーションを同時に処理するデモを披露しました。その画面上ではほかにLinuxのUbuntu VM、ApacheのPHPコード、20のChromeブラウザセッションを実行するWindows 10やMac OS Xの仮想マシンが動き、Linuxコンパイル処理は他のiMacの2.5倍近い速度で終了するケースも見られました。

ゲームデベロッパーのSurviosは、Steamで音楽制作および演奏ツールのElectronautsをiMac Pro向けに用意しています。このアプリはいわばHTC Viveを使ったGaragebandともいえるもの。Electronautsは、VRレンダリングや音源の物理モデリングだけでなくクォンタイズ処理などにもiMac Proの処理能力を活用し、まったくの素人であってもほとんどリズムを損ねることなくプレイできるように音楽を出力してみせました。


VRデザインツールGravity Sketchの開発者Oluwaseyi Sosanya氏は、パイプライン環境が混在する場合に重要になると指摘します。Gravity SketchもまたHTC Viveを使用する、VR版Google Sketchupとでもいえばしっくり来るだろうデザインツール。主に自動業界のサポートに重きをおいているものの、建物からジョギングシューズに至るまで、どんなものでもVR空間内でデザインできます。


ただ、Sosanya氏によれば、このツールに没入して違和感なく作業するにはどうしても一定以上のフレームレートが必要になります。それはiMacクラスのマシンでは難しいものの、10コアのiMac Proでは常に90fps以上が確保できるとのことです。

3D映像制作ツールとして知られているCinema 4Dのデモでは、Thunderbolt接続された2つの外付けGPUを使い、編集するシーンの複雑さを調整してレンダリング済みの画面上で加工編集作業ができることを示しました。従来ならばプロダクションレベルで画を表示するのにも数分を要するため、映像として出力するにはレンダリング専門の業者にデータを引き渡して後日受け取る、といった工程を経なければならないところです。



他にもアップルは建築や医用用イメージングのOsiriX MD、デジタル合成などにおいてiMac Proのパワーを誇示してみせました。iMac Proは、アップルから開発者やクリエイターたちへの「ラブレター」ととらえて良いかもしれません。そして、iMac Proを使って作り上げられるコンテンツや成果は、アップルへの返答になりそうです。

Mac Proがモジュール性を重視しており、産業向けの要素が強まる可能性も高いとされます。それを考えれば、T2チップのようなオールインワンシステムならではのトリックをそなえ、なおかつ一般的な「一体型パソコン」とは桁違いに強力なパフォーマンスを誇るiMac Proは、価格も4999ドル(税別55万8800円)からと桁違いであるものの、MacOSやiOSデベロッパーだけでなく、あらゆるプロにとっていま最も強力な仕事道具になるはずです。


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