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PUBGの超人気補給物資「AWM」「Groza」はリアル戦場で活躍してたの? (貝原大地)

人気武器ゆえのツワモノ感は別格

貝原大地
2019年8月4日, 午前11:00 in Android
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はじめまして、普段は「Quora」というQ&Aサイトで活動している貝原大地です。Engadgetでは軍事/ミリタリー系の面白いTopicsを紹介していきます。第1回目は大人気バトルロイヤルゲーム「PUBG」に登場する銃器に関する記事です。
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Kaibara Daichi(Quora)

同ジャンルの双璧ともいえる「フォートナイト」との大きな違いは、PUBGには実銃をモチーフにした武器が登場していること。フォートナイトのポップな世界観と違いPUBGはリアル志向なところがミリタリー好きにはグッとくるポイントですよね。

PUBGでランダムで投下されるアイテムの入った箱「補給物資」には手に入れるだけでゲームを有利に立ち回れる武器や装備、アイテムが入っています(上記画像で赤いスモークが焚かれている箱が補給物資です)。

補給物資の中でもとりわけ人気な武器が「AWM」「Groza」です。この2丁の開発背景や歴史、実戦での活躍をねっとりと解説します!

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▲ゲーム内でのビジュアル。スナイパーライフルAWM(左)、アサルトライフルGroza(右)

英国発の名スナイパーライフル

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▲筆者が所有するAWMのモデルガン

■基本スペック
全長 1178mm
重量 5.9kg
装填数 5/10発
メーカー アキュラシー・インターナショナル(英)

まずAMWは「L96」スナイパーライフルから派生したモデルになります。ベースであるL96は7.62mmx51弾を使用するボルトアクション式スナイパーライフルで、開発当初はPM(Precision Marksman:「精密射撃」の意味)という名称でした。

L96にはいくつもの派生モデルが存在します。まずAW(Arctic Warfare)ライフルはスウェーデンでのトライアルに対応するために改良されたもので、40度での動作を可能としています。これはイギリス軍でも「L118A1」として採用が確認されています。

そしてPUBGに登場するAMWは先程のAWモデルをマグナム弾に対応させたもの。イギリス軍が「L115」の名称、ドイツ軍が「G22」の名称で採用し、ノルウェーや韓国の軍も取り入れていました。

他にはアンチマテリアルライフル(=対物ライフル)モデルの「AW50」はドイツ軍で「G24」の名称で採用し、こちらも韓国軍が使用していました。

■歴史と開発過程
1980年代に開発が開始され、1984年のイギリス軍の狙撃銃トライアルに勝利したことで「L96A1」として正式採用。

開発当初は基本構造としてはサムホールデザインのストックはアルミニウムを芯としたプラスチック製で構成されており、サムホールによるグリッピングによる手首の負担が軽減する、銃口の跳ね返りを抑えるなど当時としては斬新なデザインを取り入れていました。

銃身はフレームと接触することのないフローティング・バレルを採用し、射撃の際に発生振動を限りなく抑えられる事から高い命中精度を実現しています。またイギリス軍の狙撃銃トライアルでは他国製の狙撃銃との比較で最も命中率の高い銃との評価を受けました。

因みに機関部の特徴としては、ストックから構成されているアルミニウム製のフレームに固定してあるのですが、そこでボルトのほかにエポキシ系接着剤が使用されているという点があります。

これは設計当時最先端だったベンチレスト競技用ライフルの製作技術を取り入れたもので、L96は競技用ライフルとしても人気を博しました。

このよう合理的な構造を持つフレームはアキュラシー・インターナショナルでは「AICS」(Accuracy International Chassis System)と呼称され、後に登場するスナイパー ライフルはこの要素を参考にしたモデルが多数存在します。

■実践では活躍していたのか?
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1984年にイギリス軍にて正式採用を獲得し、2017年の記録更新まで最長距離狙撃の世界記録はL115が成し遂げた距離2475mという驚異的なスナイピングでした。

早い段階でプラスチック製ストックの採用やサムホールデザイン、フリーフローティングバレル、ボックスマガジンなど行った結果非常に高い完成度を得ています。

重量としては比較的重めではありますが、バランスが優れている為、大きな影響はありません。特に伏射での使用を考慮している設計である為に、高精度な狙撃による要求を叶えるモデルと言えます。

