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ドコモ夏モデルはハイエンドだけじゃない。実は個性豊かなミドルレンジをチェック:週刊モバイル通信 石野純也

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石野純也 (Junya Ishino)
2018年5月23日, 午後04:00 in Mobile
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Ittousai, 9月20日
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ドコモでは約5年ぶりとなるファーウェイのスマホ「P20 Pro」に注目が集まった同社の夏モデル発表会ですが、ハイエンドモデルだけがすべてではありません。むしろ、販売台数の面では、docomo withに選ばれたミドルレンジモデルにも目を向けておきたいところ。中でも、LGの「LG Style」は、昨年ヒットした「Galaxy Feel」に続くヒットが期待されるところです。


改めて振り返っておくと、docomo withは、対象となる端末を購入することで、料金が"永年"1500円割引になる施策を指します。端末購入と割引が紐づいてはいますが、機種変更手続きを自らしなければ割引が消失しないため、端末と料金が切り離された「分離プラン」の変種になります。このdocomo withは、昨年の夏モデル発表と同時に導入され、「Galaxy Feel」や初代「arrows Be」が対象になりました。

ドコモとしては、フィーチャーフォンからの意向を促すのと同時に、ワイモバイルやUQ mobileなどのサブブランドに対抗するという狙いがあったようです。サブブランドにMNPしてミドルレンジ端末を使うユーザーの流出を防ぐには、ミドルレンジの端末をしっかり用意して、料金もそれなりに下げる必要があったというわけです。

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▲2017年夏商戦の"目玉"として導入されたdocomo with。永年1500円割引が魅力

この目論見は見事に当たり、docomo withはまずまずの規模に成長しました。冬商戦でも2世代目の「MONO」や、シャープの「AQUOS sense」、さらにはシニア世代向けの「らくらくスマートフォンme」を追加し、ラインナップは計5機種に拡大。契約者数も、「4月27日で200万を突破した」(吉澤和弘社長)と、順調に伸びています。5機種で200万契約ということは、単純な割り算をするだけでも、1機種あたり40万ユーザーという数字が導き出せます。

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▲冬春モデルとして追加したAQUOS senseもヒットモデルに

当然、機種ごとに偏りはあるため、特に売れたと言われるGalaxy FeelやAQUOS senseは、この数字以上に販売台数は多いはずです。事実、昨年docomo withに選定されたサムスンは、国内スマートフォン出荷台数シェアで久々に「その他」から抜け出し、シェア4位を取り戻したほか、シャープもソニーモバイルを抜き、シェア2位に輝いています(いずれもMM総研調べ)。どちらのメーカーもフラッグシップモデルが好調だった以上に、docomo withのプラスぶんが大きく、シェアを伸ばしたと見ていいでしょう。


▲2017年はdocomo withに端末を提供したサムスンやシャープがシェアを伸ばした(MM総研調べ)

翻って、夏モデルのdocomo withを見ると、昨夏と同様、ミドルレンジの中でも上下2つのモデルで攻めていることが分かります。よりエントリーモデルに近いのが、富士通コネクテッドテクノロジーズのarrows Be。こちらは昨年の後継機といった位置づけで、カメラが強化されていたり、ハンドソープで洗える仕様が加わっていたりと、国産ブランドに安心感を求める人に向けた端末になっています。

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▲富士通コネクテッドテクノロジーズ製のarrows Be

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▲スライド操作ができる側面の「Exlider」や、泡ハンドソープで洗えるのが特徴

一方で、Galaxy Feelに近い、よりハイエンド寄りのポジションを担うようになったのがLG Styleです。LG Styleはdocomo withながら、メモリ(RAM)が4GB、ストレージ(ROM)が64GBと大容量で、部分的にはハイエンドモデルの仕様が取り入れられています。ディスプレイには、18:9と縦に長いフルHD+の液晶が採用されており、こちらもスマホのトレンドをしっかり満たしています。

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▲18:9の縦長ディスプレイが特徴のLG Style

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▲メモリとストレージがハイエンド並みに

また、インカメラがF値1.9と明るく、LG Styleは自撮りにも強い端末です。アウトカメラは1620万画素で、ごくごく普通の仕上がりでしたが、「マッチショット」や「グリッドショット」など、撮影を楽しくしたり、簡単にしたりする機能が盛り込まれています。Mobile World Congressで発表された、AIを活用して物体を認識する「Qレンズ」にも対応しています。

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▲カメラ機能も充実。物体を認識する「Qレンズ」も採用

もちろん、おサイフケータイや防水・防塵といった日本仕様も備えており、バッテリーも2890mAhと大容量。チップセットはSnapdragon 450とやや心もとないところはありますが、スペック全体で見ると、ミドルレンジには十分な機能が備えられていることが分かります。グローバルモデルのベース機をドコモ向けにカスタマイズした端末とのことで、コスパもよく、税込みで4万176円に抑えられています。

Galaxyのように分かりやすいブランドはありませんが、スペックが高いこともあって長くつかえるため、docomo withに合ったオススメしやすい端末として、販売台数を伸ばすでしょう。夏商戦の主役がP20 Proだったとすると、docomo with入りしたLG Styleは、"影の主役"だったといえるかもしれません。

ただ、LG Styleは、docomo withとしては最高額になり、税込みではありますがついに価格は4万円を超えてしまいました。こうなると、iPhone SEが視野に入ってきます。実際、iPhone SEはSIMフリーの32GB版で4万2984円と、LG Styleよりも3000円弱、高い程度。価格を抑えめにしたdocomo withにも適した端末のようにも見えます。


▲機能が充実している半面、税込み価格はついに4万円を超えてしまった

過去には、4万円を超える端末は「なかなか厳しい」と語り、iPhoneのdocomo with入りを否定していた吉澤社長ですが、今夏モデルの発表会では「調達価格などによるが、検討していく状況になるかなと思う」とやや前向きな姿勢に転じていました。吉澤氏は、「今、入れることは考えていない」と語っていましたが、裏を返せば、将来の可能性はあるということです。ウワサされるiPhone SE2(仮)がどうなるのかにもよりますが、仮にiPhoneがdocomo withになれば、メーカー同士のパワーバランスも変わってくるかもしれません。




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