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インテルはなぜ楽天と組むのか。両社トップが語る「5G革命」の戦略

スワンCEO「ネットワーク自体が巨大なAIになり、巨大なコンピューターになる」

石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2019年7月31日, 午後05:55 in 5G
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インテルは今年2019年2月、楽天との提携を発表。楽天が新たに立ち上げた携帯電話キャリアの構築で協力しています。

7月31日に開幕した楽天の自社イベント「Rakuten Optimism」では、インテルのロバート・スワンCEOが登壇。楽天の三木谷社長とともに5G時代の構想を語りました。

楽天▲楽天 代表取締役社長兼会長の三木谷浩史氏

楽天▲インテル コーポレーション CEO ロバート・スワン氏

楽天がインテルと手を組み構築する携帯電話ネットワークは、これまでの携帯キャリアでは類を見ない技術的なポイントがあります。

それは「エンド・ツー・エンドでの完全仮想化」と呼ばれるもの。要はこれまで専用の機器を多く必要としていた携帯電話基地局の処理機能を、汎用のコンピューターとソフトウェアに置き換えてしまう、という取り組みです。

楽天は、仮想化により機器の調達とメンテナンスにかかるコストを大幅に下げ、通信料金を抑えることができるとしています。この仮想化した基地局を動作させるために使われるコンピューターをインテルが提供しています。

楽天
▲「インテル、入ってる」なサーバー上に基地局処理の仮想化ソフトウェアを展開します

■5Gで真の実力を発揮

楽天の携帯キャリアは当初、4G LTEからスタートしますが、2020年6月には次世代の「5G」の商用サービスも提供予定。「完全仮想化」は、5Gが実用化した後にこそ、真の実力を発揮することになります。

5Gで実現される新たな機能に「エッジコンピューティング」があります。これはひと言で説明するなら「基地局にデータ処理機能を持たせて、大規模な処理を遅延を少なく返す」という機能。自動運転、クラウドゲーミングといった分野では強く求められている技術です。

たとえば、完全な自動運転を実用化するなら、現世代のクルマよりも多くの計算処理能力が必要となります。自動運転車は、最新の地図を取得して走れるルートを計算したり、カメラやレーダーから得られた情報から危険を察知したりといった、多くの処理を行います。

現代のコンピューターを高性能にして自動運転車に積みこんでしまえば、その完全自動運転に必要な処理能力を満たすことは不可能ではないでしょう。しかし、それでは自動運転車はほとんどの人に手の届かない高嶺の花になってしまいます。

そこで、エッジコンピューティングが登場します。5Gのレスポンスの良さとエッジコンピューティングによる処理を活用すれば、自動運転車に積むコンピューターの処理能力は少なくて済みます。つまり、自動運転車を使ったビジネスの経済性が改善し、より大規模に提供できるようになる。スワンCEOはこう説明します。

そして楽天の完全仮想化した携帯ネットワークは、このエッジコンピューティングが本格化したときこそ、真価を発揮します。エッジコンピューティングでは、基地局のアンテナの近くにデータセンターを設置する必要がありますが、楽天が使うコンピューターは「汎用機」なので、内部の構成を多少変更するだけで、コアネットワーク用にもエッジコンピューティング用にも流用可能。そしてエッジ処理の増加にあわせて、機器を設置して規模を拡大できます。つまり、全体の調達コストの低減にもつながり、結果として通信料金を抑えることができるというわけです。

楽天

■"コンピューティング"の拡大に対応

インテルはサーバー用CPUで90%以上のシェアを持つまさに業界の覇者とも言える存在ですが、同社は5Gの登場を契機に、大幅な戦略変更を狙っています。

5Gで自動運転やIoTは実用化されると「コンピューターの活躍する場所」が増えることになります。サーバーやPC向けのCPUでは巨大なシェアを持つインテルですが、その新しい市場で競合が多い激戦区を戦うことになります。

Intel▲インテルは5Gに向けてビジネスを拡大する方針を表明しています(2019年3月28日開催のインテル日本法人発表会のスライド)

スワンCEOは「今までの市場で95%のシェアをもっていたとしても、その市場の定義を改めて、より大きな市場で勝負しようとしている。より顧客中心主義にシフトする必要があるだろう」として、より顧客本位で対応できる企業へと体質を改善する必要あると説明しました。

そして、自動運転、5G、IoTという新しい技術の登場でますます価値を増しているのが「データ」の存在です。スワンCEOは「データに対する飽くなき需要がある。テクノロジーを使ってデータ中心の世界を追求していく。ネットワークのエッジにもってくれば、社会はよりよくなってくる」と語ります。

「ネットワーク自体が巨大なAIになり、巨大なコンピューターになる」というスワン氏の言葉は、5G到来後の携帯キャリアが提供する価値を的確に捉えていた例えと言えるでしょう。三木谷氏率いる楽天がこのタイミングで携帯キャリアに参入するのも、インテルと提携を結んだのも、「5G」ありきで動いているからに他なりません。



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関連キーワード: 4G LTE, 5G, business, Intel, IoT, mobile, Rakuten, technology
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