現在も使用している部隊はまだ存在しますが、AWMを含めたAWシリーズはアキュラシー・インターナショナルからカタログ落ちをしています。引き継がれた設計は現在AT(Accuracy Tactical)シリーズにて展開をしています。

狭い環境に特化した曲者アサルトライフル

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▲同じく筆者が所有するGrozaのモデルガン

■基本スペック
全長 565mm
バレル 240mm
重量 2700g
口径 9x39mm or 7.62x39mm
メーカー TsKIB SOO(露)

Groza(グローザ)とはロシア語で「雷雨」という意味。正式な名称は「Ots-14」でブルパップ式のアサルトライフルです。Ots-14の開発コンセプトは「特殊部隊による室内戦闘や市街地戦闘での狭い空間において、コントロールが容易な上に高い威力を維持したまま消音性を獲得する」というものでした。

■歴史と開発過程
Ots-14 роза(Groza)は1993年にロシアのトゥーラ造兵廠を本部とするTsKIB SOO(トゥーラ市スポーツ&狩猟用火器中央設計局)によって開発されたモデルになります。

開発は1992年から内務省軍管轄の特殊部隊監修の元で行われ、ヴァレリー・テレシュ(Valery Telesh)によって「AKS-74」をベースとしたブルパップ式の2つのモデルが完成しました。

1つ目は「Groza 1」
使用弾薬はAK47やAKMと共通の7.62x39弾であり、マガジンも共有可能でしたが反動が非常に強く、マズルコントロールには極めて高い技術が必要となります。

2つ目は「Groza 4」
使用弾薬はテシニートチェマッシ社が開発した隠密作戦専用の特殊口径であり、VSSと共通の9x39mm亜音速弾です。その為、非常に消音効果が高くマズルコントロールも容易でした。また銃口初速は300m/秒であり、フルオート連射速度は毎分700発、有効射程距離200m、最大射程距離400mとなります。

また両モデルのカスタムパーツとしてはフォアグリップ、サイレンサーが専用品として生産され、AKシリーズで使用される「GP-25」グレネードランチャーもユーリ・レーベジェフ(Yuri Lebedev)による後の改良により装備可能となります。

■実践では活躍していたのか?
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最初にロシア内務省治安部隊(MVD)が採用し、後にロシア防衛省の目に留まってからはスペツナズや空挺部隊、戦闘工兵部隊などの一線級の戦闘部隊へ導入されました。しかしOts-14では、ブルパップ特有の弊害が発生しています。

まずベースとしたAKS74の機関部(約75%)をほぼ変更せずに転用した為、排莢が右側に限定された影響により左右のスイッチが出来なくなり、常に右手によるコントロールを強制する事になりました。

またサイティングに関しても、ブルパップ式によるアイアンサイトとの距離感によって非常に狙い難いデザインとなってしまい、オプションによるオプティカルサイトが必須となりアイアンサイトは非常用にしか役に立たないものとなっています。

このようにブルパップ式とは長いバレルを維持したまま小型化し、コントロールを容易とする優れた機構のひとつ。成功作の一例であるステアー社のAUGのようなブルパップ式を最初から想定して製作されたモデルとは異なる、Ots-14の様な既存のモデルから派生したブルパップ式は非常に扱いが難しいモデルとなっています。

AKシリーズからの強固な作動機構や耐久性は高く評価されるポイントですが、やはりコストを下げる既存モデルの流用によるデメリットが色濃く出ているモデルと言えるかもしれません。またOTs-14の基本コンセプトは、後に開発されるKBP社製A-91アサルトライフルへと引き継がれています。

1933年の完成後はいくつかの部隊に配属された後の記録は残っておらず、一説には新たに開発された新型PDWであるKBP 9A-91に置き換えられた事によって役目を終えたと推測されています。

人気武器ゆえのツワモノ感は別格

以上のように非常に色濃い特徴をもつPUBGで争奪戦になるTOP2の武器を解説してきましたが、やはりAWMに関しては実際の戦績や逸話は数多く各国のスナイパー による評価も高いといのでゲーム中の性能が高いのは納得です。

またGrozaもAKシリーズの派生モデルとしてはブルパップ式に該当する異質なモデルであり、ロシア特有の秘匿された作戦に投入された経歴などはアウトローな雰囲気を感じさせる「素人じゃ扱えない武器」ってイメージはPUBG内でも共感できるポイントです。



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